新人 けんた先輩、SAKE DIPLOMAって、唎酒師を取ってからじゃないと受けられませんか?



いや、唎酒師は要らない。日本ソムリエ協会の資格で、唎酒師とは団体が別なんだ。



じゃあ、お酒の仕事をしていない僕でも、明日から受験できるってことですか?



20歳以上なら仕事は問わない。ただ試験は年1回で出願期間もある。整理するぞ。
SAKE DIPLOMA(サケ・ディプロマ)の受験資格・試験内容・試験日・受験料・合格率を、日本ソムリエ協会の公式情報(一次情報)だけで整理します。
この記事の要点
- 日本ソムリエ協会が認定する、日本酒・焼酎の民間資格。20歳以上なら職業・経験・協会の会員かどうかを問わず受験でき、唎酒師(SSI)も不要
- 一次はパソコンで解くCBT(100問・60分)、二次はテイスティング(30分)と論述(20分)。2026年度は一次が7~8月、二次が9月28日
- 受験料は一次1回受験で一般32,900円・会員23,700円(2026年度・税込・教本代込み)。合格後に認定登録料20,950円
- 協会発表の合格率は2025年で31.1%(2023年35.2%、2024年38.7%)。合格基準(何点で合格か)は公表されていない
※2026年10月3日時点の公式情報にもとづきます。
SAKE DIPLOMAとは?
一般社団法人日本ソムリエ協会が認定する、日本酒・焼酎に特化した資格です。正式名は「J.S.A. SAKE DIPLOMA」。国家資格ではなく、法律で定められた資格でもありません。2026年度の募集要項によると、2026年度の試験は第10回です。
協会の試験制度では、ソムリエ・ワインエキスパートと並ぶ「一般呼称」の1つに位置づけられています。上位には、一般呼称の合格者を対象にした「SAKE DIPLOMA EXCELLENCE」があります。
資格を取るまでの流れ
例年3月から協会のサイトでWeb出願を受け付けます。2026年度は7月15日から一次試験が始まりました。ソムリエと違って三次試験や書類審査はなく、一次・二次に通れば合格です。合格後に認定登録をして、資格保有者になります。
- Web出願(2026年度は3月2日~7月10日)
- 一次試験:CBT(期間内に日時・会場を自分で予約)
- 二次試験:テイスティングと論述(全国16都市の会場)
- 合格 → マイページから認定登録(認定登録料20,950円)


どんな人に向いている?
協会は募集要項で、日本酒・焼酎や和食に携わる人や、ワイン・飲料の知識と経験があり、これから日本酒・焼酎を学ぼうとする人に向けた資格だと説明しています。受験に職種の条件はないので、飲食店で働く人も、お酒の売り場で働く人も、日本酒好きの人も受けられます。
資格の基本情報
| 名称 | SAKE DIPLOMA (呼称資格) |
|---|---|
| 資格区分 | 民間資格 |
| 認定団体 | 一般社団法人 日本ソムリエ協会 |
| 受験資格 | 20歳以上 職種・経験は不問 会員でなくても可 |
| 試験日程 | 2026年度 一次:7月15日~8月26日 (予約制) 二次:9月28日 |
| 申込期間 | 2026年度:3月2日~7月10日 (例年3月上旬から) |
| 受験料 | 一次1回受験(税込・教本代込み) 一般 32,900円 会員 23,700円 |
| 合格率 | 2025年・日本ソムリエ協会発表 31.1% |
| 試験内容 | 一次:CBT (100問・60分) 二次:テイスティング ・論述 |
| 合格基準 | 公表されていない |
| 公式情報 | 試験案内:SAKE DIPLOMA (日本ソムリエ協会) |
受験資格
年齢は「基準日」の時点で判断されます。2026年度の基準日は8月31日でした。2026年度の募集要項に書かれた条件は次の3つです。
- 基準日に満20歳以上
- 国籍・職種・経験は問わない(海外に住んでいる人は、日本国内に書類の送付先が必要)
- SAKE DIPLOMAの資格をまだ持っていない
ソムリエ試験のような実務経験の条件や、職務経歴の書類審査はありません。唎酒師などほかの資格を持っている必要もありません(協会は「資格や職務経歴は不問」としています)。
協会の会員でなくても受けられる?
受けられます。協会のよくある質問に「会員でなくても受験はできます」とあります。会員かどうかで変わるのは受験料で、会員は会員価格になります(受験料の節で説明します)。



経験も会員も要らないなら、ソムリエ試験よりずっと気軽に受けられそうですね。



条件はゆるいが、合格率は2025年で31.1%だ。気軽に受かるとは限らないぞ。



20歳の誕生日が8月なんですけど、それでもその年度の試験に間に合いますか?



2026年度は8月31日に20歳以上なら対象だった。基準日は要項で確かめろ。
試験の内容と合格基準
- 一次試験:CBT方式(パソコンで解答)・100問・60分。SAKE DIPLOMA教本(Fourth Edition/初版)の記載事項から出題
- 二次試験:テイスティング(30分)と論述(20分)を同じ日に行う。出題は一次と同じ教本の記載事項から


一次試験は、全国47都道府県の指定会場から、日時と会場を自分で予約して受けます(受験日の3日前まで)。予約をしなかった場合は受験できず、受験料も返金されません。出願時に受験回数を1回か2回から選び、2回のうちどちらかで合格すれば一次試験は通過です。合否は試験の直後に画面に表示されます。
二次試験のテイスティングで出るお酒の数や種類は、募集要項に書かれていません。募集要項は、アルコールやそばのアレルギーがある人には受験を控えるよう求めています。
合格基準(何点・何割で合格か)は公表されていません。協会は、試験問題や採点についての問い合わせにも応じないとしています。
免除制度
一次試験を通過して二次試験で不合格だった人は、通過の翌年から5年のうち3回まで、一次試験が免除されます。免除の権利がある人は必ずそれを使うことになっていて、一次試験は受けられません。免除の場合も、出願期間中の申し込みが必要です。



一次はパソコンで100問なんですね。何問くらい正解すれば受かるんですか?



合格基準は公表されていない。採点の問い合わせにも応じないと協会は書いている。



二次のテイスティングも、何が出るか分からないと準備しにくいですね……。



出題元はSAKE DIPLOMA教本だと明記されている。まずは教本からだ。
試験日・申込期間
試験は年1回で、日程は全国共通です。一次試験だけは、期間内の好きな日時を自分で予約します。
2026年度の日程
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| 出願期間 | 2026年3月2日(月)10時 ~7月10日(金)17時59分 |
| 一次試験 | 7月15日(水) ~8月26日(水) のうち、予約した日時 |
| 二次試験 | 9月28日(月) テイスティング・論述 |
| 合格発表 | 一次:試験直後に画面で 二次:10月中旬 (募集要項の案内・マイページで) |
二次試験の会場は、札幌・盛岡・仙台・東京・長野・金沢・名古屋・京都・大阪・神戸・岡山・広島・高松・福岡・鹿児島・那覇の16都市です。
協会のよくある質問では、開催される年の3月上旬から募集を始め、応募方法はその年の2月ごろに公式サイトで確認するよう案内されています。2026年度の出願は7月10日に締め切られました。最新の日程は公式ページで確かめましょう。
受験料
| 区分(2026年度・税込) | 受験料 |
|---|---|
| 一次試験1回受験 | 会員 23,700円 一般 32,900円 |
| 一次試験2回受験 | 会員 28,600円 一般 37,800円 |
| 二次試験から (一次免除) | 会員 7,300円 一般 14,210円 |
一次試験から受ける人には、SAKE DIPLOMA教本(本と電子版)が配られ、その代金は受験料に含まれています。合格したあとは、別に認定登録料20,950円(税込)がかかります。一度払った受験料は返金されません。
会員価格になるのは、協会の会員のほか、受験と同時に入会を申し込んだ人(入会金も半額)と、協会の「SAKE検定」の合格者(一次試験から受ける場合)です。休会中や年会費を滞納している会員は一般価格になります。入会する年の4月1日時点で27歳以下なら、初年度の会費と入会金が無料になります(この特典を使ったことがない人のみ)。
合格率と難易度
日本ソムリエ協会が公式サイトで公表している『資格保有者一覧表』(2026年1月1日現在)の数字です。
| 年 | 合格率・人数 |
|---|---|
| 2023年 | 35.2% 受験者 1,899人 合格者 668人 |
| 2024年 | 38.7% 受験者 2,014人 合格者 779人 |
| 2025年 | 31.1% 受験者 2,006人 合格者 623人 |


同じ表では、2021年は44.4%、2022年は42.7%でした。その後は30%台で上がり下がりしています。協会は合格率の計算方法を表に書いていないため、ここでは協会が発表した数字をそのまま載せています。
難易度はどのくらい?
2023~2025年の合格率は3割強~4割弱で、受験者の6~7割は合格していません。受験資格はゆるくても、試験そのものは易しくないと考えておくのが安全です。勉強時間の公式な目安は確認できなかったため、この記事では書きません。
勉強方法と過去問
一次・二次とも、SAKE DIPLOMA教本の記載事項から出題されます。協会のよくある質問も、教本で基礎知識を身につけることが必要だとしています。2026年度は、2025年発刊の「Fourth Edition/初版」が配られました。一次試験から受ける人には出願後に届き、電子版もマイページで見られます。一次免除の人には配られないので、必要なら協会のオンラインショップで買います。
二次には、実際にお酒を味わって答えるテイスティングもあります。日本酒や焼酎の基本は、サイト内の記事でも紹介しています。


独学で合格できる?
スクールに通うことは受験の条件ではありません。協会はスクールの紹介をしておらず、よくある質問では、勉強する期間や方法は人によってさまざまだと説明しています。
過去問はどこで手に入る?
協会の公式サイトで、過去問の公開は確認できませんでした。SAKE DIPLOMA教本の正誤表は、呼称資格認定試験のページから見られます。
合格したら:認定登録と資格名の使い方
合格したら、マイページから認定登録の手続きをして、認定登録料20,950円(税込)を払います。登録した人には、認定証・資格認定カード・認定バッジが送られます(2026年度の案内では11月~12月ごろ)。これらは協会から貸し出されるもので、持ち主は協会です。人に貸したり譲ったりすることは禁止されています。
名刺に資格名を書くときは
協会の「ロゴ・呼称資格使用規程」によると、持っている資格名は名刺に書けます。正しい呼称名(ローマ字表記を含む)で書けば、届け出は要りません。協会のロゴと資格名を並べて使えるのは、試験に合格して認定登録を済ませた人だけです。ロゴだけで使うことや、資格名・会員であること以外の文言と並べることは禁止されています。
上位資格と更新
上位の資格として、一般呼称の合格者を対象にした「SAKE DIPLOMA EXCELLENCE」があります(詳しい受験資格は、その年の募集要項で確認してください)。資格認定カードに有効期限はありません。資格そのものの更新手続きについては、確認した公式ページに記載がありませんでした。
唎酒師(SSI)との違い
どちらも日本酒の資格ですが、認定する団体も、取り方も違います。
- SAKE DIPLOMA:一般社団法人日本ソムリエ協会が認定。年1回、全国共通の日程で一次(CBT)と二次(テイスティング・論述)を行う。唎酒師は持っていなくてよい
- 唎酒師:特定非営利活動法人日本酒サービス研究会(SSI)が認定。いくつかのコースから選び、コースごとの試験に合格するか、履修を修了して取る。認定を続けるには年会費が必要な更新制
唎酒師の取り方・費用は、別の記事でまとめています。
よくある質問
Q. お酒の仕事をしていなくても受験できますか?
A. できます。基準日に20歳以上であれば、職種や経験は問われません。
Q. 日本ソムリエ協会の会員でないと受験できませんか?
A. 会員でなくても受験できます。会員は受験料が会員価格になります。
Q. 唎酒師を持っていないと受けられませんか?
A. 唎酒師は不要です。SAKE DIPLOMAは日本ソムリエ協会、唎酒師は日本酒サービス研究会(SSI)の資格で、団体が別です。
Q. 一次試験は何問ですか?
A. 100問・60分で、パソコンで解答するCBT方式です(2026年度)。
Q. 合格発表はいつですか?
A. 一次試験は試験の直後に画面で表示されます。二次は、2026年度の募集要項で「10月中旬」にマイページで発表とされています(発表日は試験日に通知)。
Q. 一次に通って二次で落ちたらどうなりますか?
A. 翌年から5年のうち3回まで、一次試験が免除されます。免除の場合も出願と受験料(2026年度は一般14,210円・税込)が必要です。
Q. 教本は自分で買う必要がありますか?
A. 一次試験から受ける人には、受験料に含まれる形で教本が配られます。一次免除の人には配られないため、必要ならオンラインショップで買います。
Q. 資格に有効期限はありますか?
A. 資格認定カードに有効期限はありません。資格そのものの更新手続きは、確認した公式ページに記載がありませんでした。
公式情報
- 試験案内:SAKE DIPLOMA(日本ソムリエ協会)
- 呼称資格認定試験(日本ソムリエ協会)
- 資格保有者一覧表(2026年1月1日現在・PDF)
- ロゴ・呼称資格使用規程(日本ソムリエ協会)
- よくあるご質問(日本ソムリエ協会)
- 唎酒師(日本酒サービス研究会)
この記事は、一般社団法人日本ソムリエ協会とは関係なく独自にまとめたものです。資格名は、対象の試験を指し示すために用いています。募集要項は試験案内のページからダウンロードできます。詳細は必ず公式ページで確認してください。
まとめ
- 日本ソムリエ協会が認定する、日本酒・焼酎の民間資格
- 20歳以上なら職業・経験・会員かどうかを問わず受験でき、唎酒師も不要
- 一次はCBT(100問・60分)、二次はテイスティングと論述。2つに通れば合格
- 受験料は一次1回で一般32,900円(2026年度・税込)。合格後に認定登録料20,950円
- 合格基準は公表されておらず、協会発表の合格率は2025年で31.1%



出願は例年3月からなんですね。締切をよく確かめて、次の試験を目指します!



応募方法は例年2月ごろ公式サイトで案内される。要項を必ず確かめるんだぞ。



唎酒師やソムリエの試験とも比べてから、どれを受けるかじっくり決めたいです。



いい考えだ。資格の一覧と、唎酒師・ソムリエの記事があるから続けて読んでくれ。
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