新人 けんた先輩、フードコーディネーターって、調理師と同じような国家資格なんですか?



いや、国家資格ではない。協会が認定する民間資格で、3級から1級まである。



じゃあ資格はどうやって取るんですか?試験の難しさや、費用も気になります。



取り方・試験・費用・合格率を、協会が公開している情報で順番に見ていこう。
フードコーディネーター資格(3級・2級・1級)の受験資格・取り方・試験日・受験料・認定登録料・合格率を、実施団体である日本フードコーディネーター協会の公式情報(一次情報)だけで整理します。
この記事の要点
- 特定非営利活動法人 日本フードコーディネーター協会が認定する民間資格。3級→2級→1級の順に取る
- 3級は中学校卒業以上なら受験でき、全国のテストセンターでのCBT試験(2026年度は8月と2027年2月の2回)。協会の認定校で所定の科目を履修すれば試験は免除
- 合格しただけでは資格にならず、有料の認定登録で資格になる(認定登録料:3級22,000円・2級27,000円・1級31,000円)
- 合格率は2級1次86.62%・1級32.35%(2025年度・協会発表)。3級の合格率は公表なし
※2026年10月3日時点の公式情報にもとづきます。
フードコーディネーターとは?
日本フードコーディネーター協会は、フードコーディネーターを「新しい食の「ブランド」「トレンド」を創る 食の「開発」「演出」「運営」のクリエーター」と定義しています。協会の資格認定試験は3級から1級まであり、級が上がるほど、知識から企画力・実践力へと求められる力が変わります。
国家資格?それとも民間資格?
フードコーディネーター資格は、特定非営利活動法人 日本フードコーディネーター協会が認定する民間資格です。調理師や栄養士のように、法律にもとづいて都道府県知事が免許を与える国家資格ではありません。
協会の資格は、食の仕事に役立つ知識や企画力を、級ごとに協会が認定するものです。協会は「当協会の資格試験に合格した有資格者の多くは、「食の開発」「食の演出」「食の運営」いずれかの分野に携わっています」と説明しています。
資格を取る2つのルート(3級)
- 試験ルート:3級資格認定試験(CBT)に合格し、認定登録をする
- 認定校ルート:協会の認定校(大学・短期大学・専門学校など全国79校・2026年4月現在)で所定の科目を履修すると、3級の試験が免除され、認定登録で3級になる
認定校で3級を取れるのは、その学校が認定校に指定されたあとに入学し、決められたカリキュラムを履修した在学生です。入学時期や費用は各校の規定によります。認定校での試験免除は3級だけの制度です。


どんな仕事に生かせる?
協会は、フードコーディネーターの仕事の例として次のような分野を挙げています。
- 食の開発:食品メーカーの商品、飲食店・給食サービスのメニュー、店舗・厨房デザインなど
- 食の演出:写真撮影のスタイリング・空間コーディネート、食関連の記事作成、イベントの運営、売り方・陳列の提案など
- 食の運営:レストラン・飲食小売業、料理教室、食育プログラム、道の駅・農産物直売所など
資格の基本情報
| 名称 | フードコーディネーター (3級・2級・1級) |
|---|---|
| 資格区分 | 民間資格 (国家資格ではない) |
| 認定団体 | 特定非営利活動法人 日本フードコーディネーター 協会 |
| 受験資格 | 3級:中学校卒業以上 2級:3級の認定登録者 1級:2級の認定登録者 |
| 試験日程 | 3級:8月・2月の2回 2級:1次は5〜6月 1級:1次は企画書提出 (10月末〜12月) 2次は3月 (2026年度) |
| 受験料 | 3級:一般13,000円 (会員8,000円) 2026年度 |
| 認定登録 | 3級22,000円 2級27,000円 1級31,000円 (合格後に支払う) |
| 合格率 | 2級1次 86.62% 1級 32.35% (2025年度・協会発表) 3級は公表なし |
| 試験方式 | 3級・2級1次:CBT 2級2次:講座と課題 1級:企画書審査と プレゼン・面接 |
| 有効期限 | 3級(2010年度以降) 2級(2016年度以降)は 更新不要 |
| 公式情報 | 資格認定試験 (日本フードコーディネーター 協会) |
受験資格
3級は年齢・経験の条件がなく、中学校卒業以上なら受験できます(すでに3級を取った人は受験できません)。2級・1級は、ひとつ下の級の「認定登録」をしていることが条件です。
- 3級:中学校卒業以上
- 2級1次試験:3級資格認定登録者
- 2級2次資格認定講座:2級1次試験の合格者
- 1級1次試験:2級資格認定登録者(2級で取った分野に限る)
- 1級2次試験:1級1次試験の合格者(前年度までの1次合格者を含む)
協会は3級の認定登録を「任意」としていますが、2級を受けるには3級の認定登録が必要です。同じように、1級を受けるには2級の認定登録(27,000円)をしておく必要があります。



3級は中学校卒業以上なら受けられるんですね。合格したら、すぐ資格者ですか?



合格だけでは資格にならない。有料の認定登録をして、はじめて3級の資格者だ。



登録料は22,000円か……。合格だけしておいて、登録はあとでもいいですか?



登録は任意だ。ただ2級を受けるには3級の認定登録が要る。先を考えて決めろ。
試験の内容(3級・2級・1級)
3級:食の4分野の知識を問うCBT試験
3級は「食」に関わる4分野の幅広い知識を問う試験です。全国のCBTテストセンターで、パソコンを使って受けます。
- 分野:「文化」「科学」「デザイン・アート」「経済・経営」(各25問)
- 出題数:計100問・択一式
- 試験時間:120分
- 出題範囲:「新・フードコーディネーター教本2026」または「2025」。テキストの外からは、食に関する一般常識問題


結果はその場で判定され、試験後に合否の入った試験結果レポートが渡されます。合格者は、受験日の翌日からマイページで合格通知をダウンロードできます。何点で合格かという合格基準は、協会のページに書かれていません。
2級:1次試験(CBT)と2次資格認定講座
2級は、フードビジネスの専門知識と企画力を問います。2段階で、どちらもオンラインやテストセンターで受けられます。
- 1次試験:CBT・120分・計100問。範囲は「新・フードコーディネーター教本 2級資格認定試験対応テキスト」が中心。協会は2級で問う内容として、食市場の動向とマーケティング、商品開発、レストランプロデュース、ホスピタリティと食生活のサポート、食の表現と演出、フードプロモーション、企画書作成の実際などを挙げている
- 2次資格認定講座:オンライン講座(約70分)を見たあと、課題(企画書)を提出する。分野は「レストランプロデュース」「商品開発」「フードプロモーション」から1つを選ぶ
2級の資格は分野ごとです。2次講座を一度に2分野以上申し込むことはできず、ほかの分野は次の年度以降に、1次試験免除で講座を受けられます。2次講座で不合格になった人も、次回は2次講座だけを受けます。
1級:企画書審査とプレゼンテーション・面接
- 1次試験(企画書審査):3分野から1つを選び、企画書を郵送で提出する。試験会場に行く必要はない
- 2次試験(プレゼンテーション・面接):1次で合格した企画書を使って、東京(協会事務局)で行う。自己アピール3分・プレゼンテーション15分・質疑応答10分(2026年度の案内)
1級も分野別に認定され、2級で取った分野しか受けられません。2次で不合格になった人は、次回は2次試験から受けます。



3級は4分野から25問ずつ。料理の知識だけじゃ足りないってことですね。



デザイン・アートや経済・経営も出る。教本の外の食の一般常識からも出るぞ。



2級の2次からは企画書なんですね。1級はプレゼンと面接まであるんですか?



1級の2次は東京で、自己アピールとプレゼン、質疑応答だ。分野は3つから選ぶ。
試験日・申込期間
3級と2級1次は、決められた期間の中から、受ける会場と日時を自分で選びます。曜日や時間帯で空き状況が違うので、早めの予約が安心です。申込期間を過ぎた回には申し込めません。
3級の日程(2026年度)
| 第1回 | 申込:2026年6月1日 〜7月26日 試験:2026年8月8日 〜8月30日 |
|---|---|
| 第2回 | 申込:2026年12月1日 〜2027年1月24日 試験:2027年2月6日 〜2月28日 |
対策講座とのセットで申し込む場合は締切が早く、第2回は2027年1月10日までです。申込みはCBT-Solutionsの受験者専用サイトで行い、スマートフォンからもできます。受験票は送られてこないので、当日は本人確認書類を持っていきます。
2級・1級の日程(2026年度・参考)
| 2級1次 | 申込:2026年4月16日 〜5月18日 試験:2026年5月26日 〜6月8日 |
|---|---|
| 2級2次 | 申込:2026年5月26日 〜6月15日 配信:7月2日〜7月15日 課題:7月22日必着 発表:8月28日 |
| 1級1次 | 申込:2026年8月28日 〜10月26日 企画書:10月30日 〜12月18日必着 発表:2027年1月29日発送 |
| 1級2次 | 申込:2027年1月29日 〜2月12日 試験:2027年3月 発表:3月15日発送 |
1級1次を対策講座とセットで申し込む場合の締切は、2026年度は10月1日でした。最新の日程は、協会のページで確かめましょう。
受験料・認定登録料・入会金
試験の受験料に加えて、合格後の認定登録料がかかります。2026年度の金額(税込)は次のとおりです。
| 3級 | 受験料:一般13,000円 (会員8,000円) 認定登録料:22,000円 |
|---|---|
| 2級 | 1次:一般13,000円 (会員・認定校の対象者 8,000円) 2次講座:15,000円 認定登録料:27,000円 (2分野目から10,000円) |
| 1級 | 1次:12,000円 2次:16,000円 認定登録料:31,000円 |
| 講座 | 対策講座(任意) 3級・2級1次:17,000円 1級:16,000円 |
3級を一般の料金で受けて認定登録まですると、受験料と登録料で35,000円です(対策講座を受けると52,000円。協会のQ&Aの計算)。認定登録料は2026年度に改定され、2級は2026年4月1日から27,000円、3級は2026年6月1日から22,000円になりました。
協会に入会すると受験料が安くなる
「会員」は、入会金と年会費を納めている人です。個人の正会員は入会金5,000円、年会費15,000円(10月〜翌年3月の入会は7,500円)。入会は資格がなくてもでき、3級と2級1次の受験料が5,000円安くなります。
会員料金で受けるには、試験を申し込む前に入会と年会費の振込みを済ませる必要があります。申し込んだあとに入会しても、会員料金は使えません。
入会しないと資格は取れない?
入会しなくても、受験と認定登録はできます。協会のQ&Aも、会員でない人(一般)が3級を受けて認定登録するまでの費用を示しています。入会と認定登録は別の手続きで、入会すると受験料の割引などの会員特典が受けられます。資格を取ったあとの更新は、下の「更新は必要?」で説明します。
合格率と難易度
協会は、2級の1次試験と1級の合格率を公表しています。3級の合格率は公表されていません。
| 2025年度 | 2級1次 86.62% 1級 32.35% |
|---|---|
| 2024年度 | 2級1次 85.53% 1級 40.00% |
| 2023年度 | 2級1次 85.89% 1級 29.72% |


2級は1次試験の合格率で、2次資格認定講座の合格率は公表されていません。1級は協会の表記が「1級試験合格率」で、1次・2次のどの段階の率かは書かれていません。2020年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大で2級・1級の試験を中止しています。
難易度はどのくらい?
3級は合格率がないため、数字で難しさは比べられません。協会によると、3級の合格者は約32,200人で、そのうち資格取得者(認定登録をした人)は約27,000人です(2026年3月現在)。2級の合格者は約2,600人、1級の合格者は約190人で、上の級ほど合格者が少なくなっています。勉強時間の目安は公表されていません。
勉強方法と過去問
3級の出題範囲は教本なので、まずは「新・フードコーディネーター教本」(柴田書店。2026年版は3,520円)を読むことが基本です。協会も、合格への近道として、教本の熟読→対策講座→対策問題集の順を案内しています。
- 教本:3級は「新・フードコーディネーター教本2026」(2025年版も出題範囲)。2級は「新・フードコーディネーター教本 2級資格認定試験対応テキスト」(三恵社・3,520円)
- 問題集:「フードコーディネーター3級試験対策問題集」(柴田書店・2,200円)。CBTの出題形式に合わせた問題集
- 対策講座:3級はオンデマンド配信で4分野・計約120分(17,000円・任意)
独学で合格できる?
対策講座は任意で、受けなくても受験できます。協会はQ&Aで、講座の受講を「合格のためには受講をおすすめします」としています。教本と問題集で独学するか、講座を足すかは、費用と勉強時間を見て決めましょう。
過去問はどこで手に入る?
協会のサイトに、過去問題を公開しているページは見当たりません。CBT形式の練習には、上の市販の3級試験対策問題集が使えます。
合格したら:認定登録とその後
3級・2級の合格者は、マイページから認定登録の手続きをし、登録料を振り込みます。手続きが終わると資格が認定され、認定証が送られてきます。1級は、合格通知と一緒に届く認定登録申請書で手続きします。
更新は必要?
- 3級:2010年度以降に受験して認定登録した人は更新不要。2009年度までの人は、5年後に1度だけ無料の更新があり、そのあとは永年
- 2級:2016年度以降に取った人は更新不要(永年資格)。2015年度までの人は、認定登録から5年後に1度更新し、そのあとは永年
1級の更新の扱いは、協会のQ&Aに書かれていません。認定証をなくしたときは、手数料1,100円で再発行を申し込めます。
よくある質問
Q. 高校生でも3級を受けられますか?
A. 受けられます。受験資格は中学校卒業以上です。
Q. 3級はいきなり受けられますか?2級から受けられますか?
A. 3級は条件なしで受けられます。2級は3級の認定登録をした人しか受けられません。
Q. 3級の合格発表はいつですか?
A. その場で判定され、試験後に合否の入ったレポートが渡されます。合格通知は受験日の翌日からマイページでダウンロードできます。
Q. 試験会場はどこですか?
A. 3級と2級1次は全国のCBTテストセンターで、申込みのときに選びます。1級2次は東京(協会事務局)です。
Q. 3級を取るのに全部でいくらかかりますか?
A. 一般の料金なら受験料13,000円と認定登録料22,000円で35,000円です。対策講座(17,000円)は任意です(2026年度)。
Q. 合格したのに認定登録をしないとどうなりますか?
A. 資格は認定されず、2級も受けられません。認定登録の手続きが終わってはじめて資格者になります。
Q. 専門学校で3級を取れますか?
A. 協会の認定校(全国79校・2026年4月現在)で所定の科目を履修すれば、試験免除で3級を取れます。対象になるかは各校に確認してください。
Q. 資格に有効期限はありますか?
A. 3級は2010年度以降、2級は2016年度以降の取得なら更新は不要です。
Q. 試験の申込みを取り消せますか?
A. 3級・2級1次を試験のみで申し込んだ場合は、受験日の3日前までマイページで変更・キャンセルでき、手数料がかかります。対策講座とのセットはキャンセルできません。
公式情報
- 資格認定試験(日本フードコーディネーター協会)
- 3級資格認定試験(日本フードコーディネーター協会)
- 3級お申し込み方法(日本フードコーディネーター協会)
- 2級資格認定試験(日本フードコーディネーター協会)
- 1級資格認定試験(日本フードコーディネーター協会)
- 2級合格率(日本フードコーディネーター協会)
- 1級合格率(日本フードコーディネーター協会)
- 認定校について(日本フードコーディネーター協会)
- よくあるご質問(日本フードコーディネーター協会)
- 入会のご案内(日本フードコーディネーター協会)
この記事は、日本フードコーディネーター協会とは関係なく独自にまとめたものです。試験の日程・料金・申込方法は、必ず協会の公式ページで確認してください。
まとめ
- フードコーディネーター資格は、日本フードコーディネーター協会が認定する民間資格(国家資格ではない)
- 3級は中学校卒業以上なら受験でき、CBTで2026年度は年2回(8月・2月)。認定校で履修すれば試験免除
- 合格後に有料の認定登録をして資格になる。2級・1級を受けるには、下の級の認定登録が必要
- 2級は1次試験と2次資格認定講座(企画書)、1級は企画書審査とプレゼンテーション・面接
- 合格率は2級1次86.62%・1級32.35%(2025年度・協会発表)。3級は公表なし



3級は受験料と登録料で、一般なら35,000円。思ったより費用がかかりますね。



会員料金で受けるなら、入会は試験を申し込む前に済ませる。順番に気をつけろ。



食の仕事の幅を広げたいです。ほかの資格や転職のことも調べてみようと思います。



いい心がけだ。資格の一覧や調理師、転職の記事があるから、続けて読んでくれ。
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