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運営者:パプリカ
・板前一筋22年
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【包丁と砥石】その重要性と豊富な種類

新人の板前

先輩、包丁ってやっぱり料理人にとって一番大事な道具なんですよね。でも、包丁ってどれも同じに見えるんですけど、どうやって選べばいいんですか?

先輩の板前

包丁の選び方は奥が深いんだよ。ただの切る道具じゃなく、素材や製造方法で切れ味や使い心地が変わるんだ。包丁の種類や製作工程を知れば、その違いがわかるようになるよ。今日はその辺りを教えてあげよう。

日本料理の世界で、包丁は料理人にとって最も大切な道具の一つです。

包丁なくして料理は成立せず、その技術や道具の品質が料理の出来栄えを大きく左右します。

包丁の製作工程からその種類、さらには包丁を保つために不可欠な砥石について紹介します。

目次(INDEX)

【包丁】製作工程・部位名称・種類

包丁は、鍛冶職人による精密な作業の積み重ねで作られています。
鉄と鋼を何度も熱し、打ち鍛えながら作り上げるその工程は、日本が世界に誇る技術です。
包丁の品質は、この製作過程で大きく左右されます。

包丁にはさまざまな部位があり、それぞれに名称と役割があります。刃先や峰、柄などの各部位を理解することで、包丁の使い方がより一層深まります。

包丁の部位名称と製作工程を詳しく

包丁の種類と鋼材

包丁は、その構造鋼材用途によって分類されます。

構造としては「本焼き」と「霞」の2つのタイプがあります。本焼きは単一の鋼材のみを、霞は鋼と鉄を合わせた二枚構造です。
それぞれの構造によって価格や包丁の強度、使い心地が異なります。

また、鋼材には鋼とステンレスが使われ、鋼は切れ味が鋭い一方で錆びやすいのが特徴です。ステンレスは錆びにくい性質を持っており、メンテナンスがしやすい利点があります。

鋼材の中でも、白紙青紙と呼ばれる種類があります。これらは、クロムやタングステンを添加することで切れ味や耐久性を向上させたものです。包丁を選ぶ際には、この鋼材の特性を理解しておくことが非常に重要です。

包丁の種類について詳しくはこちら

【砥石】種類|使い分けとメンテナンス

どんなに良い包丁でも、手入れを怠ればその性能はすぐに落ちてしまいます。包丁のメンテナンスに欠かせないのが砥石です。

砥石には番手(粒度)があり、その粒度により『荒砥・中砥・仕上げ砥』の3種類に分けられます。

  • 荒砥は、包丁の刃が大きく欠けた時や、形を整える際に使います。
  • 中砥は、日々のメンテナンスや刃の角度を整えるために使われる標準的な砥石です。
  • 仕上げ砥は、裏研ぎと小刃付け、鏡面仕上げに使用し、包丁に鋭い切れ味をもたらします。

砥石自体の製法や保管方法にも注意を払う必要があります。適切なメンテナンスをすることで、包丁は長く良好な状態を保つことができるのです。

砥石の種類について

新人の板前

なるほど、包丁にはいろんな種類があるんですね。でも、せっかく良い包丁を選んでも、メンテナンスが難しそうです…。

先輩の板前

確かに、包丁はメンテナンスが命だからね。包丁をしっかり研ぐことで、長く使えるし切れ味も持続するんだよ。砥石の使い分けやメンテナンスの方法をマスターすれば、包丁の性能を最大限に引き出せる。砥石を上手く使うのも料理人の技術の一部なんだ。

新人の板前

わかりました、これからは包丁のメンテナンスにも力を入れます!ありがとうございます、先輩!

先輩の板前

いい心がけだよ。包丁を大事にすることが、料理を大事にすることだからね。

包丁の選び方から、日々のメンテナンスに欠かせない砥石の使い方までを知ることで、料理人としてのスキルがさらに高まります。

質の高い包丁と、適切なメンテナンスを通じて、料理の仕上がりとスピードは格段に向上するでしょう。

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この記事を書いた人

板前歴22年。
日本料理の技術と知識と心構えを高めて、
自信を持ち、豊かな板前LIFEを送ろう。

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