新人 けんた先輩、ワインコーディネーター/ソムリエって、あのソムリエ協会の資格ですか?



いや、日本酒サービス研究会(SSI)の民間資格だ。日本ソムリエ協会とは別だぞ。



名前に「ソムリエ」と入っているなら、取れば同じソムリエを名乗れるんですよね?



名前は選べるが、受験の条件も試験も別物だ。違いを公式情報で整理しよう。
日本酒サービス研究会(SSI)の「ワインコーディネーター/ソムリエ」の取り方・費用・試験内容・合格率と、日本ソムリエ協会のソムリエとの違いを、両団体の公式情報(一次情報)だけで整理します。
この記事の要点
- 日本酒サービス研究会(SSI)が認定する民間資格。名乗る名前を「ワインコーディネーター」か「ソムリエ」から選ぶ。日本ソムリエ協会のソムリエとは別の資格
- 申込時に20歳以上なら申し込める。学歴・実務経験の条件は書かれていない
- 4つのコースから選ぶ。一般の費用は合格後の諸費用を含めて118,800円~157,300円(税込・当サイトの計算)で、その後も年会費が続く
- 試験は第1次~第5次で、後半は記述式。合格率と合格基準の数値は公表されていない
※2026年10月3日時点の公式情報にもとづきます。
ワインコーディネーター/ソムリエとは?
特定非営利活動法人日本酒サービス研究会(SSI)が認定する、ワインの提供・販売のための民間資格です。公式ページでは「飲み手の好みや要望を察知し ワインとその楽しみ方を提供出来る専門家」と説明されています。
資格名は1つで、申し込むときに「ワインコーディネーター」か「ソムリエ」のどちらを名乗るかを選びます。認定を受けると、あわせて「ワイン品質鑑定士」の認定証書も受け取れます。SSIは、日本酒の「唎酒師」や「焼酎唎酒師」を認定している団体です。
日本ソムリエ協会の「ソムリエ」とは別の資格
「ソムリエ」の名前が付く資格は、一般社団法人日本ソムリエ協会も認定しています。団体も条件も試験も違う、別の資格です。
- 認定する団体:この記事の資格は日本酒サービス研究会(SSI)。もう一方は一般社団法人日本ソムリエ協会
- 受ける条件:SSIは申込時に20歳以上(実務経験の条件の記載なし)。日本ソムリエ協会のソムリエは、ソムリエの職務(酒類・飲料を提供する飲食サービスなど)が本職であることに加え、一般の場合は通算3年以上の経験があり、今も従事していることなどが条件
- 受け方:SSIは4つのコースから選び、随時申し込める。日本ソムリエ協会は年度ごとに決まった日程の試験(2026年度は一次がCBTで7月15日~8月26日、二次が9月28日、ソムリエだけの三次が11月9日)
日本ソムリエ協会では、職務経験を問わない人向けの呼称として「ワインエキスパート」があります。協会の資格はソムリエ・ワインエキスパート試験の記事にまとめています。求人や名刺で「ソムリエ」を見かけたら、どちらの団体の資格かを確かめましょう。
資格を取るまでの流れ
単独で受けられる試験はありません。SSIのコースに申し込み、試験に合格する(受験型)か課題を修了する(履修型)と、認定の手続きに進めます。認定を受けるには、SSIの認定会員になる必要があります。
- 受験型:オンデマンド受講コース/2日間集中コース(会場で第1次~第5次の試験)
- 履修型:eラーニングコース/通信コース(課題を提出)


公式ページでは、飲食店(特にバルや居酒屋)、旅館などの宿泊施設、酒類全般を扱う小売店で働く人、そうした仕事を目指す学生、ワイン愛好家などが取得していると紹介されています。
資格の基本情報
| 名称 | ワインコーディネーター /ソムリエ (申込時にどちらか を選ぶ) |
|---|---|
| 資格区分 | 民間資格 |
| 認定団体 | 特定非営利活動法人 日本酒サービス研究会 (SSI) |
| 受験資格 | 申込時に満20歳以上 (学歴・実務経験の 条件の記載なし) |
| 試験日程 | 全国共通の日程はなく コースごとに複数回 |
| 申込期間 | コースごとに異なる (eラーニング・通信・ オンデマンドは随時) |
| 受講料 | 58,300円~139,700円 (税込・コースで異なる) +合格後の諸費用 60,500円(2日間集中 は受講料に含む) |
| 合格率 | 公表なし |
| 試験内容 | 受験型:第1次~第5次 履修型:課題の提出 |
| 合格基準 | 数値の掲載なし |
| 公式情報 | ワインコーディネーター /ソムリエについて (日本酒サービス研究会) |
試験・課題の内容
受験型の2コース(オンデマンド受講・2日間集中)は、どちらも第1次~第5次の試験を受けます。
- 第1次(50分):もてなしの心・接客のあり方、食品・飲料全般の基礎知識(マークシート)
- 第2次(50分):ワインの商品特性、原料・製法・ワイン法と表示・各国ワインの特徴・サービス(マークシート)
- 第3次(50分):テイスティングしながら品質の評価・個性の抽出・提供方法の考案、劣化したワインの判定(記述が中心、一部選択)
- 第4次(25分):ワインの季節別セールスプロモーション(売るための企画)の立案(記述)
- 第5次(25分):ワイン法と表示、世界のワイン生産国と生産量、各国ワインの特徴などの応用知識(記述)


問題数と、合格基準の数値(正答率など)は公式ページに書かれていません。2日間集中コースでは、2日間のうちに補習と再試験がありますが、正答率50%に満たない試験は対象外です。資料の持ち込みについては、試験内容の表に注記があり、扱いはコースによって違います。
第1次試験が免除される人
SSIの認定会員(たとえば唎酒師の認定を受けている人)と、料飲サービス検定の合格者(合格後3年以内)は、第1次試験が免除されます。ただし、国際唎酒師などSSI Internationalの資格だけを持っている人は、認定会員でも免除になりません。履修型でも同じ条件で、最初の課題(eラーニングは課題①、通信コースは第1回の(1))が免除になります。
履修型(eラーニング・通信)の課題
- eラーニング:課題は4回。食品・飲料の基礎知識とワインの基礎知識は自動採点、テイスティングとセールスプロモーションは添削員が採点
- 通信:課題は3回。基準に達すれば合格。基準を満たさなかった課題の出し直しも、受講期間(1年間)のうちに行う
どちらのコースも、テイスティング用のワイン4本と課題用のワイン2本が届きます。



ワインの知識を丸暗記すれば、5つの試験も全部マークシートで済みそうですね。



マークシートは第1次と第2次だけ。第3次から第5次は、記述が中心になるんだ。



テイスティングで、傷んだワインを見分ける問題もあるんですね。練習しないと。



そうだ。2日間集中以外のコースは教材のワインが届くから、味を確かめておこう。
日程と費用
2026年10月3日時点に掲載されていた日程(参考)
- 2日間集中コース:2026年11月14日(土)~15日(日)の回(東京のサケアカデミー、文京区小石川)。最新の日程と申込締切は公式ページで確かめてください
- オンデマンド受講コース:申込みは随時。試験日は2027年9月の回まで掲載されていました(東京のサケアカデミーのほか、2027年3月6日と9月4日は大阪)。初回の受験は申込日の翌月から6か月以内です
- eラーニングコース:申込手続きの完了後すぐに始められます(受講期限は申込日の翌月から1年以内)
- 通信コース:申し込んだ月の翌月1日から始まります(受講期間は1年間)
試験日は増えたり締め切られたりするので、申し込む前に各コースのページで確認してください。オンデマンド受講コースの要領には、テイスティングを伴う試験のため、車・バイク・自転車での来場は断ると書かれています。
費用(一般)
| コース | 費用(税込) |
|---|---|
| オンデマンド 受講コース | 受講料 58,300円 +合格後 60,500円 合計 118,800円 |
| eラーニング コース | 受講料 88,000円 +合格後 60,500円 合計 148,500円 |
| 通信コース | 受講料 96,800円 +合格後 60,500円 合計 157,300円 |
| 2日間集中 コース | 139,700円 (認定料・入会金・ 年会費を含む) |
「合格後」の60,500円は、認定料25,300円・入会金19,800円・初年度の年会費15,400円(口座振替割引の場合)の合計です(合計は当サイトの計算)。eラーニングと通信の受講料は、2026年3月1日からの新しい価格です。eラーニング・通信・オンデマンドでは、申し込むとテキストと教材のワインが届きます。
2日間集中コースは、認定料などを申込時にまとめて払います。払った認定料・入会金・年会費は返金されず、自分の都合で欠席した場合も返金されません(欠席した人は、実施日の翌月から1年以内なら再受験料14,300円で受験できます)。
すでにSSIの認定会員の人(唎酒師を持っている人など)
認定会員の料金は受講料と認定料だけで、料金表の入会金・年会費の欄は空いています。eラーニング44,000円・通信48,400円・オンデマンド29,700円(いずれも別に認定料13,200円)、2日間集中52,800円です(税込)。2つ目の資格で年会費がどうなるかは、公式情報で確認できませんでした。
合格率と難易度
合格率は公表されていません。SSIは唎酒師・焼酎唎酒師のコースページには合格率を載せていますが、ワインコーディネーター/ソムリエのページには載っていません。参考になる数字は認定を受けた人の数で、ワインコーディネーター1,642人、ソムリエ2,915人です(2026年8月末現在・SSI発表)。
勉強時間の公式な目安はありません。コースごとの期間の目安は、オンデマンドが最短約2週間・推奨約2か月、eラーニングが最短約1.5か月・推奨約5か月、通信が最短約3か月・推奨約5か月です。2日間集中は、約1か月の予習を勧めています。
勉強方法と過去問
使うテキストは『もてなしの基』(171ページ)と『ワインの基』(342ページ)で、コースに申し込むと届きます(第1次の免除を受ける人には『もてなしの基』は届きません)。『ワインテイスティングノート』はどのコースでも届き、受験型では『ワークノート』も使います。動画の配信もあります。第3次~第5次は記述なので、ワインの評価や販売の企画を自分の言葉で書く練習をしておきましょう。
過去問の公開は確認できませんでした。なおSSIは、資格試験対策用の問題集を公式には作成・販売・認定していないと明記しています。
合格したら:認定と年会費
合格(履修型は課題の修了)だけでは認定されません。合格後の諸費用を払ってSSIの認定会員になり、次年度以降の年会費を払うための口座振替を登録して、認定を受けます。認定証書と認定章(バッジ)のほか、「ワイン品質鑑定士」の認定証書、「料飲サービス検定」の合格証書、お店向けの「ワインをうまく飲ませる店」認定証も受け取れます。
認定会員の期間は1年ごとに自動で更新され、年会費は税込16,500円です(支払い条件によって減額される場合があります)。年会費を払わないと会員資格を失うことがあり、その場合は名刺などで有資格者であることを示す権利もなくなります(SSI認定会員規約 第5条・第6条・第9条~第11条)。
よくある質問
Q. 日本ソムリエ協会のソムリエと同じ資格ですか?
A. 違います。この記事の資格は日本酒サービス研究会(SSI)、もう一方は一般社団法人日本ソムリエ協会が認定する、別の資格です。
Q. 飲食店で働いていなくても取れますか?
A. 公式ページの条件は「申込時に満20歳以上」で、学歴や実務経験の条件は書かれていません。取得している人の例として、学生やワイン愛好家も挙げられています。
Q. 費用は全部でいくらかかりますか?
A. 一般の場合、合格後の諸費用を含めて118,800円~157,300円(税込・当サイトの計算)です。2年目からは年会費も必要です。
Q. 会場に行かずに取れますか?
A. eラーニングコースと通信コースは、自宅で課題を提出して認定を目指すコースです。オンデマンド受講コースは、試験の日だけ会場に行きます。
Q. 合格発表はいつですか?
A. オンデマンド受講コースは、受験日から2週間以内にメールとマイページで知らされます。2日間集中コースは、2日目に合否発表と認定式があります。
Q. 「ワインコーディネーター」と「ソムリエ」はどちらを選べばいいですか?
A. 公式ページには、申込時にどちらかを選ぶとだけ書かれています。名前のほかに違いがあるかは、公式情報で確認できませんでした。
公式情報
- ワインコーディネーター/ソムリエについて(日本酒サービス研究会)
- オンデマンド受講コース
- 2日間集中コース
- eラーニングコース
- 通信コース
- 概要(日本酒サービス研究会)
- 認定会員規約(日本酒サービス研究会)
- 試験案内:J.S.A.ソムリエ(日本ソムリエ協会)
この記事は、日本酒サービス研究会(SSI)・日本ソムリエ協会とは関係なく独自にまとめたものです。この記事では、資格を指し示すために名称を用いています。詳細は必ず公式ページで確認してください。
まとめ
- 日本酒サービス研究会(SSI)の民間資格で、日本ソムリエ協会のソムリエとは別の資格
- 申込時20歳以上が条件で、名乗る名前を「ワインコーディネーター」か「ソムリエ」から選ぶ
- 4つのコースから選び、一般の費用は合計118,800円~157,300円(税込)
- 受験型の試験は第1次~第5次で、合格率・合格基準の数値は公表なし
- 認定にはSSIへの入会が必要で、年会費を払い続ける



日本ソムリエ協会の資格と別物だと分かりました。費用は年会費まで見て選びます。



それがいい。申し込む前に、公式ページで最新の料金と日程を確かめておけよ。



日本ソムリエ協会のソムリエや、ほかのお酒のことも、くらべて調べてみたいです。



いい心がけだ。ソムリエ試験やお酒の種類の記事があるから、続けて読んでくれ。
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