新人 けんた先輩、ソムリエとワインエキスパートって、名前以外に何が違うんですか?



どちらも日本ソムリエ協会の資格だ。一次試験は同じで、大きく違うのは受験資格だ。



じゃあワインが好きなだけでも、ソムリエの試験を受けられるんですか?



ソムリエは実務経験が要る。仕事を問わないのはワインエキスパートだ。整理するぞ。
ソムリエ・ワインエキスパート試験の受験資格・試験日・受験料・合格率を、日本ソムリエ協会の公式情報(一次情報)だけで整理します。
この記事の要点
- どちらも日本ソムリエ協会が認定する民間の資格。ソムリエは酒類・飲料の仕事が本職で通算3年以上(会員歴2年以上の会員は2年以上)の経験が必要、ワインエキスパートは20歳以上なら職業を問わない
- 一次試験(パソコンで解くCBT・120問・70分)は共通。2026年度は一次が7~8月、二次が9月28日、ソムリエだけ三次が11月9日
- 受験料は一次1回受験で一般32,900円・会員23,700円(税込・教本代込み)。最終合格後に認定登録料20,950円
- 協会発表の合格率は2025年でソムリエ19.9%、ワインエキスパート26.4%。合格基準(何点で合格か)は公表されていない
※2026年9月25日時点の公式情報にもとづきます。
ソムリエ・ワインエキスパートとは?
一般社団法人日本ソムリエ協会が認定する資格です。国家資格ではなく、法律で定められた資格でもありません。協会の定義では、ソムリエは酒類・飲料を扱う仕事のプロフェッショナルです。ワインエキスパートは職業を問わない資格で、主な対象は愛好家とされています。
協会のよくある質問では、2つの資格にランクの差はなく、試験問題もほぼ共通で難易度の差もほとんどない、と説明されています。
資格を取るまでの流れ
毎年3月ごろから協会のサイトでWeb出願し、7月から試験が始まります。ワインエキスパートは二次試験までで最終合格です。ソムリエは、さらに三次試験と書類審査があります。
- ワインエキスパート:一次試験(CBT) → 二次試験(テイスティング) → 最終合格
- ソムリエ:一次試験(CBT) → 二次試験(テイスティング) → 三次試験(論述・サービス実技) → 書類審査 → 最終合格


どちらを受ければいい?
- ソムリエ:酒類・飲料の提供・販売などが本職の人向け。実務経験は通算3年以上(会員歴2年以上の会員は2年以上)が必要。試験は一次・二次・三次+書類審査
- ワインエキスパート:職業を問わない(愛好家が主な対象)。実務経験は不要。試験は一次・二次
ソムリエにあたる仕事をしていても、必要な経験年数に届かない人はワインエキスパートを受験できる、と協会は明記しています。
資格の基本情報
| 名称 | ソムリエ ワインエキスパート (呼称資格) |
|---|---|
| 資格区分 | 民間資格 |
| 認定団体 | 一般社団法人 日本ソムリエ協会 |
| 受験資格 | 20歳以上 ソムリエは、酒類・飲料の仕事が本職で、通算3年以上(会員歴2年以上の会員は2年以上)の経験が必要 |
| 試験日程 | 2026年度 一次:7月15日~8月26日 (予約制) 二次:9月28日 三次:11月9日 (ソムリエのみ) |
| 申込期間 | 2026年度:3月2日~7月10日 (受付終了) |
| 受験料 | 一次1回受験(税込・教本代込み) 一般 32,900円 会員 23,700円 |
| 合格率 | 2025年・日本ソムリエ協会発表 ソムリエ 19.9% ワインエキスパート 26.4% |
| 試験内容 | 一次:CBT(120問・70分) 二次:テイスティング 三次:論述・サービス実技 (ソムリエのみ) |
| 合格基準 | 公表されていない |
| 公式情報 | 呼称資格認定試験 (日本ソムリエ協会) |
受験資格
年齢や経験は「基準日」の時点で判断されます。2026年度の基準日は8月31日でした。
ワインエキスパートの受験資格
- 基準日に満20歳以上
- 国籍・職種・経験は問わない(海外に住んでいる人は、日本国内に書類の送付先が必要)
- ワインエキスパートの資格をまだ持っていない
ソムリエの受験資格
年齢・国籍・未保有の条件はワインエキスパートと同じです。そのうえで、次の条件をすべて満たす必要があります。
- ソムリエの職務が本職で、全収入の60%以上をその職務から得ている(過去の経歴を含むすべての期間)
- 実働時間が月90時間以上の勤務で、通算3年以上の経験がある(会員歴2年以上の協会会員は通算2年以上)
- 基準日の時点でも、同じ条件で働いている
ソムリエの職務として認められるのは、次の4つです。
- 酒類・飲料を提供する飲食サービス(レストラン・居酒屋・バー・カフェ・ホテルなど。調理の仕事も含む)
- 酒類・飲料の管理・仕入れ、輸出入、流通・卸、販売、製造
- 酒類・飲料を教える教育機関の講師
- 酒類・飲料に関するコンサルタント
パート・アルバイト・契約社員などの経験も、月90時間以上働き、その収入が主な収入であれば数えられます。その場合は、給与明細や従事証明書で証明します。
ソムリエの経験として認められない主な例
- 無給で働いていた期間
- 飲食の場がなく、サービスを伴わない料理の製造・調理だけの仕事
- 基準日に産休・育休中の場合(その年度は受験資格がない)
- 正社員以外の職歴で、必要な追加書類を出さなかったもの



居酒屋のバイトを3年続けてるんですけど、ソムリエの経験に入りますか?



月90時間以上働いて、それが収入の6割以上なら数えられる。証明書類も必要だぞ。



条件に届かなかったら、今年はあきらめるしかないってことですか……?



ワインエキスパートなら受験できる。どちらにするかは、募集要項で確かめてからだ。
試験の内容と合格基準
- 一次試験(共通):CBT方式(パソコンで解答)・120問・70分。日本ソムリエ協会教本の記載事項から出題
- 二次試験:テイスティング。ソムリエは40分、ワインエキスパートは50分
- 三次試験(ソムリエのみ):論述(20分)と、サービス実技(ワインの開栓とデカンタージュ)。論述は二次試験の日に行われるため、二次試験が免除の人も二次の日に会場へ行く必要があります
- 書類審査(ソムリエのみ):職務経歴書と、必要に応じて従事証明書・給与明細などを郵送


一次試験は、全国47都道府県のテストセンターから日時と会場を自分で予約して受けます(受験日の3日前まで)。出願時に受験回数を1回か2回から選び、2回のうちどちらかで合格すれば一次試験は通過です。合否は試験の直後に画面に表示されます。
合格基準(何点・何割で合格か)は公表されていません。協会は、採点や合否についての問い合わせにも応じないとしています。
ソムリエは、三次試験に通っても、書類審査に通らなければ最終合格になりません。書類を出さなかったり不備があったりすると、それまでの免除の権利も失われます。
免除制度
- 一次試験を通過した人は、翌年から5年のうち3回まで、同じ資格の一次試験が免除(ソムリエは二次試験を通過すれば二次試験も免除)
- 過去5年間にソムリエかワインエキスパートに合格した人は、もう一方の資格を受けるとき一次試験が免除
免除の権利がある人は、必ずそれを使うことになっています(免除される試験は受けられません)。免除の場合も、出願期間中の申し込みが必要です。



一次はパソコンで解く試験なんですね。何割取れば合格なんですか?



合格基準は公表されていない。採点の問い合わせにも応じないと協会は書いている。



基準がわからないなら、どこを重点的に勉強すればいいか迷いますね……。



出題元は教本だと明記されている。まずは教本全体を、何度も繰り返すことだ。
試験日・申込期間
試験は年1回で、日程は全国共通です。一次試験だけは、期間内の好きな日時を自分で予約します。
2026年度の日程
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| 出願期間 | 2026年3月2日(月)10時 ~7月10日(金)17時59分 |
| 一次試験 | 7月15日(水) ~8月26日(水) のうち、予約した日時 |
| 二次試験 | 9月28日(月) (ソムリエの論述もこの日) |
| 三次試験 (ソムリエのみ) | 11月9日(月) |
| 書類の提出 (ソムリエのみ) | 10月9日(金) ~10月20日(火)必着 |
| 合格発表 | 一次:試験直後に画面で 二次:10月中旬 三次:11月下旬 (二次・三次はマイページ) |
二次・三次試験の会場は、札幌・盛岡・仙台・東京・長野・金沢・名古屋・京都・大阪・神戸・岡山・広島・高松・福岡・鹿児島・那覇の16都市です。
2026年度の出願は終わっています。2027年度の日程はまだ公表されていません(2026年9月25日時点)。協会のよくある質問では「開催される年の3月上旬より募集を開始」とされ、応募方法はその年の2月ごろに公式サイトで確認するよう案内されています。
受験料
| 区分(2026年度・税込) | 受験料 |
|---|---|
| 一次試験1回受験 | 会員 23,700円 一般 32,900円 |
| 一次試験2回受験 | 会員 28,600円 一般 37,800円 |
| 二次試験から (一次免除) | 会員 7,300円 一般 14,210円 |
| 三次試験から (二次免除・ソムリエのみ) | 会員 3,650円 一般 7,100円 |
金額はソムリエ・ワインエキスパートとも同じです。一次試験から受ける人には教本が送られ、その代金は受験料に含まれています。最終合格したあとは、別に認定登録料20,950円(税込)がかかります。払い込んだ受験料は返金されません。
会員価格になるのは、協会の会員のほか、受験と同時に入会を申し込んだ人(入会金も半額)と、協会の「ワイン検定」シルバークラスの合格者(一次試験から受ける場合)です。休会中や年会費を滞納している会員は一般価格になります。入会する年の4月1日時点で27歳以下なら、初年度の会費と入会金が無料になります(この特典を使ったことがない人のみ)。
合格率と難易度
日本ソムリエ協会が公式サイトで公表している『資格保有者一覧表』(2026年1月1日現在)の数字です。
| 年・資格 | 合格率・人数 |
|---|---|
| 2023年 ソムリエ | 17.7% 受験者 3,224人 合格者 570人 |
| 2023年 ワインエキスパート | 41.9% 受験者 3,499人 合格者 1,465人 |
| 2024年 ソムリエ | 29.2% 受験者 3,104人 合格者 905人 |
| 2024年 ワインエキスパート | 41.4% 受験者 3,381人 合格者 1,399人 |
| 2025年 ソムリエ | 19.9% 受験者 2,866人 合格者 570人 |
| 2025年 ワインエキスパート | 26.4% 受験者 3,577人 合格者 944人 |


2025年は、ワインエキスパートの合格率が前の年から15ポイント下がりました。年によって大きく変わるので、1年分の数字だけで判断しないほうが安全です。
難易度はどのくらい?
2023~2025年の合格率は、ソムリエが2割弱~3割弱、ワインエキスパートが3割弱~4割強です。この3年間は、いずれもソムリエの合格率のほうが低くなっています。なお協会は、2つの試験問題はほぼ共通で難易度の差もほとんどないとしています(ソムリエには三次試験と書類審査もあります)。勉強時間の公式な目安は確認できなかったため、この記事では書きません。
勉強方法と過去問
一次・二次試験は、その年度の日本ソムリエ協会教本の記載事項から出題されます。教本は毎年改訂されるため、協会は最新版で学ぶよう勧めています。教本は一般の書店では売られておらず、一次試験から受ける人には出願後に届きます(電子版も見られます)。
二次のテイスティングと三次のサービス実技は、教本の知識だけでは対策しにくい試験です。受験者には、ワインのサービス実技の動画教材がマイページで配布されます。
独学で合格できる?
ワインスクールに通うことは受験の条件ではありません。協会はスクールの紹介をしておらず、よくある質問では、勉強する期間や方法は人によってさまざまだと説明しています。
過去問はどこで手に入る?
協会の公式サイトで、過去問の公開は確認できませんでした。教本の正誤表は、呼称資格認定試験のページから見られます。
合格したら:認定登録とその後
最終合格したら、マイページから認定登録の手続きをして、認定登録料20,950円(税込)を払います。登録した人には、認定証・資格認定カード・認定バッジが送られます(2026年度の予定は、ソムリエが12月、ワインエキスパートが11月~12月)。これらは協会から貸し出されるもので、持ち主は協会です。
資格取得後の仕事
協会の定義では、ソムリエの役割は、飲食店や酒類・飲料を売る店での提供と、商品の紹介・サービスが中心です。そのほか、普及や教育のための専門的なアドバイス、清潔で衛生的な食事環境を保つことまで含まれます。
上位資格と更新
経験を積むと、上位の「ソムリエ・エクセレンス」「ワインエキスパート・エクセレンス」を受験できます(ワインエキスパート・エクセレンスは30歳以上)。資格認定カードに有効期限はありません。資格そのものの更新手続きについては、確認した公式ページに記載がありませんでした。
よくある質問
Q. パート・アルバイトでもソムリエを受験できますか?
A. 実働が月90時間以上で、その収入が主な収入であれば、経験年数に数えられます。給与明細や従事証明書での証明が必要です。
Q. ワインの仕事をしていなくても受けられますか?
A. ワインエキスパートなら、20歳以上であれば職業や経験を問わず受験できます。
Q. ソムリエとワインエキスパート、どちらが難しいですか?
A. 協会は、試験問題はほぼ共通で難易度の差もほとんどないとしています。ただしソムリエには三次試験と書類審査があります。
Q. 会員にならないと受験できませんか?
A. 会員でなくても受験できます。会員は受験料が会員価格になり、会員歴2年以上ならソムリエの必要経験年数が通算2年になります。
Q. 一次試験は何問ですか?
A. 120問・70分で、パソコンで解答するCBT方式です(2026年度)。
Q. 合格発表はいつですか?
A. 一次試験は試験の直後に画面で表示されます。2026年度の二次は10月中旬、三次は11月下旬に、マイページで発表されます。
Q. 一次に通って二次で落ちたらどうなりますか?
A. 翌年から5年のうち3回まで、一次試験が免除されます。免除の場合も出願と受験料(一般14,210円・税込)が必要です。
Q. 教本は自分で買う必要がありますか?
A. 一次試験から受ける人には、受験料に含まれる形で教本が送られます。一次免除の人には送られないため、必要ならオンラインショップで買います。
公式情報
- 呼称資格認定試験(日本ソムリエ協会)
- 試験案内:ソムリエ(日本ソムリエ協会)
- 試験案内:ワインエキスパート(日本ソムリエ協会)
- 資格保有者一覧表(2026年1月1日現在・PDF)
- よくあるご質問(日本ソムリエ協会)
この記事は、一般社団法人日本ソムリエ協会とは関係なく独自にまとめたものです。資格名は、対象の試験を指し示すために用いています。募集要項は各試験案内のページからダウンロードできます。詳細は必ず公式ページで確認してください。
関連する資格
- 利き酒師(唎酒師)とは?取り方・費用・試験内容・合格率まとめ(お酒・飲料の関連資格)


まとめ
- 日本ソムリエ協会が認定する民間の資格。一次試験は2つとも共通
- ソムリエは酒類・飲料の仕事で通算3年以上(会員歴2年以上の会員は2年以上)の経験が必要。ワインエキスパートは20歳以上なら誰でも受けられる
- ソムリエは三次試験と書類審査まで通って最終合格
- 受験料は一次1回で一般32,900円(税込)。合格後に認定登録料20,950円
- 合格基準は公表されておらず、合格率は年によって大きく変わる



ワインエキスパートなら仕事に関係なく受けられて、出願は例年3月からなんですね。



そうだ。ただ2027年度の日程はまだ出ていない。2月ごろに公式サイトを確かめろ。



でも教本の範囲が広くて、仕事終わりに開く気力がなかなか出ないんです……。



スマホで少しずつ解く手もある。うちで作った非公式の問題演習アプリを紹介しよう。
ソムリエ・ワインエキスパート試験の対策をスマホで進めたい方へ
「ワイン手帖」は、試験を実施する一般社団法人日本ソムリエ協会とは関係のない非公式アプリです。合格を保証するものではありません。
一次試験は、ソムリエもワインエキスパートも同じ形式・同じ出題範囲です。どちらを受ける人も同じ747問で、仕事の合間の短い時間に繰り返し解けるように作りました。
- 収録問題数:選択式747問(全11分野・4択)、用語辞典70語
- 利用方法:スマートフォン・パソコンのブラウザ(オフライン利用可)
- 配信先:sommelier.itamae.fun
- 価格:アクセスコードは定価2,000円/Xでリポストすると1,000円(note経由で購入)
ワイン手帖でできること
- 試験日を入れると、残り日数から今日解く分が決まる
- 解説ごとに、出典(原文へのリンク)と確認状態を表示
- 分野を選んで解け、分野ごとの正答率が一覧で見える
- 模擬試験のあと、1問ずつ見返せる見直し画面
- 問題・解説・用語の音声読み上げ。電波のない場所でも使える
一次試験(CBT)の対策用で、二次のテイスティングや三次のサービス実技は練習・採点できません。購入前の注意(記録は端末にだけ保存、購入後の返金不可など)は、noteの無料部分に記載しています。



出典まで確かめられるなら、答え合わせの根拠を調べ直す手間が減りそうです。



試験日を入れれば今日の分も決まる。ただ、テイスティングの練習はできないぞ。



非公式のアプリなんですね。まずは無料の11問で、雰囲気を試してみます。



いいぞ。ただし土台は教本と自分の勉強だ。アプリはあくまでその補助だぞ。
② 詳しい説明・アクセスコードの購入はnoteへ





