新人 けんた先輩、利き酒師の試験って、どうやって勉強すればいいですか?



第1次〜第4次で答え方がまったく違う。試験ごとに勉強の形を分けるんだ。



選択式だけじゃないんですか?テイスティングもあるんですよね……。



記述や企画もある。最初に4タイプを固めると楽になるぞ。順に見よう。
利き酒師(唎酒師)の試験は、第1次〜第4次で答え方がまったく違います。選択式の知識、テイスティングを伴う記述、販売の企画の記述。試験ごとに勉強の形を分けることが、独学で進めるときの一番のコツです。
この記事では、第1次〜第4次それぞれの勉強のしかたと、コースの期限・日程からの逆算を、公式情報にもとづいて整理します。
この記事の要点
- 受験型のコースは第1次〜第4次(各50分)。第1次・第2次は選択式(マークシート)、第3次はテイスティングを伴う記述中心、第4次は企画立案の記述(唎酒師公式サイト)
- 香味特性別分類(4タイプ)は第2次・第3次・第4次の出題範囲にまたがるので、最初に固めると効率がよくなる
- 1日通学・オンデマンドは、初回の受験期限が受講日(申込日)の翌月から6か月以内。期限から逆算して計画を立てる
※2026年11月3日時点の公式情報にもとづきます。
※記事の最後で、認定団体とは関係のない非公式の問題演習アプリ「SAKE DRILL」を紹介しています。無料体験はこちら。
取り方・コースごとの費用・合格率・年会費は「利き酒師(唎酒師)の取り方|費用・試験内容・合格率」で詳しくまとめています。
試験ごとに「答え方」が違う
受験型コース(2日間集中・1日通学・オンデマンド)の試験は次の4つです。問題数は、どの公式資料にも書かれていません。
| 試験 | 答え方と内容 |
|---|---|
| 第1次 (50分) | 選択式(マークシート)。 もてなしの心・接客と、 食品・飲料全般の基礎知識 |
| 第2次 (50分) | 選択式(マークシート)。 日本酒の原材料・製法・表示・歴史・ 4タイプ・テイスティング・サービス |
| 第3次 (50分) | テイスティングを伴う筆記で、 記述中心(一部選択)。 品質の評価と個性の抽出、 正常な酒と劣化した酒の判定 |
| 第4次 (50分) | 筆記・記述式。 季節別、4タイプ別の セールスプロモーションの企画立案 |
(出典:唎酒師公式サイト『1日通学コース』『オンデマンド受講コース』、受講受験要領)


合格基準は、受験型コースでは正答率70%以上です。合格した試験はそのまま有効になり、不合格の試験だけを受け直します。1日通学コースの場合、結果は受験日から2週間後にメールとマイページで届き、正誤は開示されません(受講受験要領)。


第1次・第2次:選択式は「解いて、間違いを繰り返す」
第1次の出題範囲はテキスト『もてなしの基』です。出題例の大問は、飲食のプロ、酒類の基礎、酒類と嗜好品、世界の食文化と飲食の効果、テイスティング、サービス、セールスプロモーションなど8つに分かれています。日本酒以外の酒類や嗜好品、食文化まで、幅が広いのが特徴です。
第2次は日本酒そのものの知識です。出題例の大問は、原料、原料処理、製麹・酒母、醪から瓶詰め、表示、歴史、サービスの7つ。製造の流れの順に覚えると、つながりやすくなります。
どちらも選択式なので、勉強の形は同じです。
- 分野(大問の見出し)ごとに区切って解く
- 間違えた問題だけを集めて、繰り返す
- 精米歩合などの数字は、表示の基準とあわせて覚える
第3次:テイスティングは「言葉にする練習」
第3次は、実際に日本酒を口にして、外観・香り・味わいを評価し、個性や提供のときの注意点を書く試験です。劣化した酒を見分ける問題もあります(出題例)。
感じたことを、決まった言葉で書く練習が要ります。
- 何種類かの日本酒を飲み比べ、外観・香り・味わいを分けて書き出す
- 劣化の香りを表す言葉と、その原因(保管の温度や光など)をセットで覚える
- 4タイプのどれに当たるかを、理由とあわせて言えるようにする
第4次:企画立案は「型で書く練習」
第4次は、季節別・4タイプ別に、日本酒を売るための企画を記述します。出題例では、解答用紙のフォーマットに沿って書く形です。
書く項目(誰に・いつ・どの酒を・どう勧めるか)を自分の型として決め、季節と4タイプを入れ替えて何度も書きます。


4タイプを最初に固める理由
香味特性別分類(4タイプ)は、第2次の内容、第3次の評価、第4次の企画のすべてに出てきます(公式サイトの出題範囲)。4つのタイプの香りと味わいの特徴を最初に固めると、後半の3つの試験の土台になります。


コースの期限と日程から逆算する
勉強時間の公式な目安はありません。「最短1.5ヶ月」といった表示は、履修型(eラーニング)コースの最短期間です。
- 1日通学・オンデマンド:初回の受験は、受講日(オンデマンドは申込日)の翌月から6か月以内。再受験は1年以内で、再受験料は14,300円(在宅受験は18,700円、税込)です
- 2日間集中:予習をしたうえで、連続する2日間で講義を受け、その場で受験します。教材一式は申込みの確定から10日以内に届くので、届いてから当日までが予習の期間です
- eラーニング(履修型):試験ではなく全4回の課題で、合格基準は正答率80%以上です


2026年11月3日に公式ページで確認した日程は次のとおりです。会場は、大阪と書いた回のほかは東京・小石川のサケアカデミーです。
| コース | 日程(申込締切) |
|---|---|
| 2日間集中 | 11月12日・13日(11/5) 12月12日・13日(12/3) 2027年1月20日・21日(1/13) 2月20日・21日(2/11) 3月10日・11日(3/3) |
| 1日通学の試験日 | 12月16日、12月19日、 2027年1月27日、1月30日、 2月28日、3月6日(大阪)、 3月27日 ほか |
在宅受験はZoomで日時を選ぶ方式です。
なお、SSIの認定会員(日本酒ライフスペシャリスト・国際唎酒師などだけを持つ人を除く)と、料飲サービス検定の合格者(合格後3年以内)は、第1次が免除されます。
確認問題(体験版から2問)
「SAKE DRILL」の体験版に入っている問題を2問どうぞ。
問1 「吟醸酒」を名乗るために必要な精米歩合の要件はどれか。
- A 50%以下
- B 60%以下
- C 40%以下
- D 70%以下
答え:B。吟醸酒は60%以下です。50%以下は大吟醸酒、70%以下は本醸造酒の要件です(国税庁『清酒の製法品質表示基準』)。
問2 酒税法で、酒類は大きくいくつの種類に分けられるか。
- A 6種類
- B 3種類
- C 4種類
- D 5種類
答え:C。発泡性酒類・醸造酒類・蒸留酒類・混成酒類の4種類で、さらに17の品目に分かれます(国税庁)。
よくある質問
Q. 独学だけで資格を取れますか?
A. 唎酒師は、コースに申し込んで試験に合格するか課題を修了しないと認定されません。勉強はコースのテキストが中心です。
Q. 第3次・第4次で落ちたら、全部やり直しですか?
A. 合格した試験は有効で、不合格の試験だけ受け直します(受講受験要領)。
Q. 過去問はありますか?
A. 過去問の公開は確認できませんでした。公式の出題例があるので、形式はそこで確かめられます。
公式情報
- 1日通学コース(唎酒師公式サイト)
- オンデマンド受講コース(唎酒師公式サイト)
- eラーニングコース(唎酒師公式サイト)
- 2日間集中コース(唎酒師公式サイト)
- 唎酒師 1日通学コース 受講受験要領(2026.06.22改訂版・PDF)
- 清酒の製法品質表示基準(国税庁)
- 酒税法における酒類の分類及び定義(国税庁・PDF)
この記事は、認定団体とは関係なく独自にまとめたものです。「唎酒師」「利き酒師」は、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)の登録商標です。記事中で資格名を用いているのは、対象となる試験を示すためです。最新の日程・条件は必ず公式ページで確かめてください。
まとめ
- 第1次〜第4次で答え方が違う。試験ごとに勉強の形を分ける
- 4タイプは第2次〜第4次にまたがるので、最初に固める
- 受験期限と日程から逆算して計画を立てる



選択式は解いて繰り返し、第3次と第4次は書く練習なんですね。



そうだ。その前に、4タイプの特徴を最初に固めておけよ。



受験期限から逆算して、予習の計画を立てます!



その調子だ。選択式の練習には、うちの非公式アプリも使えるぞ。
コースの選び方・費用・合格率・認定の手続きは、次の記事にまとめています。


第1次〜第4次の対策をスマホで進めたい方へ
『SAKE DRILL』は、唎酒師を認定する日本酒サービス研究会(SSI)とは関係のない非公式アプリです。合格を保証するものではありません。SSIは、資格試験対策用の問題集を公式には作成・販売・認定していないと明記しています。
第1次〜第4次の出題範囲に合わせて作った、利き酒師の試験対策アプリです。土台はコースのテキストと自分の勉強で、アプリはその補助です。
- 選択式520問(第1次〜第3次)
- 記述91題(第3次・第4次の記述対策40題+第1次・第2次の説明練習51題)
- 4タイプ判定40セット、用語辞典301語
- 第3次の実酒のテイスティング、第4次の手書きの企画は、アプリでは採点できません
- 価格:noteの記事に記載しています(買い切り・note経由で購入)
② 詳しい説明・アクセスコードの購入はnoteへ









