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【良いお客様と悪いお客様】飲食店に好かれる上客とは?

新人の板前

うげー、先輩!今日のお客様は最悪ッス。注文しておいて食べないし、酔ってホールの女の子に絡んでます。

先輩の板前

おいおい、大変だったな。
お客様の中には「お金を払った者が偉い」と勘違いしている人もいる。
『良いお客様と悪いお客様』について考えてみよう。

飲食店で働いていると、様々なお客様に出会うものです。
優しく、礼儀正しいお客様もいれば、まるで台風のように店内をかき回すお客様もいます。

では、店にとっての「良いお客様」とは一体どのような人たちでしょうか?そして、逆に「悪いお客様」とは?

この記事を書くのはプロの板前!

  • 板前一筋22年、料理長経験
  • 東京都ふぐ免許保有
  • 都心の料亭やミシュラン獲得店、会員制クラブなどに勤務

 【詳しいプロフィールはこちら】

この記事では、飲食店にとっての「良いお客様」と「悪いお客様」の特徴を探り、その具体的な行動例を挙げていきます。

「飲食店とお客様」の良好な関係を築くことが、いかに重要であるかをお伝えします。

先輩の板前

例えばさ、飲食店とお客様は恋人とデートするようなものだよ。きちんと予約をして、時間を守って、感謝の気持ちをもって接することだ。

良いお客様が飲食店の成功にどれだけ寄与するか。
そして悪いお客様がどれほどの影響を与えるか。

お互いに尊重し合うことで、素晴らしい飲食体験を作り出すことができるのです。

目次(INDEX)

【お客様は神様か?】お店とお客様の関係

結論から言えば、「お客様は神様」です。

これは、接客業においてお客様を大切にする精神を象徴する言葉です。

しかし、ここで重要なのは、全てのお客様が神様であるように振る舞う必要はないということです。

【お店とお客様の関係】
  • お店とお客様は対等
  • お互い敬意を持って接する
  • 代金は食事やサービスの対価

店側からお客様に提供するべきもの

飲食店が提供するべきものは、ただの食事だけではありません。
お客様がリピート(再来店)したくなるような素晴らしい体験を提供するために、いくつかの重要なポイントがあります。

  • 料理
  • サービス
  • 居場所
  • 雰囲気
  • 安全性

料理

品質や味にこだわった料理: お客様がまず期待するのは、やはり美味しい料理です。素材の選定から調理法まで、細部にこだわることで、お客様の舌を満足させることができます。

季節ごとのメニュー: 季節感を感じられるメニューは、お客様に新しい発見と楽しみを提供します。旬の食材を使った料理は、常に新鮮で魅力的です。

アレルギー対応や特別メニュー: アレルギーを持つお客様や特定の食事制限がある方にも安心して食事を楽しんでもらえるよう、配慮が必要です。

サービス

迅速かつ丁寧な接客: お客様をお待たせしない、かつ礼儀正しい接客は基本中の基本です。お客様の表情を見て、必要なサポートを提供することが重要です。

お客様のニーズに応える柔軟性: 特別なリクエストがあれば、できる限り対応する柔軟さが求められます。お客様の要望を聞き入れることで、特別感を演出することができます。

特別なリクエストへの対応: 誕生日や記念日などの特別な日に、サプライズ演出を提供することで、お客様の満足度を一気に高めることができます。

居場所

居心地の良い座席配置: 座席の配置にもこだわりましょう。お客様がリラックスできるような座席配置は、快適な時間を提供します。

清潔で快適な空間: 店内の清潔さは、お客様が安心して食事を楽しむために欠かせません。常に清潔であることが大切です。

Wi-Fiや電源などの設備: 現代のお客様にとって、Wi-Fiや電源の提供は大きなポイントです。お客様にとって、これらの設備があると非常に便利です。

雰囲気

店内で作り出す雰囲気: 店内の音楽、内装、照明などでお店に合った雰囲気を作り出します。お客様がリラックスできる環境を整えましょう。

季節ごとのデコレーション: 季節に応じた装飾は、お客様に視覚的な楽しみを提供します。季節感を演出することで、店内がより魅力的になります。

落ち着いた環境: 騒がしすぎない、落ち着いた環境を提供することも重要です。お客様がリラックスして会話や食事を楽しめるようにしましょう。

安全性

衛生管理の徹底: 衛生管理を徹底することで、お客様が安心して食事を楽しむことができます。調理場から客席まで、清潔さを保ちましょう。

防犯対策: お客様の安全を確保するために、防犯対策も必要です。安心して過ごせる環境を提供します。

アルコールの適正提供: アルコールの提供は適切に行い、過度な酔いを防ぐことが大切です。お客様の安全を守るために、適正なサービスを心がけましょう。

これらのポイントをしっかりと押さえることで、お客様に愛される店を作り上げることができます。

飲食店での客としてのマナー

飲食店での有意義な時間を過ごすためには、客自身も店に対して守るべきことがあります。

良いお客様としての行動は、店の雰囲気やサービスを向上させ、他のお客様にも良い影響を与えます。

特に飲食業で働くならば、自身が客である時には意識すべきです。

  • 対価
  • 礼儀
  • 事前準備
  • クレーム

対価

適正な支払い: まず基本的なことですが、適正な支払いをすることが大切です。支払いを滞らせたり、無理な値引きを要求したりするのは、店側にとって大きな負担となります。

チップの提供(文化による): チップ文化のある地域では、サービスに満足したらチップを提供することで、スタッフへの感謝を示すことができます。

マナー・礼儀

態度: スタッフに対して礼儀正しく接することは基本です。感謝の気持ちを持って接することで、より良いサービスを受けることができます。

予約時間: 予約をしている場合は、時間を守って来店することが重要です。やむを得ず遅れる場合には、事前に連絡をすることが必須です。

店内でのマナー: 大声を出さない、携帯電話の使用を控える、撮影の可否の確認など、周囲の人々への配慮を忘れないことが大切です。これにより、他のお客様も快適に過ごせます。

事前準備

事前の予約: 予定が決まっている場合は、事前に予約をしておくと店側もスムーズに対応できます。特に混雑する時間帯や特別なイベントの際には、できる限り予約をしましょう。

アレルギーやリクエストの連絡: アレルギーがある場合や特別なリクエストがある場合は、事前に店に連絡しておくとスムーズです。これにより、店側も適切な準備ができます。

クレーム対応

冷静かつ具体的な意見: 何か問題があった場合は、冷静に具体的なフィードバックをすることが大切です。感情的にならず、具体的な改善点を伝えることで、店側も改善しやすくなります。

改善点の提案: クレームを伝える際には、改善点の提案も添えると建設的です。これにより、店がより良いサービスを提供できるようになります。

その他 ポジティブな行動

店の評価を伝える: 飲食した体験を他の人に伝えましょう。口コミやレビューは、店の評価を高める大きな力となります。

リピーターとしての訪問: 良い体験をした店には、再度訪れることでリピーターとして支えることができます。常連客として店を支えることで、安定した運営が可能となります。

感謝の言葉を伝える: スタッフに感謝の言葉をかけることも忘れずに。「ありがとう」「おいしかった」ちょっとした一言が、スタッフのモチベーションを高めます。

これらの行動を心がけることで、お客様自身も気持ちの良い時間を過ごせます。

良いお客様の具体的な行動例

良いお客様として振る舞うことで、飲食店での体験が一層楽しいものになり、店のスタッフからも好かれること間違いなしです。

良いお客様
  • 店内での礼儀を守る
  • クレームは冷静に伝える
  • 適度な飲食量を心掛ける

店内での礼儀を守る: 店内では、他のお客様やスタッフに対して礼儀正しく振る舞うことが大切です。基本的なマナーを守ることで、店の雰囲気を良くすることができます。

クレームは冷静に伝える: 何か問題があった場合には、感情的にならず冷静にクレームを伝えましょう。具体的な問題点や改善点を伝えることで、店側も適切に対応することができます。

適度な飲食量を心掛ける: 過度に注文して食べ残すことは避け、適度な量を楽しむよう心掛けましょう。これにより、無駄を減らし、店への負担も軽減できます。

悪いお客様の具体的な行動例

残念ながら、飲食店での悪い行動は他のお客様やスタッフに多大な迷惑をかけることがあります。

悪いお客様
  • 予約時間に遅れる、または来ない
  • スタッフに対して無礼な態度を取る
  • 過度な酔いによる迷惑行為
  • 注文した料理を食べない、または無駄にする

予約時間に遅れる、または来ない: 予約をしておきながら時間に遅れたり、無断でキャンセルしたりすることは、店側にとって大きな迷惑です。

スタッフに対して無礼な態度を取る: スタッフに対して失礼な態度を取るお客様は、店の雰囲気を悪くします。礼儀正しく接することが大切です。

過度な酔いによる迷惑行為: 飲み過ぎて酔っ払い、他のお客様やスタッフに絡んだり、店内で騒いだりすることは非常に迷惑です。適度な飲酒を心掛けましょう。

注文した料理を食べない、または無駄にする: 必要以上に料理を注文して食べ残すことは、食材の無駄遣いです。適量を注文し、無駄を減らすようにしましょう。

クレームを伝えることは悪いことではない

クレームを伝えることは、実は飲食店の改善にとって非常に重要です。

質の良いクレームは、問題点や改善点を指摘し、店の成長を助ける役割を果たします。

建設的なフィードバックの重要性

建設的なフィードバックとは、
「より良くするために、もっと良くなる点や悪い点を伝えること」です。

お客様の意見や感想の悪い点(クレーム)を改善することで、店はサービスや料理の質を向上させることができます。

また、再来店したお客様が改善を実感すると満足し、ファンとなる可能性が高まります。

伝え方のポイント(冷静に、具体的に)

クレームを伝える際のポイントは、冷静かつ具体的に伝えることです。

冷静に: 感情的な言動は厳禁です。落ち着いてクレームを伝えることで、店側も冷静に対応しやすくなります。

具体的に: 問題点を具体的に説明することで、店側がどの部分を改善すればよいかを理解しやすくなります。
例えば、「料理が遅かった」ではなく、「注文してから30分以上経っても料理が来なかった」と具体的な状況を伝えることが大切です。

【良いお客様と悪いお客様】まとめ

お客様は、飲食店にとって大切な存在です。
しかし、全てのお客様が大切な訳ではありません。

残念ながら、悪影響を及ぼすお客様も存在します。

本来、「お金を支払うお客様」と「食事やサービスを提供する飲食店」は対等です。

店と顧客の良好な関係は、お互いに有意義な時間を過ごすことができます。

その「良好な関係のヒント」はお互いを尊重し、敬意を持って接すること。

良いお客様になるための要素
  • 礼儀正しい態度
  • 時間を守る
  • 適正な支払い
  • 適度な飲食量
  • 建設的なフィードバック
  • 感謝の気持ちを伝える

良いお客様として振る舞うことは、お店だけでなく、自身の食事の時間をより有意義にします。

飲食業で働くならば、自分自身が客であるときには必ず実践するべきことです。

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この記事を書いた人

板前歴22年。
日本料理の技術と知識と心構えを高めて、
自信を持ち、豊かな板前LIFEを送ろう。

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