新人 けんた先輩、焼酎唎酒師って、唎酒師の焼酎版ですか?取り方も同じなんでしょうか?



同じSSIの民間資格で、6つのコースから選ぶ仕組みも同じだ。対象が焼酎になる。



費用はどれくらいですか?受講料を払えば、それで焼酎唎酒師を名乗れますよね?



受講料と別に認定諸費用があって、年会費が続く更新制だ。公式情報で整理しよう。
焼酎唎酒師(焼酎利き酒師)の取り方・費用・試験内容・合格率・唎酒師との違いを、認定団体の公式情報(一次情報)だけで整理します。
この記事の要点
- 日本酒サービス研究会(SSI)が認定する民間資格。学歴・実務経験の条件は書かれておらず、認定を受けられるのは20歳以上
- 全国共通の試験日はない。6つのコースから選び、受講料は59,400円~99,000円(税込)
- 受講料とは別に認定諸費用60,500円(税込)が必要。更新制で、年会費を払い続ける必要がある
- 合格率はコースごとにSSIが掲載していて約73%~約92%。唎酒師と両方持つと、上位資格「酒匠」の条件の1つを満たす
※2026年10月3日時点の公式情報にもとづきます。
焼酎唎酒師とは?
特定非営利活動法人日本酒サービス研究会(SSI)が認定する民間資格です。焼酎の知識とテイスティングの力を身につけ、お客様に合う焼酎を提案・提供するための資格と説明されています。読み方は「しょうちゅうききさけし」です。
日本酒の資格「唎酒師」と同じSSIの資格で、仕組みもほぼ同じです。SSIには、唎酒師・焼酎唎酒師の上位にあたる「酒匠」という資格もあります(この記事で扱う焼酎唎酒師とは別の資格です)。
資格を取るまでの流れ
単独で受けられる試験はありません。SSIのコースに申し込み、試験に合格する(受験型)か課題を修了する(履修型)と、認定の手続きに進めます。
- 受験型:2日間集中コース/1日通学コース/オンデマンド受講コース
- 履修型:eラーニングコース/通信コース/通信コース短期集中プログラム
会場に行くのが難しい人は、履修型の3コースなら、課題の提出と添削だけで認定を目指せます(公式のよくある質問より)。


どんな人に向いている?
カリキュラムは、焼酎の基礎知識やセールスプロモーション(売るための企画)に加えて、飲食サービスのプロに必要な知識まで含みます。公式サイトでは、焼酎の提供・販売のほか、セミナー講師、コンサルティング、飲食店経営などで活躍する人がいると紹介されています。
資格の基本情報
| 名称 | 焼酎唎酒師 (しょうちゅうききさけし) |
|---|---|
| 資格区分 | 民間資格 |
| 認定団体 | 特定非営利活動法人 日本酒サービス研究会(SSI) |
| 受講条件 | 学歴・実務経験の 条件の記載なし (認定は20歳以上) |
| 試験日程 | 全国共通の日程はなく コースごとに複数回 |
| 申込期間 | コース・日程ごとに 異なる |
| 受講料 | 59,400円~99,000円 (税込・コースで異なる) +認定諸費用60,500円 |
| 合格率 | 約73%~約92% (コースごと・SSI掲載) |
| 試験内容 | 受験型:第1次~第4次 (各50分) 履修型:課題の提出 |
| 合格基準 | 受験型:正答率70%以上 履修型:正答率80%以上 |
| 公式情報 | 焼酎唎酒師 (日本酒サービス研究会) |
受講・受験の条件
公式のコース案内には、学歴や実務経験の条件は書かれていません。年齢と入会の条件は次のとおりです。
- 年齢:20歳以上(SSI認定会員規約 第2条)
- 入会:認定を受けるにはSSIの認定会員になる(認定諸費用の支払いと、次年度以降の年会費の口座振替登録が必要)
認定会員規約は、認定会員を「20歳以上の個人」と定めています。SSIの認定会員向けページには「お申込時に満20歳以上」とありますが、一般向けのコースページには申込時の年齢の条件は書かれていません。
第1次試験が免除される人
- SSIの認定会員(たとえば、唎酒師の認定を受けている人)
- 料飲サービス検定の合格者(合格後3年以内)
ただし、国際唎酒師などSSI Internationalの資格だけを持っている人は、認定会員であっても免除になりません。履修型でも同じ条件で、もてなし・食品飲料の基礎知識にあたる課題(eラーニングは第1回、通信コースは第1回の①)が免除になります。



焼酎のお店で働いていないと、申し込めないんですか?経験が要ると思ってました。



公式の案内に実務経験の条件は書かれていない。ただ、認定は20歳以上が条件だ。



もう唎酒師を持っていたら、焼酎唎酒師の試験は全部免除になったりしますか?



免除は第1次だけだ。焼酎の知識やテイスティングの試験は、きちんと受けるんだぞ。
試験の内容と合格基準
受験型コースの試験は第1次~第4次の4つで、時間はそれぞれ50分です。
- 第1次:もてなしの心・接客のあり方、食品・飲料全般の基礎知識(マークシート)
- 第2次:焼酎の原料・製法・表示・歴史、4タイプの分類、テイスティング、サービス(マークシート)
- 第3次:テイスティングしながら焼酎の品質と個性を評価、劣化した焼酎の判定(記述が中心、一部選択)
- 第4次:季節別・4タイプ別のセールスプロモーションの企画(記述)


「4タイプ」は、香りと味わいからお酒を4つに分けるSSIの分類(香味特性別分類)です。問題数は公表されていません。1日通学・オンデマンドのコースは、会場受験か、Zoomを使った在宅受験を選べます。
受験型の合格基準は正答率70%以上です。不合格だった場合は、不合格の試験だけを受け直します。ただし受け直せる期限は受講日の翌月から1年以内(初回の受験は6か月以内)です(1日通学コースの場合)。2日間集中コースは、その日のうちに補習・再試験がありますが、正答率50%に満たない試験は対象外です。
履修型は試験ではなく課題を提出し、正答率80%以上で修了です。課題はeラーニングが全4回、通信コースが全3回で、基準に届かなかった課題だけを出し直します。



焼酎の知識をしっかり覚えれば、4つの試験もまとめて乗り切れそうですね!



後半の2つは記述だ。焼酎の評価や販売の企画を、自分の言葉で書く力が要るぞ。



覚えるだけじゃ足りないんですね。テイスティングの表現も練習しないと……。



そうだ。公式のコースページに出題例があるから、まず形式を見ておくといい。
試験日・申込期間
全国共通の試験日はありません。受験型はコースごとに講習日・試験日が設定されています。履修型は申し込んだあと、自分のペースで学習を進めます(通信コースは毎月末締切・翌月1日開始、eラーニングは申込手続きの完了後すぐに始められます)。
講習日の例(2026年10月に掲載されていた回・参考)
| 講習日(コース・会場) | 申込締切 |
|---|---|
| 2026年10月28日(水) 1日通学・東京 | 10月22日(木) |
| 2026年10月31日(土)~11月1日(日) 2日間集中・東京 | 10月22日(木) |
| 2027年2月6日(土) 1日通学・大阪 | 2月3日(水) |
| 2027年2月13日(土) 1日通学・東京 | 2月10日(水) |
東京の会場はサケアカデミー(文京区小石川)です。2026年10月の時点で、1日通学・オンデマンドの試験日は2027年9月の回まで掲載されていました(東京のほか大阪の回あり)。日程は増えたり締め切られたりするので、最新の日程は各コースのページで確かめましょう。
受講料(費用)
| コース | 受講(受験)料(税込) |
|---|---|
| 2日間集中コース | 80,300円 |
| 1日通学コース | 会場受験 59,400円 在宅受験 78,100円 |
| オンデマンド受講コース | 会場受験 59,400円 在宅受験 78,100円 |
| eラーニングコース | 69,300円 |
| 通信コース | 79,200円 |
| 通信コース 短期集中プログラム | 99,000円 |
テキスト代は受講料に含まれています。どのコースも、別に認定諸費用60,500円(税込)がかかります。内訳は、認定料25,300円・入会金19,800円・初年度年会費15,400円(口座振替割引の場合)です。たとえば1日通学コースを会場で受けると、合計は119,900円になります(当サイトの計算)。
2日間集中コースと通信コース短期集中プログラムは、申込時に受講料と認定諸費用をまとめて支払います。この2コースでは、不合格・未修了でも認定料・入会金・年会費は返金されません。1日通学・オンデマンドの再受験料は14,300円(在宅受験は18,700円)です。
すでにSSIの認定会員の人(唎酒師を持っている人など)
SSIのサイトには、認定会員向けの焼酎唎酒師のページがあり、一般とは別の料金が書かれています。たとえば1日通学コースは受講受験料29,700円+認定料13,200円(2026年4月開催分から)、eラーニングコースは受講料35,200円+認定料13,200円(いずれも税込)です。申込みにはログインが必要です。2つ目の資格で年会費がどうなるかは、公式情報で確認できませんでした。申し込む前に会員向けページで確かめてください。
唎酒師とまとめて取るプラン
焼酎唎酒師の公式サイトには、唎酒師と焼酎唎酒師を合わせて取る「國酒ソムリエ2資格取得プラン」が掲載されていました(2026年10月3日時点)。2つ目の資格の受講受験料と認定料が最大50%引き(SSI認定会員価格)、さらに両資格の受講受験料が10%引きと案内されていました。専用の申込フォームからの申込みに限られ、すでにどちらかを申し込んだ人は使えません。
合格率と難易度
公的機関の集計はありません。焼酎唎酒師の各コースのページに、SSIが載せている値です。
| コース | 合格基準・合格率(SSI掲載) |
|---|---|
| 2日間集中コース | 基準:正答率70%以上 合格率:約89% (集計期間の記載なし) |
| 1日通学コース | 基準:正答率70%以上 合格率:約81% (集計期間の記載なし) |
| オンデマンド受講コース | 基準:正答率70%以上 合格率:約73% (集計期間の記載なし) |
| eラーニングコース | 基準:正答率80%以上 合格率:約92% (過去1年間の平均) |
| 通信コース/ 通信コース短期集中プログラム | 基準:正答率80%以上 合格率:約84% (過去3年間の平均) |
これらの値は、唎酒師の各コースのページに載っている値と同じです。焼酎唎酒師だけの集計かどうかは書かれていません。集計期間も値ごとに違ったり書かれていなかったりするため、コースどうしを単純には比べられません。
難易度はどのくらい?
掲載されている合格率はどのコースも7~9割台です。ただし受験型は試験、履修型は課題で、合格基準も70%と80%で違います。勉強時間の公式な目安は確認できていないため、この記事では書きません(eラーニングの「最短1.5か月」などは、コースの最短期間です)。
唎酒師(日本酒)との違い
どちらもSSIが認定する資格で、コースの種類・受講料・認定諸費用・合格基準・試験の形(第1次~第4次)は同じです。違いは次のとおりです。
- 対象のお酒:唎酒師は日本酒、焼酎唎酒師は焼酎。第2次~第4次の中身と教材(『日本酒の基』か『焼酎の基』か)が変わる
- 同時に受け取る証書:唎酒師は「日本酒品質鑑定士」、焼酎唎酒師は「焼酎品質鑑定士」(どちらも「料飲サービス検定」の合格証書つき)
- 認定を受けた人の数:唎酒師 42,198、焼酎唎酒師 9,067(2026年8月末現在・SSI発表)
- 上位資格との関係:酒匠の受講受験には、唎酒師と焼酎唎酒師の両方が必要(ほかにセミナー参加などの条件あり)
先に唎酒師を持っている人はSSIの認定会員なので、焼酎唎酒師では第1次試験が免除になり、会員向けの料金で申し込めます。唎酒師の取り方・費用は、利き酒師(唎酒師)の記事にまとめています。
勉強方法と過去問
第1次の出題範囲はテキスト『もてなしの基』、第2次~第4次は『焼酎の基』などです。テキストはコースに申し込むと届きます。受験型では事前学習用の「ワークノート」が使われ、通学しないコースでもテイスティング用の焼酎(教材酒)が届きます。第3次・第4次は記述式なので、焼酎の評価や販売の企画を書く練習もしておきましょう。
独学で合格できる?
焼酎唎酒師は、コースに申し込まないと受験・認定を受けられません。学習はコースの教材(テキスト・ワークノート・動画・教材酒など)が中心です。なおSSIは、資格試験対策用の問題集を公式には作成・販売・認定していないと明記しています。
過去問はどこで手に入る?
過去問の公開は確認できませんでした。第1次~第4次の出題例は、1日通学コースのページの「試験内容および出題例」から見られます。
合格したら:認定の手続きとその後
合格(履修型は課題の修了)だけでは焼酎唎酒師になれません。認定諸費用を支払ってSSIの認定会員になり、次年度以降の年会費を払うための口座振替を登録して、はじめて認定されます。
認定証書と認定章は、多くのコースで認定月の月末に届きます(2日間集中コースは合格時の認定式、短期集中プログラムは修了後すぐ)。同時に「焼酎品質鑑定士」の認定証書と「料飲サービス検定」の合格証書、お店向けの「うまく飲ませる店」認定証も受け取れます。
資格取得後の仕事と上位資格
公式サイトでは、お店での焼酎の提案・提供のほか、商品開発、イベント、講師、SNSでの発信といった活躍の場が挙げられています。さらに上を目指すなら、唎酒師と焼酎唎酒師の両方を持つ人が進める「酒匠」があります。
更新制で、年会費が必要
焼酎唎酒師は更新制で、認定を続けるには年会費が必要です。会員期間は1年ごとに自動で更新され、年会費は税込16,500円です(支払い条件によって減額される場合があり、初年度は口座振替割引で15,400円)。年会費を払わないと会員資格を失うことがあり、その場合は名刺などで焼酎唎酒師であることを示す権利もなくなります(SSI認定会員規約 第5条・第6条・第9条~第11条)。
よくある質問
Q. 飲食店で働いていなくても受けられますか?
A. 公式の案内に、学歴や実務経験の条件は書かれていません。認定を受けるには20歳以上であることが必要です。
Q. 費用は全部でいくらかかりますか?
A. 受講料59,400円~99,000円(税込)に、認定諸費用60,500円(税込)が加わります。2年目からは年会費も必要です。
Q. 家から受けられますか?
A. 1日通学・オンデマンドはZoomの在宅受験を選べます(78,100円・税込)。eラーニング・通信のコースは課題の提出だけで認定を目指せます。
Q. 唎酒師を持っていると有利ですか?
A. SSIの認定会員として第1次試験が免除になり、会員向けの料金で申し込めます。焼酎の試験(第2次~第4次)は受ける必要があります。
Q. 不合格になったらどうなりますか?
A. 受験型では、不合格だった試験だけを期限内に受け直せます。1日通学・オンデマンドの再受験料は14,300円(税込)です。
Q. 合格発表はいつですか?
A. 1日通学・オンデマンドは、試験日の2週間後にメールで通知されます。2日間集中コースは、コースの中で発表されます。
Q. 資格に有効期限や更新はありますか?
A. 更新制です。年会費を払って会員を続ける必要があり、払わないと焼酎唎酒師であることを示せなくなることがあります。
Q. 過去問はありますか?
A. 過去問の公開は確認できませんでした。出題例は公式のコースページから見られます。
公式情報
- 焼酎唎酒師とは(焼酎唎酒師公式サイト)
- 6つのコース(焼酎唎酒師公式サイト)
- 1日通学コース(試験内容・出題例を掲載)
- 2日間集中コース
- オンデマンド受講コース
- eラーニングコース
- 通信コース
- 通信コース短期集中プログラム
- カリキュラムと教材
- 國酒ソムリエ2資格取得プラン
- よくあるご質問(焼酎唎酒師公式サイト)
- 焼酎唎酒師(認定会員向け・日本酒サービス研究会)
- 認定会員規約(日本酒サービス研究会)
- 概要(日本酒サービス研究会)
この記事は、日本酒サービス研究会(SSI)とは関係なく独自にまとめたものです。「唎酒師」は登録商標です。この記事では「焼酎唎酒師」を含め、資格を指し示すために名称を用いています。詳細は必ず公式ページで確認してください。
まとめ
- SSIが認定する民間資格。学歴・実務経験の条件は書かれておらず、認定を受けられるのは20歳以上
- 全国共通の試験日はなく、6つのコースから選ぶ
- 受講料に加えて、認定諸費用60,500円(税込)が必要。唎酒師を持つ人は会員向けの料金がある
- 受験型の試験は第1次~第4次で、後半の2つは記述式
- 更新制で、資格を続けるには年会費を払い続ける必要がある



唎酒師と仕組みは同じなんですね。まずは自分に合うコースを選ぶところからです。



そうだ。年会費まで含めて、申し込む前に公式ページで最新の料金を確かめておけよ。



日本酒の唎酒師や、焼酎以外のお酒のことも、あわせて勉強しておきたいです。



いい心がけだ。唎酒師やお酒の種類の記事があるから、続けて読んでみてくれ。
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