新人 けんた先輩、ソムリエの上に「エクセレンス」があると聞きました。シニアとは違うんですか?



日本ソムリエ協会の上位の呼称だ。2019年度に「シニア」から名前が変わったんだ。



ソムリエに受かったら、次の年にはもう受けられますか?ちょっと気が早いですかね。



認定後3年目以降で、職務も通算10年以上要る。募集要項で条件を整理しよう。
ソムリエ・エクセレンスとワインエキスパート・エクセレンス(旧シニアソムリエ・シニアワインエキスパート)の受験資格・試験内容・受験料・合格率を、日本ソムリエ協会の募集要項など公式情報(一次情報)だけで整理します。
この記事の要点
- 日本ソムリエ協会が、ソムリエ・ワインエキスパートの合格者を対象に認定する上位の呼称資格(民間資格)。2019年度に「シニア」から名称変更
- ソムリエ・エクセレンスは、ソムリエ認定後3年目以降で、ソムリエの職務を通算10年以上(本職・収入の60%以上が条件)。ワインエキスパート・エクセレンスは、満30歳以上で認定後5年目以降
- 試験は東京で2日間(2026年度は9月28日に筆記、11月16日にテイスティングと実技/論述)。受験料は筆記から受ける場合、一般28,400円・会員21,100円(税込)
- 2025年の合格率は、ソムリエ・エクセレンス12.8%、ワインエキスパート・エクセレンス12.6%(日本ソムリエ協会発表)
※2026年10月3日時点の公式情報(2026年度の募集要項)にもとづきます。
ソムリエ・エクセレンスとは?
一般社団法人日本ソムリエ協会が認定する呼称資格のうち、ソムリエ・ワインエキスパートの上位にあたる資格です。協会は「既に上記の一般呼称を合格済みの方を対象とした上位資格」と説明しています。国家資格ではなく、民間の資格です。
2018年度までは「シニアソムリエ」「シニアワインエキスパート」という名前でした。協会は2019年度に「シニア呼称」を「エクセレンス呼称」に名称変更しました。2013年~2018年にシニアソムリエ・シニアワインエキスパートを取得した人は、エクセレンス呼称に変わっています。
ソムリエ・エクセレンスとワインエキスパート・エクセレンスの違い
- ソムリエ・エクセレンス:ソムリエ(または旧ワインアドバイザー)の上位。ソムリエの職務の経験年数が条件で、第二日程はテイスティングと実技
- ワインエキスパート・エクセレンス:ワインエキスパートの上位。職務の条件はなく、年齢と認定後の年数が条件で、第二日程はテイスティングと論述
第一日程の筆記は、2026年度は両方とも同じ日・同じ時間に行われます。
資格を取るまでの流れ
受験資格を満たしていれば、Web出願のあと、第一日程の筆記、第二日程のテイスティングと実技(または論述)に進みます。ソムリエ・エクセレンスは、これに職務経歴の書類審査が加わります。最終合格したら、認定登録料を納めて登録します。


どんな人に向いている?
募集要項では、筆記の内容を「シェフソムリエ、チーフ(販売、バイヤーなど)、教育、啓蒙に携わるプロフェッショナルに求められる基礎知識および周辺知識」としています。ソムリエ・ワインエキスパートの合格者が、その先に目指す上位の資格です。
資格の基本情報
| 名称 | ソムリエ・ エクセレンス ワインエキスパート・ エクセレンス (旧シニア呼称) |
|---|---|
| 資格区分 | 民間資格 (上位の呼称資格) |
| 認定団体 | 一般社団法人 日本ソムリエ協会 |
| 受験資格 | ソムリエ・E: ソムリエ認定後 3年目以降・職務 通算10年以上 WE・E:満30歳以上 ・認定後5年目以降 |
| 試験日程 | 2026年度 第一日程:9月28日 第二日程:11月16日 |
| 申込期間 | 2026年度: 3月2日~7月10日 |
| 受験料 | 筆記から(税込) 一般 28,400円 会員 21,100円 |
| 合格率 | 2025年・日本 ソムリエ協会発表 ソムリエ・E 12.8% WE・E 12.6% |
| 試験内容 | 筆記(70分) テイスティング(50分) ソムリエ・E:実技 WE・E:論述(30分) |
| 合格基準 | 公表されていない |
| 試験会場 | 東京のみ |
| 公式情報 | 呼称資格認定試験 (日本ソムリエ協会) |
※表では、ソムリエ・エクセレンスを「ソムリエ・E」、ワインエキスパート・エクセレンスを「WE・E」と略しています。
受験資格
2026年度の基準日は、どちらも2026年9月28日(第一日程の日)です。協会の試験案内ページは、すべての呼称に共通する受験資格として「基準日において年齢20歳以上の方」を挙げています。国籍は問いませんが、海外に住む場合は日本国内に書類の送付先が必要です。
ソムリエ・エクセレンスの受験資格
- ソムリエまたはワインアドバイザーの資格認定者で、認定後3年目以降(2026年度は1985~2023年に認定された人)
- ソムリエの職務が本職(主たる職業・職務)で、全収入の60%以上をソムリエの職務で得ていること(過去の経歴も含めたすべての期間)
- ソムリエの職務を「実働時間月90時間以上の勤務で通算10年以上」経験し、基準日にも同じ条件で働いていること
- ソムリエ・エクセレンスを持っていないこと
ソムリエの職務は、酒類・飲料を提供する飲食サービス、酒類・飲料の管理・仕入れ・輸出入・流通・卸・販売・製造、酒類・飲料に携わる教育機関の講師、酒類・飲料に関するコンサルタントです。
経験年数は、ソムリエ(またはワインアドバイザー)を受験したときの経歴が基本です。そのときに申請していなかった過去の仕事を、新たに年数として加えることはできません。基準日に産休・育休中の人は受験資格がありません。また、2013年以降にシニアソムリエ・シニアワインアドバイザー・ソムリエ・エクセレンスに合格した人は受験できません(2012年以前のシニア合格者は受験できます)。
ワインエキスパート・エクセレンスの受験資格
- 基準日に満30歳以上
- ワインエキスパートの資格認定者で、認定後5年目以降(2026年度は1996~2021年に認定された人)
- ワインエキスパート・エクセレンスを持っていないこと(2013年以降のシニアワインエキスパート・ワインエキスパート・エクセレンス合格者は受験不可)
ワインエキスパート・エクセレンスの受験資格に、職務や収入の条件は書かれていません。ソムリエ・ワインエキスパートをまだ持っていない人は、まずその試験からです。


試験の内容
試験は2日間で、どちらの日も会場は東京だけです(2026年度)。
第一日程:筆記試験
筆記試験は70分です(2026年度は11時50分~13時)。出題は、2026年度日本ソムリエ協会教本を中心としながら記載事項に限らないとされ、一部に英語の設問もあります。筆記から受ける人には、受験料の中で教本(Book版と電子版)が配られます。問題数・配点は公表されていません。
第二日程:ソムリエ・エクセレンス(テイスティング・実技)
- テイスティング試験(50分):試験のあとすぐに採点され、通過者だけが午後の実技試験に進みます
- 実技試験:サービス(シェフソムリエ業務、プレゼンテーション、接客)と、口頭試問(基礎知識〔教本の記載事項に限らない〕、販売、接客、プレゼンテーション)
第二日程の持ち物には、受験票・筆記用具のほか、ユニフォーム(業務時に着ているもの、またはそれに準ずるもの)、リトー、ソムリエナイフが指定されています。
第二日程:ワインエキスパート・エクセレンス(テイスティング・論述)
- テイスティング試験(50分)
- 論述試験(30分):ワインと産地に対する理解力、伝達能力について
どちらの呼称も、テイスティングでは「国際規格テイスティンググラス」を使います。アルコールアレルギーの人は受験を控えるよう案内されています。テイスティングの品数や合格基準は公表されていません。
ソムリエ・エクセレンスだけの書類審査
筆記を通過して第二日程に臨む人(免除の人を含む)は、「職務経歴書」と、従事証明書や給与明細などの添付書類を提出します。2026年度の受付期間は10月9日~10月20日必着です。書類が整わないまま実技試験を通過しても「最終合格」にならず、それまでの免除の権利もなくなります。
筆記・テイスティングの免除
2021年~2025年度に受験して筆記またはテイスティングを通過した人は、同じ呼称に限り、翌5年間のうち3回まで、その試験を免除で受けられます。免除の権利がある人は、その権利を使うことが必須です。ソムリエ・エクセレンスで書類審査が不合格だった人は、免除の対象になりません。



筆記に通れば、あとはテイスティングだけですか?ワインエキスパートと同じですか?



ソムリエ・エクセレンスは、テイスティングの通過者だけが午後の実技に進むんだ。



実技はワインのサービスですよね?毎日の仕事でやっているので、そこは安心です!



サービスのほかに口頭試問もある。ユニフォームやリトーなど持ち物も決まっているぞ。
日程・受験料
2026年度の日程(参考)
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| 出願期間 | 2026年3月2日(月)10時 ~7月10日(金)17時59分 |
| 第一日程 (筆記) | 9月28日(月) |
| 書類の提出 (ソムリエ・ エクセレンス) | 10月9日(金) ~10月20日(火)必着 |
| 第二日程 | 11月16日(月) |
| 発表 | 第一日程:10月中旬 第二日程:11月下旬 (マイページ) |
協会の「よくあるご質問」には「10月初旬~中旬に筆記試験、11月下旬に…」とありますが、2026年度の募集要項では9月28日・11月16日でした。受験する年度の募集要項で日程を確認してください。
受験料(2026年度・税込)
| 区分 | 受験料 |
|---|---|
| 筆記から (教本代込み) | 会員 21,100円 一般 28,400円 |
| テイスティング から(免除) | 会員 7,300円 一般 14,210円 |
| 実技・論述から (免除) | 会員 3,650円 一般 7,100円 |
金額は両方の呼称で同じです。筆記からの受験料には、第二日程の受験料も含まれます。最終合格したら、別に認定登録料20,950円(税込)を納めます。申込みと同時に協会に入会すると、入会金が半額になり受験料も会員価格になります。正会員でも休会中や年会費を滞納している人は一般価格です。払った料金は返金されません。
合格率と難易度
日本ソムリエ協会の『資格保有者一覧表』(2026年1月1日現在)に載っている合格率です。合格者数を受験者数で割ると、表の合格率と一致しました。
| 年 | 合格率(受験者・合格者) |
|---|---|
| 2025年 | ソムリエ・E 12.8% (156人・20人) WE・E 12.6% (127人・16人) |
| 2024年 | ソムリエ・E 7.6% (171人・13人) WE・E 15.8% (114人・18人) |
| 2023年 | ソムリエ・E 8.8% (170人・15人) WE・E 15.5% (110人・17人) |
| 2022年 | ソムリエ・E 12.2% (197人・24人) WE・E 28.9% (121人・35人) |
| 2021年 | ソムリエ・E 11.3% (203人・23人) WE・E 26.1% (111人・29人) |


ソムリエ・エクセレンスは、2021年~2025年のどの年も13%未満でした。ワインエキスパート・エクセレンスは、2021年・2022年は20%台、2023年以降は16%未満です。同じ表では、2025年のソムリエの合格率は19.9%、ワインエキスパートは26.4%でした。
資格保有者の数は、2025年までの累計でソムリエ・エクセレンス575、ワインエキスパート・エクセレンス407です(同じ表)。合格基準や合格率の計算のしかた(免除で受けた人を含むかなど)は公表されていません。勉強時間の公式な目安もないため、この記事では書きません。
勉強方法
協会の「よくあるご質問」では、エクセレンス呼称は「教本を中心に出題されますが、記載事項に限りません」と説明されています。教本の内容を土台に、その外の知識も広げておく必要があります。同じページでは、勉強する期間や方法は人によってさまざまで、ワインスクールや通信教育で学ぶ人も多いとしています(協会はスクールの紹介はしていません)。
第二日程はテイスティングと、実技(ソムリエ・エクセレンス)または論述(ワインエキスパート・エクセレンス)なので、筆記の知識だけでは対策しにくい試験です。
過去問はある?
協会の公式サイトで、エクセレンス呼称の過去問の公開は確認できませんでした。協会は、試験問題・採点・合否についての問い合わせに応じないとしています。
合格したら:認定登録
最終合格者は、マイページから認定登録を申請し、認定登録料20,950円(うち消費税等1,905円)を納めます。手続きをした人に、認定証・資格認定カード・認定バッジが送られます(2026年度の募集要項では12月)。これらは協会から貸与されるもので、所有者は協会です。第三者への貸与・譲渡・転売は禁止されています。
よくある質問
Q. シニアソムリエとソムリエ・エクセレンスは別の資格ですか?
A. 同じ系統の資格です。協会は2019年度に「シニア呼称」を「エクセレンス呼称」に名称変更し、2013年~2018年のシニア取得者はエクセレンス呼称に変わりました。2012年以前のシニア合格者は、エクセレンスを受験できます(2026年度募集要項)。
Q. ワインエキスパートでも、ソムリエ・エクセレンスを受けられますか?
A. ソムリエ・エクセレンスの受験資格は、ソムリエまたはワインアドバイザーの認定者です。ワインエキスパートの上位は、ワインエキスパート・エクセレンスです。
Q. 何歳から受けられますか?
A. ワインエキスパート・エクセレンスは、募集要項で基準日に満30歳以上とされています。ソムリエ・エクセレンスの募集要項の受験資格欄に年齢の記載はありませんが、協会の試験案内ページは、すべての呼称に共通する受験資格を「基準日において年齢20歳以上」としています。
Q. 東京以外でも受けられますか?
A. 2026年度は、第一日程・第二日程とも東京だけです。
Q. 不合格だったら、次の年はまた筆記からですか?
A. 2026年度の募集要項では、2021~2025年度に筆記またはテイスティングを通過した人は、同じ呼称で翌5年間のうち3回まで、その試験が免除になります。ソムリエ・エクセレンスで書類審査が不合格だった人は対象外です。
Q. 合格発表はいつですか?
A. 2026年度の募集要項では、第一日程が10月中旬、第二日程が11月下旬に、マイページで発表としています(発表日は試験日に通知)。
公式情報
- 呼称資格認定試験(日本ソムリエ協会)
- 試験案内:ソムリエ、ソムリエ・エクセレンス(日本ソムリエ協会)
- 試験案内:ワインエキスパート、ワインエキスパート・エクセレンス(日本ソムリエ協会)
- よくあるご質問(日本ソムリエ協会)
募集要項と『資格保有者一覧表』(PDF)は、上の試験案内・呼称資格認定試験のページからダウンロードできます。
この記事は、一般社団法人日本ソムリエ協会とは関係なく独自にまとめたものです。資格名は、対象の試験を指し示すために用いています。受験資格・日程・受験料は年度で変わることがあるので、必ず受験する年度の募集要項で確認してください。
まとめ
- 日本ソムリエ協会の上位の呼称資格。2019年度に「シニア」から名称変更
- ソムリエ・エクセレンスは、ソムリエ認定後3年目以降で職務通算10年以上(本職・収入の60%以上)
- ワインエキスパート・エクセレンスは、満30歳以上でワインエキスパート認定後5年目以降
- 東京で2日間。筆記のあと、テイスティングと実技(ソムリエ・E)または論述(WE・E)
- 2025年の合格率は12.8%と12.6%(協会発表)。合格基準は公表されていない



合格率はどちらも1割くらいなんですね。まずはソムリエの試験から固めたいです。



2025年はどちらも12%台だが、年で違う。土台のソムリエの記事から読むといい。



ワイン以外のお酒も、お客さんに聞かれたら答えられるようにしておきたいです。



いい心がけだ。資格の一覧やお酒の種類の記事があるから、続けて読んでみてくれ。
次に読む記事


















