先輩!卯月って何月のことでしたっけ?
おいおい 和風月名がわからないのか……4月のことだ!
日本料理には欠かせないから早めに覚えよう
意外と知らない板前も多いのが「和風月名」(わふうげつめい)。
いわゆる、弥生や師走といったひと月の旧暦の古称です。
日本料理の献立書き(メニュー)は 旧暦の月名で書かれていることが多く、知らないと困ってしまいます。
この記事では、
旧暦の月の名称の読み方や由来について解説します。
和風月名の読み方一覧
和風月名とは、昔の日本の12ヶ月の名称のことで、日本の行事や四季に合わせて現在でも用いられます。
また、日本料理では、
5月なら「皐月の献立」
12月なら「師走の献立」
という感じで頻繁に使われます。
- 1月 睦月 むつき
- 2月 如月 きさらぎ
- 3月 弥生 やよい
- 4月 卯月 うづき
- 5月 皐月 さつき
- 6月 水無月 みなづき
- 7月 文月 ふみつき
- 8月 葉月 はづき
- 9月 長月 ながつき
- 10月 神無月 かんなづき
- 11月 霜月 しもつき
- 12月 師走 しわす
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和風月名の別名
和風月名(わふうげつめい)は、日本の伝統的な暦に基づく月の名前です。
それぞれの月には独自の別名があり、自然や季節の移り変わりを反映した美しい呼び方が特徴です。
以下に、各月の和風月名とその別名について説明します。
和風月名 | 別名 |
---|---|
①睦月 (むつき) | 初春(はつはる) 生月(うむつき) 初空月(はつぞらづき) |
②如月 (きさらぎ) | 夜寒(よかん) 衣更着(きさらぎ) 梅見月(うめみつき) |
③弥生 (やよい) | 春惜しみ月(はるおしみつき) 花見月(はなみつき) 桜月(さくらつき) |
④卯月 (うづき) | 鳥来月(とりきづき) 卯花月(うのはなつき) 植月(うえづき) |
⑤皐月 (さつき) | 菖蒲月(しょうぶつき) 早苗月(さなえづき) 五月雨月(さみだれづき) |
⑥水無月 (みなづき) | 常夏月(とこなつづき) 鳴神月(なるかみづき) 風待月(かぜまちづき) |
⑦文月 (ふみづき) | 七夕月(たなばたつき) 穂含月(ほふみづき) 文披月(ふみひろげづき) |
⑧葉月 (はづき) | 秋風月(あきかぜつき) 葉落月(はおちづき) 穂張月(ほはりづき) |
⑨長月 (ながつき) | 夜長月(よながづき) 長雨月(ながめづき) 菊月(きくづき) |
⑩神無月 (かんなづき) | 神有月(かみありづき) 初霜月(はつしもづき) 時雨月(しぐれづき) |
⑪霜月 (しもつき) | 霜降月(しもふりづき) 雪待月(ゆきまちづき) 朔月(さくづき) |
⑫師走 しわす | 暮古月(くれこげつ) 極月(ごくげつ) 春待月(はるまちづき) |
和風月名の由来
和風月名(わふうげつめい)の由来について詳しく説明します。
自然や季節の移り変わりを反映した美しい名前が特徴です。それぞれの月名には古代日本人の生活や風習、自然観が反映されています。
和風月名 | 別名 |
---|---|
①睦月 (むつき) | 新年を迎え 家族や親しい人と集まる 睦び(むつび)の月 |
②如月 (きさらぎ) | 厳しい寒さが続き 衣を重ね着する月 「衣更着(きさらぎ)」 |
③弥生 (やよい) | 草木が生い茂る月 「弥生=草木が茂る」 の意味 |
④卯月 (うづき) | 卯の花の月 うつぎの木の花の 盛りの時期 |
⑤皐月 (さつき) | 早苗を植える月 「皐=水田の意味」 |
⑥水無月 (みなづき) | 田に水を引く月 「無=の」の意味 |
⑦文月 (ふみづき) | 稲の穂が実る月 七夕の短冊に文字を書く月 文披月から |
⑧葉月 (はづき) | 旧暦の晩秋 木の葉が落ちる月 稲の穂が張る月 |
⑨長月 (ながつき) | 夜の方が 長くなり始める月 秋の長雨の降る月 |
⑩神無月 (かんなづき) | 日本中の神様が 出雲に集まる月 出雲の国からみると たくさんの神様がいる月 |
⑪霜月 (しもつき) | 霜の降る月で 寒さが本格化する時期 |
⑫師走 (しわす) | 僧の師匠が お経を読むために 忙しく走り回る月 |
※現在の「新暦」とは1ヶ月ほど季節感はズレがあります。
※由来には諸説あり代表的なものを記載しています。
新暦と旧暦の違い(比較表)
新暦(グレゴリオ暦)と旧暦(太陰太陽暦)は、日本で使用されている2つの異なる暦法です。以下に、新暦と旧暦の違いを比較表でまとめます。
旧暦 (太陰太陽暦) | 新暦 (グレゴリオ暦) |
---|---|
明治5年まで使用 | 明治6年から使用 |
月の満ち欠けが 基準 (周期は約29.5日) | 地球が太陽を回る 周期が基準 (周期は約365.24日) |
1年は354日 | 1年は365日 |
閏年は約3年に一度 「閏月」がある 一年=13ヶ月 | 閏年は4年に一度 「閏日」がある 一年=366日 |
和風月名 (睦月、如月…) | 英語由来 (January,February…) |
季節感は 毎年ズレがある | 季節感は 毎年一定 |
新月の日=1日 満月の日=15日 | 世界標準の暦 |
日本料理における和風月名の重要性
日本料理は、四季折々の変化を反映した食材と美しい盛り付けが特徴です。
その中でも「和風月名(わふうげつめい)」は、古くから日本料理において特別な役割を果たしています。
和風月名と季節感
和風月名を使うことで、料理にその季節ならではの風情を加えることが可能です。
また、板前自身も季節の移ろいを感じ取り、料理に反映させることにもつながります。
例えば、
春には「弥生」の名で、桜の咲く季節を。
夏には「文月」の名で、暑さの中に涼を感じる工夫を施します。
和風月名と料理の名前
料理の名前に和風月名を取り入れることもよくあります。
「睦月の蒸し物」や「如月の鍋」など、料理そのものが季節を反映したものとして認識されやすくなります。
和風月名と行事食
和風月名は、行事食にも深く関わっています。
3月には「ひな祭り」があり、弥生の料理としてちらし寿司や蛤の吸い物が提供されます。
5月の「端午の節句」には、皐月(さつき)の名を冠した柏餅やちまきが登場します。
こうした行事食には、その季節の風物詩が取り入れられており、和風月名がその季節感をさらに引き立てます。
【和風月名】まとめ
和風月名は、日本料理において重要な役割を果たしています。
それは単に月の名前を示すだけでなく、料理に季節感を与え、食材選びや行事食に深い意味を持たせるものです。
是非とも12ヶ月すべてを覚えておきましょう。
先輩!勉強になりました!
他にも覚えることはたくさんある。
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