新人 けんた先輩、ワイン検定に合格すれば、ソムリエの資格も一緒にもらえるんですか?



いや、もらえない。ワイン検定は入門の検定で、ソムリエの試験とは別物なんだ。



じゃあ、お店で働いた経験がないと、ワイン検定も受けられないんですよね?



それも違う。ブロンズクラスは検定日に20歳以上なら、職歴を問わず受けられる。
日本ソムリエ協会の「ワイン検定」のクラスの違い・受検資格・検定の内容・日程・受検料・難易度を、協会の公式情報(一次情報)だけで整理します。
この記事の要点
- 日本ソムリエ協会が主催する、ワインの入門の検定。ブロンズクラスとシルバークラスの2つがあり、シルバーはブロンズ認定者だけが受けられる
- ブロンズは検定日に20歳以上なら、会員でなくても受検できる。講習会のあと同じ日に筆記40分(選択式。ブロンズ50問・シルバー70問)。テイスティングはない
- 受検料はブロンズ11,000円・シルバー15,000円(どちらもテキスト含む)。2026年はブロンズが4月と9月、シルバーが11月
- 合格率・合格点は公表されていない。ソムリエ/ワインエキスパートの資格とも、SSI(日本酒サービス研究会)の「ワイン検定」とも別もの
※2026年10月3日時点の公式情報にもとづきます。
ワイン検定とは?
一般社団法人日本ソムリエ協会が主催する、ワインの基礎知識の検定です。正式名は「J.S.A.ワイン検定」。国家資格ではなく、民間の検定です。協会は、ワインライフを楽しみたい人やワインに興味がある人のための「入門的な位置付け」としています。
2012年にブロンズクラスが始まりました。講師は、協会の「ワインエキスパート」の資格を持ち、講師認定セミナーを受けて協会が認めた人が務めます。
受検するまでの流れ
ワイン検定のサイトで会場(講師)を選んで申し込み、受検料を払うと、1週間前後でテキストが届きます。検定の日は、会場の講師による講習会を受けたあと、そのまま検定試験を受けます。
- ワイン検定のサイトで会場を選んで申し込む(クレジットカードか銀行振込)
- 入金から1週間前後でテキストが届く。講習会の前に予習する
- 検定の日:講習会 → 検定試験(40分)
- 結果は担当の講師から。合格者には後日、事務局から認定カードと認定バッジが届く


ブロンズクラスとシルバークラスの違い
協会は、2つのクラスの中身を次のように説明しています。
- ブロンズクラス:入門編。家庭でワインを楽しく飲むための知識を学ぶ。検定日に20歳以上なら受検できる
- シルバークラス:ブロンズクラス認定者が対象。レストランやワインショップでソムリエに相談しながら、好みのワインを選ぶための知識を学ぶ


ソムリエ・ワインエキスパートとの違い
ソムリエとワインエキスパートは、同じ日本ソムリエ協会が認定する「呼称資格」です。一次試験(パソコンで解くCBT)と二次試験(テイスティング)などがあり、ワイン検定とは別の試験です。協会はワイン検定を、呼称資格の試験とは違う「気軽にワインの楽しさを学んでいただけるひとつのステップ」と説明しています。
ワイン検定の合格は、ソムリエ・ワインエキスパートを受ける条件ではありません。協会の受検者向けQ&Aでは、ワイン検定を持っていてもワインエキスパート試験で「優遇されることはありません」としています。
一方、同じQ&Aの「合格者の特典」には、シルバークラスの合格者は、ソムリエ・ワインエキスパートを一次試験から受けるとき、受験料が会員価格になるとあります。変わるのは受験料の区分で、試験の内容や合否の扱いが変わるとは書かれていません。ワインエキスパートの試験案内(2026年度)では、一次試験1回受験の受験料は会員23,700円・一般32,900円(税込)です。
また、日本酒サービス研究会(SSI)も、同じ名前の「ワイン検定」を行っています。主催する団体も級の仕組みも違う、別の検定です。この記事は日本ソムリエ協会のワイン検定だけを扱います。
どんな人に向いている?
協会は、ワインライフを楽しみたい人、ワインに興味がある人を対象にしています。協会のサイトでは、ソムリエを取るのは難しそう・自信がないけれど、ワインへの興味を深めたい人に向けた入門的な内容と説明しています。
ワイン検定の基本情報
| 名称 | ワイン検定 (ブロンズクラス シルバークラス) |
|---|---|
| 資格区分 | 民間検定 |
| 主催団体 | 一般社団法人 日本ソムリエ協会 |
| 受検資格 | ブロンズ: 検定日に20歳以上 (会員でなくてよい) シルバー: ブロンズ認定者 |
| 試験日程 | 2026年 ブロンズ① 4月4日~6日 ブロンズ② 9月2日・5日・6日 シルバー 11月19・21・22日 (会場ごとに違う) |
| 申込期間 | 回ごとに設定 (2026年は「試験日・ 申込期間」の表) |
| 受検料 | ブロンズ 11,000円 (テキスト含む) シルバー 15,000円 (テキスト含む) |
| 合格率 | 公表なし |
| 試験内容 | 講習会のあと 筆記40分(選択式) ブロンズ50問 シルバー70問 テイスティングなし |
| 合格基準 | 協会が決める (点数は公表なし) |
| 公式情報 | ワイン検定 (日本ソムリエ協会) |
受検資格
- ブロンズクラス:検定日において20歳以上の人。協会の会員でなくても受検できる
- シルバークラス:ブロンズクラス認定者
ブロンズクラスには、年齢のほかに職歴や資格の条件はありません。



ブロンズを飛ばして、いきなりシルバークラスから受けることはできますか?



できない。シルバーの受検資格は、ブロンズクラスの認定者であることだ。



ソムリエ協会の会員にならないと受けられない、ということはありますか?



その必要はない。協会のQ&Aに、会員でなくても受検できると書いてある。
検定の内容と合格基準
検定の日は、次の時間割で進みます(2026年9月のブロンズ・11月のシルバーの回。協会のトップページより)。
- ブロンズクラス:14:20~15:50 講習会(90分)→ 休憩10分 → 16:00~16:40 検定試験(40分)
- シルバークラス:14:10~16:10 講習会(120分)→ 休憩10分 → 16:20~17:00 検定試験(40分)
試験は筆記だけで、選択式の問題がブロンズクラスで50問、シルバークラスで70問出ます。問題はすべてテキストから出題され、ワインを味わうテイスティングはありません。講習会の受講は必須で、検定試験だけを受けることはできません。
合格基準は協会が決め、採点と合否の判定は会場の講師が行います。何点で合格かは、確認した公式ページには書かれていません。合否は採点後に担当の講師から発表されます。



テイスティングがないなら、ワインをあまり飲んだことがなくても安心ですね!



試験は筆記だけで、問題はすべてテキストから出る。だからこそ予習が大事だ。



合格ラインは何割くらいなんですか?目標の点数を決めて勉強したいです。



合格基準は協会が決め、講師が採点するとあるだけだ。点数は公表されていない。
試験日・申込期間
日程は全国共通で、協会が決めます。1回の開催に3日間の日程があり、会場ごとにそのうちの日を選んで開かれます。2026年は、ブロンズクラスが年2回、シルバークラスが年1回の日程です。
2026年の日程(参考)
| 回 | 申込期間・検定日 |
|---|---|
| ブロンズ① | 申込:2月6日(金) ~3月9日(月) 検定:4月4日(土) 5日(日)・6日(月) |
| ブロンズ② | 申込:7月1日(水) ~8月3日(月) 検定:9月2日(水) 5日(土)・6日(日) |
| シルバー | 申込:9月17日(木) ~10月22日(木) 検定:11月19日(木) 21日(土)・22日(日) |
締切を過ぎた回には申し込めません。最新の日程は、ワイン検定のサイトで確かめましょう。
会場
会場は講師が回ごとに設定し、毎回変わります。会場の一覧は、申込みの受付が始まってから検定の日までの間だけサイトに載ります。協会の講師向けQ&Aには、会場の設定についての講師への答えとして、受検希望者がいても講師がいないなどの理由で「ワイン検定開催がない県も多数あります」と書かれています(いつ時点の話か、どの県かは書かれていません)。近くの会場があるかは、受付期間中に会場一覧で確かめてください。
受検料
2026年の受検料は次のとおりです。テキストを先に協会の出版物サイトで買った人は、「テキストを既に持っている人」の料金で申し込めます。
- ブロンズクラス:11,000円(テキスト含む)/9,020円(テキストを既に持っている人)
- シルバークラス:15,000円(テキスト含む)/11,700円(テキストを既に持っている人)
支払いはクレジットカードか銀行振込で、振込手数料は自分で負担します。申込期間を過ぎてからのキャンセル・返金と、次の回への振替はできません。締切前の扱いは、公式の中で書き方が違います。よくある質問では、申込期間内に限り会場変更と返金に応じ、テキスト代と手数料500円を差し引いて返金するとしています。一方、特定商取引法に基づく表記には、受検料の払込後は申込みの取消・返金・次回受検への繰越はできないと書かれています。申し込む前に、日程と会場をよく確かめてください。
合格率と難易度
合格率や受検者数は、確認した協会の公式ページには載っていませんでした。合格点も公表されていません。
難易度はどのくらい?
協会は、ワイン検定を「ワインの初心者を対象」とした入門的な検定と位置づけています。ブロンズクラスの問題は、入門編としての知識を身につけているかを問う内容で、すべてテキストから出ます。ただ、入門だから必ず受かるとは言えません。勉強時間の公式な目安も確認できなかったため、この記事では書きません。
勉強方法と過去問
協会のQ&Aでは、届いたテキストを講習会の前に予習し、当日の講習会で講師が説明する重要な項目を確かめてから受検するよう案内しています。出題はテキストからなので、テキストを読みこむことが基本です。
テキストの改訂にも注意しましょう。協会は、ブロンズクラスのテキストは2025年と同じ、シルバークラスのテキストは2027年に一部改訂すると案内しています(2026年10月時点の案内)。シルバークラスのテキスト(2020年9月24日発行の第二版)には正誤表が出ているので、ワイン検定サイトのお知らせで確かめておきましょう。
独学で合格できる?
テキストを自分で予習することはできますが、ワイン検定は講習会を受けてから検定を受ける形なので、講習会なしの受検はできません。
過去問はどこで手に入る?
過去問を公開しているという案内は、確認した公式ページにはありませんでした。勉強はテキストが中心になります。
合格したら:認定カードとその後
合否は採点後に担当の講師から知らされ、合格者には後日、日本ソムリエ協会の事務局から認定カードと認定バッジが届きます。クラスごとの特典は次のとおりです。
- ブロンズクラス:認定カードと、ワイングラスの形の認定バッジ。シルバークラスを受けられるようになる
- シルバークラス:認定カード・バッジに加え、協会主催の例会セミナーへの招待券。ソムリエ・ワインエキスパートを一次試験から受けるとき、受験料が会員価格になる
認定の有効期限や更新の仕組みは、確認した公式ページには書かれていませんでした。
次のステップ
もっと深く学びたい人は、同じ協会のワインエキスパート(20歳以上なら職歴を問わず受験できる)や、ソムリエ(酒類・飲料の仕事の経験が必要)の試験に進む道があります。試験の内容や受験資格は、ソムリエ・ワインエキスパートの記事でまとめています。
よくある質問
Q. 日本ソムリエ協会の会員でなくても受検できますか?
A. できます。ブロンズクラスは、検定日に20歳以上なら会員でなくても受検できます。
Q. いきなりシルバークラスから受けられますか?
A. 受けられません。シルバークラスの受検資格は、ブロンズクラス認定者であることです。
Q. 講習会を受けずに、検定試験だけ受けられますか?
A. 受けられません。協会は、講習会の受講を必須としています。
Q. テイスティングはありますか?
A. ありません。ブロンズ・シルバーとも、筆記(選択式)だけです。
Q. 合格発表はいつ、どうやって知らされますか?
A. 採点後に担当の講師から発表されます。認定カードとバッジは、後日協会の事務局から届きます。
Q. ワイン検定を持っていると、ワインエキスパート試験で有利ですか?
A. 協会のQ&Aでは「優遇されることはありません」としています。別に、合格者の特典として、シルバークラスの合格者は一次試験から受けるときの受験料が会員価格になります(変わるのは受験料の区分です)。
Q. 申し込んだあとでキャンセルできますか?
A. 申込期間を過ぎてからのキャンセル・返金と、次の回への振替はできません。締切前の扱いは公式の中で書き方が違い、よくある質問では期間内ならテキスト代と手数料500円を差し引いて返金、特定商取引法に基づく表記では払込後の取消・返金はできない、としています。
Q. SSIの「ワイン検定」と同じものですか?
A. 違います。この記事のワイン検定は日本ソムリエ協会、もう一方は日本酒サービス研究会(SSI)が行う、別の検定です。
公式情報
- ワイン検定(日本ソムリエ協会)
- ワイン検定について(ワイン検定)
- 受検者向けQ&A(ワイン検定)
- 講師向けQ&A(ワイン検定)
- 特定商取引に関する法律に基づく表記(ワイン検定)
- 2026年ワイン検定スケジュール(ワイン検定)
- 検定(日本ソムリエ協会)
- 試験案内:ワインエキスパート(日本ソムリエ協会)
この記事は、一般社団法人日本ソムリエ協会とは関係なく独自にまとめたものです。検定名は、対象の検定を指し示すために用いています。詳細は必ず公式ページで確認してください。
まとめ
- 日本ソムリエ協会が主催する、ワインの入門の検定。ブロンズクラスとシルバークラスがある
- ブロンズは検定日に20歳以上なら受検でき、シルバーはブロンズ認定者だけが受けられる
- 講習会のあと、同じ日に筆記40分(ブロンズ50問・シルバー70問)。テイスティングなし
- 受検料はブロンズ11,000円・シルバー15,000円(テキスト含む)。2026年はブロンズ年2回・シルバー年1回
- 合格率・合格点は公表なし。ソムリエ資格やSSIのワイン検定とは別もの



まずはブロンズから受けて、いつかワインエキスパートにも挑戦したいです!



いい目標だ。ワインエキスパートの受験に、ワイン検定の合格は条件になっていない。



シルバーまで合格しておくと、ワインエキスパートの試験で何か得をしますか?



優遇はないと協会は言うが、一次から受けるなら受験料が会員価格になる。
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