先輩、日本料理って季節感がすごく大事ですよね。でも、和風月名や二十四節気って、どうやって覚えたらいいんですか?
最初は難しく感じるかもな。でも、季節に合った食材や行事を知ることで、料理がもっと深くなるんだよ。少しずつでいいから覚えてみな。
日本料理において季節感は非常に大切な要素です。
その季節感をより深く理解するためには、古くから伝わる暦や節句を知ることが欠かせません。
- 和風月名
- 五節句
- 二十四節気
- 雑節
についてご紹介します。
和風月名
旧暦で使われていた月の呼び名である和風月名は、日常生活でもさまざまな場面で耳にすることがあります。
- 1月 睦月 むつき
- 2月 如月 きさらぎ
- 3月 弥生 やよい
- 4月 卯月 うづき
- 5月 皐月 さつき
- 6月 水無月 みなづき
- 7月 文月 ふみつき
- 8月 葉月 はづき
- 9月 長月 ながつき
- 10月 神無月 かんなづき
- 11月 霜月 しもつき
- 12月 師走 しわす
これらの月名は、四季の移ろいと人々の生活や自然の様子を反映しています。
日本料理においても、この月名を意識することで料理に深い季節感を取り入れることができます。
五節句
日本の伝統行事には五節句があり、これらの行事は日本料理とも深く関わっています。
- 人日(1月7日)七草の節句
- 上巳(3月3日)桃の節句
- 端午(5月5日)菖蒲の節句
- 七夕(7月7日)笹の節句
- 重陽(9月9日)菊の節句
中でも、3月3日のひな祭りや5月5日のこいのぼり、7月7日の七夕祭りは特に有名です。
二十四節気
一年を約15日ごとに区切った季節の節目である二十四節気は、農業や漁業、そして日本料理における季節感を大切にするうえで、今でも重要な指標とされています。
春 | 夏 | 秋 | 冬 |
---|---|---|---|
立春 | 立夏 | 立秋 | 立冬 |
雨水 | 小満 | 処暑 | 小雪 |
啓蟄 | 芒種 | 白露 | 大雪 |
春分 | 夏至 | 秋分 | 冬至 |
清明 | 小暑 | 寒露 | 小寒 |
穀雨 | 大暑 | 霜降 | 大寒 |
春分や夏至、秋分、冬至は特によく知られており、それぞれの節気に合わせて料理に旬の食材を取り入れることが、日本料理の季節感を表現するために大切です。
雑節
二十四節気だけではカバーできない季節の変わり目を補完するものとして、雑節があります。
代表的な雑節には節分や彼岸があります。これらの時期には特別な料理が用意されることが多く、たとえば節分には恵方巻が、彼岸にはおはぎが代表的です。
日本料理の中でこれらの習慣に基づく料理を提供することで、季節の移ろいを感じることができます。
なるほど、季節感ってこうやって料理に取り入れるんですね。でも、五節句や雑節もあって覚えることが多いですね…。
無理に全部覚えなくても、ひとつひとつ身につければ大丈夫。ひな祭りにはちらし寿司、節分には恵方巻って感じでね。
わかりました!日々の献立から季節感を覚えてみます!
そうだ、それが大事だよ。頑張れ!
和風月名、五節句、二十四節気、雑節を理解することで、日本料理がどれほど季節と深く結びついているかが見えてきます。
これらの知識を料理に取り入れることで、食事を通じて四季の移ろいを感じ、より豊かな味わいを楽しむことができるでしょう。