新人 けんた先輩、唎酒師の次は日本酒学講師を目指したいんです。どんな資格なんですか?



日本酒サービス研究会の講師資格だ。日本酒・焼酎を教える立場を目指すものだな。



唎酒師を持っていれば、すぐ申し込めるんですか?講習は何日くらいですか?



講習は年1回・3日間だ。ほかにも条件があるから、公式情報で順に整理しよう。
日本酒学講師の受講受験資格(前提の資格)・講習・認定試験・費用・年会費を、認定団体である日本酒サービス研究会(SSI)の公式情報だけで整理します。
この記事の要点
- 日本酒サービス研究会(SSI)が認定する講師資格。国家資格ではない
- 唎酒師か焼酎唎酒師のどちらかが前提(申込の時点で、その取得コースに申込済みでも可)
- 講習は年1回・3日間(東京)。受講受験料121,000円、合格後の認定料30,800円(いずれも税込)
- 合格基準・合格率は公表なし。認定会員として年会費を払い続ける更新制
※2026年10月3日時点の公式情報にもとづきます。
日本酒学講師とは?
日本酒サービス研究会(SSI)が認定する講師資格です。唎酒師・焼酎唎酒師として身につけた知識を、セミナーや講習を通じて人に伝える立場を目指します。国家資格ではありません。
SSIの資格体系では、唎酒師・焼酎唎酒師の上位資格とされています。認定者数は702人です(2026年8月末現在・SSI発表)。
日本酒学講師になるまでの流れ
- 前提の資格:唎酒師か焼酎唎酒師を持つ(取得コースに申込済みでも申し込める)
- 講習:年1回・3日間の講習会を受ける
- 認定試験:講習とは別の日に、第1次~第4次の試験を受ける
- 認定手続き:合格後に認定料を払い、認定を受ける


日本酒学講師になると何ができる?
「日本酒ナビゲーター」「焼酎ナビゲーター」の認定セミナーを開けます。日本酒ナビゲーターは、飲食業界から一般の人までを対象にした入門資格で、日本酒学講師が主催する認定セミナーを受けて取ります。セミナーは全国各地で開かれています。
また、日本酒学講師に認定されると、同時に「認定講師」の資格も付きます。認定講師は「F&Bナビゲーター」の認定セミナーを開催できる資格です。SSIのページでは、店のスタッフ向けの勉強会、常連客向けのセミナーやペアリングイベント、カルチャースクールでの講座などが活動例として紹介されています。
資格の基本情報
| 名称 | 日本酒学講師 |
|---|---|
| 資格区分 | 民間資格 (SSIの講師資格) |
| 認定団体 | 日本酒サービス 研究会(SSI) |
| 受講資格 | 唎酒師か 焼酎唎酒師 +指定セミナー 等の参加歴 (講習3日目の 映像受講で代替可) |
| 講習日程 | 年1回・3日間 (2027年は7月17日~ 19日の予定と 2026年10月に案内) |
| 試験内容 | 第1次~第4次 (筆記3つと 講義の実技) |
| 費用 | 受講受験料 121,000円 認定料 30,800円 (いずれも税込) |
| 合格基準 | 公表なし |
| 合格率 | 公表なし |
| 更新制度 | あり (認定会員の 年会費が必要) |
| 公式情報 | 日本酒学講師 (日本酒サービス 研究会) |
受講受験資格:唎酒師か焼酎唎酒師が前提
講習会に申し込むには、次の2つの条件を満たす必要があります。
- 条件1:「唎酒師」または「焼酎唎酒師」の資格を持っていること。どちらか一方でよい。まだ持っていなくても、申込の時点でその資格の取得コースに申し込んでいれば満たす
- 条件2:SSIが指定するセミナー等に、講習会の実施日から過去5年以内に参加したことがあること。参加歴がなくても、講習会3日目の「映像で学ぶ酒蔵見学プログラム」を受ければ満たす
指定のセミナー等は、酒蔵見学・VR日本酒製造体験・酒蔵体験実習・「造って学ぶ日本酒道場」など5つです。


認定を受けるための要件
試験に合格したあと、日本酒学講師として認定されるには、次のすべてが必要です。
- SSIの認定会員で、唎酒師か焼酎唎酒師であること(認定手続きの締切までに、どちらかの認定手続きを済ませる)
- 第1次~第4次の試験結果が、SSIの定める基準に達していること
- 認定料を納めていること
- 氏名の公表に同意すること(日本酒ナビゲーターなどを受ける人への資格保証のため、SSIのウェブサイト等に名前が載る)
SSIの認定会員規約は、認定会員を「20歳以上の個人」と定めています(第2条)。実務経験の条件は、公式ページには書かれていません。
講習と認定試験の内容
3日間の講習で学ぶこと
講習会は東京のサケアカデミー(文京区小石川)で3日間続けて行われます。講師として学ぶのは、次の3つの力です。
- インストラクションスキル:講師の心構え、分かりやすい講義の組み立て方・伝え方
- コミュニケーションスキル:講師としての立ち居振る舞い、表情・話し方
- プランニングスキル:セミナーや講座の企画・運営
時間割の例では、1日目は9時の受付から21時ごろまで、2日目は20時15分ごろまでと長丁場です。3日目には、1人10分のセミナー実践があります(プログラムは変更されることがあります)。テキストは『認定講師&日本酒学講師テキスト』ほか2冊で、申込確定後10日以内に届きます。
認定試験(第1次~第4次)
- 第1次(50分):講師に必要な知識。筆記(選択・記述式)
- 第2次(50分):消費者向けセミナーを想定した「実施企画書」の作成。筆記(記述式)
- 第3次(50分):日本酒・焼酎の魅力を伝える講義内容の構成。筆記(記述式)
- 第4次:初心者を想定した日本酒セミナーの実技(10分間の講義)


試験は講習とは別の日に受けます。試験日はサケアカデミーで年に何回も設定されていますが、大阪会場の日程では日本酒学講師は受験できません。
初回の受験は受講日の翌月から6か月以内、受験資格の有効期限は受講日の翌月から1年です。期限の延長はなく、期限内に合格できなければ講習会から申し込み直しになります。



試験って、日本酒の知識をたくさん問われるんですか?記述は少し苦手で……。



第1次は選択と記述、第2次・第3次は記述だ。第4次は10分間の講義の実技だな。



合格ラインは何点ですか?それが分かれば、目標を立てやすいんですけどね。



基準の点数も合格率も公表されていない。不合格の試験だけ受け直す仕組みだ。
日程と費用
講習会は年1回
SSIは2026年10月の時点で、2027年の講習会を7月17日(土)~19日(月・祝)の3日間、受付開始を2027年1月とする予定を案内していました。席には限りがあります。最新の日程と受付は、公式ページで確かめましょう。
費用(受講受験料・認定料)
| 受講料 | 121,000円(税込) (受講受験料。 教材費・講習中の 食事を含む) |
|---|---|
| 認定料 | 30,800円(税込) 合格後に支払う |
| 再受験料 | 15,400円(税込) |
| 年会費 | 認定会員として 税込16,500円 (規約の定額) |
受講受験料と認定料を合わせると151,800円(税込)です。会場までの交通費・宿泊費は含まれません。すでに認定講師の資格を持つ人は受講受験料などが違うため、SSIへの問い合わせが案内されています。唎酒師・焼酎唎酒師をまだ持っていない人は、その取得費用も別にかかります。
認定料には、認定証書・認定章・公式名刺(初回200枚)・エンブレムと、同時に付く「認定講師」の認定証書が含まれます。
難易度・合格率
合格基準は「当会の定める基準」とされ、点数や正答率は公表されていません。合格率・受験者数も、SSIのページには載っていません。合否は試験日から2週間後にメールで届き、不合格の場合は、その試験だけを受け直します。
試験は知識だけでなく、企画書・講義の構成・講義の実技と、人に伝える力を問う内容です。
勉強方法
SSIは、3日間の講習のあと、テキストや講習会で配られた資料で復習し、知識を定着させてから認定試験に臨むよう案内しています。過去問や出題例の公開は見当たりません。
第4次の講義実技は、参加者にテキストが配られている想定で行います。ホワイトボード(または電子ボード)が使え、ほかの講義ツールは自由です。
合格後:認定と年会費
合格したら、認定料を払って認定の手続きをします。手続きが終わると、顔写真入りのカード型認定証書や公式名刺の申請方法、各ナビゲーターの開催要領が届きます。別途申請すると、サケアカデミーの公式サイトで講師として紹介されます。
認定会員として年会費が続く
日本酒学講師の認定には、SSIの認定会員であることが必要です。認定会員の期間は1年ごとに自動で更新され、年会費は税込16,500円です(支払い条件によって減額される場合あり)。次の年会費を納めないと会員資格を失うことがあり、その場合は名刺などで資格者であることを示す権利もなくなります(SSI認定会員規約 第5条・第6条・第9条~第11条)。
日本酒学講師を持つことで年会費が増えるかどうかは、公式ページに書かれていません。
よくある質問
Q. 焼酎唎酒師だけでも受けられますか?
A. 受けられます。条件は、唎酒師か焼酎唎酒師のどちらか一方を持っていることです。
Q. 唎酒師をまだ持っていなくても申し込めますか?
A. 申込の時点で唎酒師か焼酎唎酒師の取得コースに申し込んでいれば、条件1を満たします。認定までに、その資格の認定手続きを済ませる必要があります。
Q. 費用は全部でいくらですか?
A. 受講受験料121,000円と認定料30,800円で、計151,800円(税込)です。交通費・宿泊費と、認定会員の年会費は別にかかります。
Q. 合格率はどのくらいですか?
A. 公表されていません。合格基準も「当会の定める基準」とだけ案内されています。
Q. 大阪など東京以外でも受けられますか?
A. 講習会の会場は東京のサケアカデミーです。認定試験も、大阪会場の日程では日本酒学講師は受験できません。
Q. 日本酒学講師になると何ができますか?
A. 日本酒ナビゲーター・焼酎ナビゲーターの認定セミナーを開けます。同時に付く認定講師として、F&Bナビゲーターの認定セミナーも開催できます。
公式情報
この記事は、日本酒サービス研究会(SSI)とは関係なく独自にまとめたものです。「唎酒師」は登録商標で、この記事では資格を指し示すために各資格の名称を用いています。日程・費用は必ず公式ページで確認してください。
まとめ
- 日本酒学講師は、日本酒サービス研究会(SSI)が認定する講師資格
- 唎酒師か焼酎唎酒師のどちらかが前提。指定セミナー等の参加歴も必要(講習3日目の映像プログラムで代えられる)
- 講習は年1回・3日間。試験は別の日に第1次~第4次(筆記3つと講義の実技)
- 受講受験料121,000円+認定料30,800円(税込)。合格基準・合格率は公表なし
- 認定会員として年会費を払い続ける更新制



講習は年1回で、受講と認定で約15万円。早めに計画を立てないとですね。



そのほか交通費や宿泊費、年会費もかかる。公式ページで全部確かめてからだ。



教える側に回る前に、日本酒以外のお酒のことも、もっと勉強しておきたいです。



いい心がけだ。資格の一覧や唎酒師、お酒の種類の記事を続けて読んでくれ。
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