新人 けんた先輩、調理師試験って、何点取れば受かるんですか?



全科目の合計で6割以上。ただし落とし穴がある。



落とし穴? 得意な科目で稼げばいいんじゃ……。



1科目でも平均点を著しく下回ると不合格だ。科目ごとに見るんだ。
調理師試験の合格ラインは、原則として全科目の合計得点が満点の6割以上です。ただし、1科目でも、その科目の平均点を著しく下回ると不合格になります。
この記事の要点
- 合格基準:全科目の合計が満点の6割以上。かつ1科目でも平均点を著しく下回れば不合格(厚生労働省の試験基準・通知)
- 何点未満が「著しく下回る」にあたるかは、試験基準に書かれていない
- 調理技術技能センター(30都県)は6科目60問。令和5〜7年度とも、公衆衛生学10・食品学6・栄養学9・食品衛生学15・調理理論16・食文化概論4問
- 不適切問題は採点から除かれ、そのうえで合格点が決まる。令和7年度の全国合格率は60.4%
※2026年9月23日時点の公式情報にもとづきます。
※記事の最後で、試験の実施団体とは関係のない非公式の問題演習アプリ「CHEF DRILL」を紹介しています。無料体験はこちら。
合格ラインは「合計6割」と「1科目の平均点」
調理師試験の合格基準は、厚生労働省の試験基準と通知で、次のように決められています。
- 原則として、全科目の合計得点が満点の6割以上であること
- かつ、1科目でも、その科目の平均点を著しく下回る場合は不合格とすること
試験は、客観式(四肢択一)で60問以上、試験時間は2時間以上と決められています。
「著しく下回る」は何点?
試験基準には、何点を下回ると「著しく下回る」になるのかは書かれていません。合計が6割を超えていても、極端に低い科目があれば、不合格になる可能性があります。科目ごとの平均点は、実施主体や年度で変わります。
センター方式の科目別の問題数
国の試験基準は、科目ごとの出題の割合を「おおむね」定めています。調理技術技能センターが公開している令和5〜7年度の問題冊子を数えると、3年とも次の問題数でした。
- 公衆衛生学:10問(国の割合は15%)
- 食品学:6問(10%)
- 栄養学:9問(15%)
- 食品衛生学:15問(25%)
- 調理理論:16問(30%)
- 食文化概論:4問(5%)
長野県が独自に実施した令和7年度は、9・6・9・15・18・3問でした。実施主体によって、科目の問題数は少し違います。
食文化概論は4問だけですが、1科目の平均点の決まりがあるので、捨てる科目にはできません。食文化概論の範囲の入口として、次の記事も役に立ちます。


不適切問題が出たらどうなる?
通知は、不適切な問題があった場合、試験委員会が採点から除いたうえで、合格点を決めるとしています。出題側のミスも実際に起きています。
- 長野県・令和7年度:第3問に誤りがあり、2025年10月24日に、正答が「1または3」に訂正された
- 調理技術技能センター・令和5年度:食品学の問14は、問題が不適切だったため、受験者全員を正答とした
合格率
厚生労働省が公表している全国の集計です。
| 年度 | 合格率・人数 |
|---|---|
| 令和7年度 (2025年度) | 60.4% 受験者 18,600人 合格者 11,240人 |
| 令和6年度 (2024年度) | 64.0% 受験者 18,566人 合格者 11,887人 |
| 令和5年度 (2023年度) | 60.8% 受験者 19,783人 合格者 12,037人 |
出典:厚生労働省「令和6年度 調理師試験実施状況」ほか(令和5・7年度も同じ集計)。
都道府県の差が大きく、令和7年度は山口県75.5%、佐賀県35.0%でした。
過去問を解き終えたら、科目別に見直す
調理技術技能センターの「過去の試験問題及び解答」で、令和5〜7年度の3年分が公開されています。解き終えたら、点数を科目別に分けて見ます。合計が6割を超えていても、平均点を大きく下回りそうな科目があれば、そこから戻りましょう。
間違えた問題は、国の出題範囲(科目ごとの項目)のどこに当たるかを確かめてから、同じ範囲をまとめて復習すると、抜けが減ります。出題が多いのは、調理理論と食品衛生学です。食中毒の予防は、現場目線でまとめた次の記事も参考にしてください。


確認問題(体験版の問題から)
食品衛生学は、出題が15問と最も多い科目のひとつです。体験版の問題を1問どうぞ。
サルモネラ属菌による食中毒に関する記述について、正しいものを一つ選びなさい。
- 潜伏期間は30分から6時間程度と短い。
- 食品中で産生された毒素を摂取することによって発症する。
- 主な原因食品に、卵やその加工品、食肉がある。
- 3%程度の食塩を含む食品でよく増殖する。
答え:3番目。サルモネラ属菌は、卵やその加工品、食肉などでの発生報告があります。潜伏期間は半日から2日間ほどで、食品とともに摂取した原因菌が腸管内で増えて起こる感染型です。0.5〜6時間と短いのは毒素型の黄色ブドウ球菌で、3%の食塩濃度でよく発育するのは腸炎ビブリオです。
よくある質問
Q. 合格ラインは何点ですか?
A. 点数は公表されていません。原則として、全科目の合計が満点の6割以上で、かつ1科目でも平均点を著しく下回らないことが基準です。
Q. 食文化概論が0点でも、合計が6割なら合格できますか?
A. 1科目でも平均点を著しく下回れば不合格です。何点から該当するかは基準に書かれていないので、合計だけで合格できるとは言えません。
Q. 合格発表はいつですか?
A. 調理技術技能センター(30都県)の令和8年度は、12月18日(金)10時です。ほかの道府県は、それぞれの実施ページで確認してください。
Q. 合格ラインは、都道府県で違いますか?
A. 合格基準は国の試験基準で決まっています。ただし、科目ごとの問題数は実施主体で少し違います(センター方式は10・6・9・15・16・4問、長野県の令和7年度は9・6・9・15・18・3問)。
Q. 不適切問題があった年は、合格点が変わりますか?
A. 通知は、試験委員会が不適切問題を採点から除いたうえで、合格点を決めるとしています。
Q. 過去問はどこで手に入りますか?
A. 調理技術技能センターが、令和5〜7年度の3年分を公開しています。都道府県が独自に公開している場合もあります(例:長野県)。
公式情報
- 厚生労働省『調理師試験基準』(平成9年厚生省告示第119号)
- 厚生労働省『調理師養成施設指導要領について』(平成26年健発0221第3号)
- 調理技術技能センター『過去の試験問題及び解答』
- 調理技術技能センター『調理師試験(実施都県)』
- 長野県『調理師試験の過去問題』
この記事は、試験の実施団体・都道府県・厚生労働省とは関係なく独自にまとめたものです。詳細は必ず公式ページで確認してください。
まとめ
- 合格ラインは、全科目の合計が満点の6割以上
- 1科目でも平均点を著しく下回れば不合格。何点からかは書かれていない
- センター方式は6科目60問。食文化概論は4問でも、捨てられない
- 過去問は科目別に見直して、低い科目から戻る



6科目、どれも落とせないんですね。まず苦手を探します。



科目別に点を見ろ。合計だけで安心するなよ。



非公式のアプリで、科目ごとの様子を見てみます。



いいぞ。ただし土台は実務と自分の勉強だ。アプリは補助だ。
試験の全体像(受験資格・日程・受験料)は、次の記事にまとめています。




調理師試験の対策をスマホで進めたい方へ
「CHEF DRILL」は、試験を実施する都道府県・指定試験機関・厚生労働省とは関係のない非公式アプリです。合格を保証するものではありません。
6科目の中から苦手なところを見つけて、短い時間で繰り返せるように作りました。
② 詳しい説明・全600問のアクセスコード購入はnoteへ









