新人 けんた先輩、泡盛マイスターって、沖縄の酒屋や飲食店の人しか取れない資格ですか?



要領の受験資格は「琉球泡盛に興味を持たれる方」だ。業界経験の条件は書かれていない。



じゃあ東京の店で働く自分でも、沖縄まで行かずに受けられるんですか?



2026年度の実技も2025年度の筆記もリモートだった。ただ実技は20歳以上だぞ。
泡盛マイスターの取り方・受験資格・試験の内容と合格基準・日程・受験料・合格率を、一般社団法人泡盛マイスター協会の試験実施要領など公式の情報(一次情報)だけで整理します。
この記事の要点
- 沖縄県知事が認証機関に指定した「泡盛マイスター協会」が認証する資格(国家資格ではない)
- 実技試験(毎年8月ごろ)と筆記試験(毎年2月ごろ)の両方の合格が必要。2026年度の実技・2025年度の筆記は、どちらもオンラインのリモート試験
- 受験料は実技17,600円、筆記13,200円(2026年度。筆記は協会が予定として示した額)
- 2026年度の実技試験の合格率は86.7%(協会発表。泡盛アドバイザーとの合計)。筆記の合格率は協会サイトで見当たらない
※2026年10月3日時点の公式情報にもとづきます。
泡盛マイスターとは?
泡盛マイスターは、一般社団法人泡盛マイスター協会が実技試験と筆記試験を行い、認証する資格です。協会の案内によると、平成18年11月に「沖縄県泡盛マイスター認証制度」が定められ、協会は平成19年3月に沖縄県知事から認証機関(第001号)に指定されました。
協会は「沖縄県知事認証泡盛マイスター」と表記していますが、試験を行うのは認証機関である協会です。県が直接試験を行う資格ではなく、国家資格でもありません。制度を定めた県の条例・要綱などは、沖縄県のサイトでは確認できませんでした(制度の説明は協会の資料によります)。
泡盛マイスターになるまでの流れ
実技試験と筆記試験の両方に合格すると、泡盛マイスターとして認証されます。片方だけ合格した場合は、合格した年度から翌々年度までの2か年に限り、その試験が免除されます(2026年度の実技試験実施要領。2025年度の筆記の要領では「合格年から翌々年の2か年」と書かれています)。


泡盛アドバイザーとの違い
同じ試験で、協会は「泡盛アドバイザー」も認定しています。要領では、泡盛マイスターに準ずる知識と技術を持つ人を認定する、協会独自の資格です。
- 泡盛マイスター:実技は190点満点で133点以上。サービス作法の問題がある
- 泡盛アドバイザー:実技は180点満点で126点以上。サービス作法の問題はない
どんな人に向いている?
協会は、琉球泡盛の魅力を世界へ発信し、その普及を担うプロの人材の育成を目的に掲げています。泡盛を扱う飲食店・酒販店で働く人や、泡盛をもっと深く知りたい人に向いています。受験資格は「琉球泡盛に興味を持たれる方」で、業界経験の条件は要領に書かれていません(実技は20歳以上)。
資格の基本情報
| 名称 | 泡盛マイスター |
|---|---|
| 資格区分 | 民間の資格 (県知事が指定した 認証機関が認証) |
| 認証団体 | 一般社団法人 泡盛マイスター協会 |
| 受験資格 | 琉球泡盛に 興味を持たれる方 (実技は20歳以上) |
| 試験内容 | 実技試験と筆記試験 (両方の合格が必要) |
| 試験日程 | 実技:毎年8月ごろ 筆記:毎年2月ごろ |
| 試験方式 | Google Meetの リモート試験 (全国共通。 2026年度実技・ 2025年度筆記) |
| 受験料 | 実技 17,600円 筆記 13,200円 (2026年度。筆記は 協会の予定額) |
| 合格率 | 実技 86.7% (2026年度・協会発表。 アドバイザーとの合計) |
| 合格基準 | 実技 133点以上 (190点満点・ 2026年度) 筆記 105点以上 (150点満点・ 2025年度) |
| 有効期限 | 公式サイトで 確認できず |
| 公式情報 | 泡盛マイスター試験のご案内 (泡盛マイスター協会) |
試験の内容と合格基準
実技試験(2026年度の要領)
テイスティング・口頭試問・サービス作法の3つです。配点は次のとおりです(泡盛マイスターは190点満点)。
- 銘柄別テイスティングの表現(3銘柄):108点。外観・香り・味わい・個性・適した料理とその理由などを答える
- 原材料と酒類選定(7種類):25点。琉球泡盛・芋焼酎・麦焼酎・蕎麦焼酎・黒糖焼酎・米焼酎・清酒を見分ける
- 口頭試問(20問):20点。テイスティングに関する知識の問いに記述で答える
- 世界の蒸留酒選定(5種類):15点。琉球泡盛・ジン・ウォッカ・ラム・テキーラを見分ける
- 度数選定(4種類):12点。25度・30度・35度・43度を見分ける
- サービス作法(10問):10点。水割りと古酒の提供を撮った動画を見て、誤りを指摘し正しい所作を記述する(泡盛マイスターのみ)


2026年度は午前10時から午後1時まで行われ、泡盛アドバイザーの受験者は口頭試問で終了です。銘柄別テイスティング用のグラス3脚は受験者が用意し、協会はISO規格のテイスティンググラス(容量215±10ml)を勧めています。試験中はカメラをオンにし、顔・受験票・解答用紙が映るようにします。
筆記試験(2025年度の要領)
2025年度の要領では、次の7つの範囲から出題されました。
- 琉球泡盛の定義と基礎知識
- 琉球泡盛の製造法
- 古酒・酒器
- 沖縄県内の酒造所
- 世界の醸造酒・蒸留酒と世界の食文化
- 沖縄の歴史・泡盛の歴史・沖縄の食文化
- 食品衛生と、泡盛に関する総合的な知識
150点満点で、○×問題が30点、選択式・穴埋め・記述問題が120点。試験時間は90分でした。
合格基準
- 実技:泡盛マイスターは総合点133点以上(190点満点)。ただし銘柄別テイスティングの表現が76点以上であること(2026年度)
- 筆記:総合点105点以上(150点満点。2025年度)
合否は、協会の試験認証審査委員会の協議で決まります。



テイスティングで銘柄を当てればいいなら、自分でもなんとかなりそうです!



当てるだけじゃない。3銘柄の香りや味、合う料理まで書く「表現」が108点ある。



190点のうち108点も!そこで点が取れないと、合格は厳しいですね。



しかも表現が76点未満だと、総合点が133点以上でも不合格になる決まりだ。
試験日・申込期間(2026年度)
| 実技試験 | 申込:2026年7月9日 ~7月31日必着 試験:8月16日(日) 発表:9月9日(水) |
|---|---|
| 筆記試験 | 募集開始: 2027年1月15日 試験: 2027年2月14日(日) 発表: 2027年3月11日 (いずれも2026年10月 時点の協会の予定) |
2026年度の実技は、願書・写真・住所と年齢を証明するものをメールで提出する形だけでした。
協会は、募集開始の時期などを公式SNSや公式LINEで知らせるとしています。合格発表は協会のホームページに受験番号だけを載せ、受験者全員に合否を文書で通知します。
受験料(費用)
| 実技試験 | 17,600円(税込) (2026年度) |
|---|---|
| 筆記試験 | 13,200円 (2026年度・協会の 予定額。2025年度は 10,000円) |
| 理論講習 | 一般 13,200円 学生 6,600円 理論教本 16,500円 |
| 実技講習 | 一般 13,200円 学生 6,600円 実技教本 5,500円 |
泡盛マイスター協会の要領・講習案内(2026年度)によります。理論講習の受講料と教本代は税込で、教本はどちらも送料込みです。支払いは協会のECサイトで行い、納めた受験料は原則として払い戻されません。協会の試験ページは、合格者への認定証の発行もECサイトでの支払いの項目に挙げています(金額は確認できませんでした)。
合格率と難易度
協会が発表した2026年度の実技試験の結果です(泡盛マイスターと泡盛アドバイザーの合計)。
| 2026年度 実技試験 | 合格率 86.7% 受験者 31人 (うち棄権1人) 合格者 26人 |
|---|
マイスターとアドバイザーの内訳は発表されていません。86.7%は、合格者26人を、棄権した1人を除く30人で割った値にあたります(当サイトの計算)。筆記試験の合格率や、過去の年度の結果は、協会のサイトで見当たりませんでした。
難易度はどのくらい?
公式の勉強時間の目安はありません。合格ラインは、実技が190点中133点、筆記が150点中105点(2025年度)です。実技では点数の半分以上を占める銘柄別テイスティングに、別に76点以上という条件があります。
勉強方法と過去問
協会は、試験に向けた講習をGoogle Meetのオンラインで開いています。講習の案内には「泡盛マイスターの養成も兼ねております」とありますが、要領の受験資格に講習の受講は入っていません。
- 理論講習(筆記向け):2026年度は10月18日~2027年1月17日の日曜、全11回(各120分)。当日に受けられなくても後日動画で見られる。申込締切は2026年10月2日(定員100名)
- 実技講習:2026年度は5月10日~7月12日の日曜、全10回(各60分)。20歳以上が対象で、お酒は飲まずに口に含んで吐き出す
理論講習では、泡盛の製造・歴史・古酒・酒造所のほか、焼酎・世界の酒・琉球料理・食品衛生なども扱います。実技試験では焼酎や清酒、ジンやラムなども見分けるので、泡盛以外のお酒の知識も必要です。


過去問はある?
協会は、2026年度の実技試験の合格発表のお知らせに、模範解答を載せています。筆記試験の過去問の掲載は、協会のサイトで見当たりませんでした。
よくある質問
Q. 飲食店や酒屋で働いていなくても受けられますか?
A. 要領の受験資格は「琉球泡盛に興味を持たれる方」で、業界経験の条件は書かれていません。実技試験は20歳以上が条件です。
Q. 沖縄まで行かないと受けられませんか?
A. 2026年度の実技、2025年度の筆記は、どちらもGoogle Meetのリモート試験(全国共通)でした。通信機器や回線は受験者が自分で用意します。
Q. 実技だけ合格したらどうなりますか?
A. 要領では、合格した年度から翌々年度までの2か年に限り、合格した試験が免除されます。
Q. 合格発表はどうやって知らされますか?
A. 協会のホームページに合格者の受験番号だけが載り、受験者全員に合否が文書で届きます。
Q. 有効期限や更新はありますか?
A. 協会の公式サイトでは確認できませんでした。協会は合格者に会員制度(入会金5,000円・年会費10,000円)への入会を呼びかけています。
公式情報
- 泡盛マイスター試験のご案内(泡盛マイスター協会)
- 2026年度 実技試験実施要領・願書(PDF・泡盛マイスター協会)
- 2025年度 試験実施要領・願書〔筆記〕(PDF・泡盛マイスター協会)
- 2026年度『琉球泡盛学』理論講習のご案内(PDF・泡盛マイスター協会)
- 2026年度『琉球泡盛学』実技講習のご案内(PDF・泡盛マイスター協会)
- 2026年度 実技試験合格者(PDF・泡盛マイスター協会)
- 協会について(泡盛マイスター協会)
- 本会員制度(泡盛マイスター協会)
この記事は、泡盛マイスター協会・沖縄県とは関係なく独自にまとめたものです。日程・受験料は年度で変わるため、必ず協会の最新の実施要領で確認してください。
まとめ
- 泡盛マイスターは、県知事が認証機関に指定した泡盛マイスター協会が認証する資格
- 実技(毎年8月ごろ)と筆記(毎年2月ごろ)の両方に合格が必要。2026年度の実技・2025年度の筆記はどちらもリモート試験
- 受験資格は「琉球泡盛に興味を持たれる方」。実技は20歳以上
- 実技は銘柄別テイスティングの表現が108点を占め、76点以上が必要
- 2026年度の受験料は実技17,600円・筆記13,200円(協会の予定額)。実技の合格率は86.7%(アドバイザーとの合計)



8月に実技、2月に筆記。同じ年度のうちに両方受かればいいんですね。



そうだ。片方だけ受かっても、2か年に限りその試験は免除されると要領にある。



実技には焼酎や清酒も出るんですよね。ほかのお酒も勉強したくなりました。



いい心がけだ。お酒の種類や利き酒師の記事があるから、続けて読んでくれ。
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