新人 けんた先輩、お客さんにシードルのことを聞かれて、うまく答えられなかったんです……。



シードルなら、日本シードルマスター協会のシードルアンバサダーという資格がある。



難しいんですか?仕事のあとに勉強する時間が、あまり取れないんです……。



60分の講座と30問の試験をZoomで受ける入門資格だ。協会の案内で整理しよう。
シードルアンバサダーの取り方・試験の内容・費用・日程・合格率を、実施団体である日本シードルマスター協会の公式ページなどの一次情報で整理します。
この記事の要点
- 一般社団法人日本シードルマスター協会が設ける3段階の資格のうち、いちばん入門の民間資格
- Zoomで60分の対策講座を受け、そのまま30問・30分の試験(四肢択一)を受ける。7割以上で合格
- 第40回は2026年12月20日(日)、講座と試験で4,620円(税込)。定員30名の先着順で、締切は12月16日
- 合格率は協会が示す「目安」だけで、ページによって数字が違う(80〜90%程度/60〜80%)。年ごとの実績は公表されていない
※2026年10月3日時点の公式情報にもとづきます。
シードルアンバサダーとは?
一般社団法人日本シードルマスター協会が設けている認定資格です。協会はシードルアンバサダーを「シードルを知り、楽しみ、その魅力を周囲に伝えることができる人」と説明しています。法令にもとづく資格ではなく、協会独自の民間資格です。
協会の資格は3つ
協会の資格ページには、難しさの違う3つの資格が載っています。
- シードルアンバサダー:難易度★☆☆(初級〜中級)。30問・30分のオンライン試験
- シードルエキスパート:難易度★★☆(中級)。対象は飲食・販売・流通・愛好家など
- シードルマスター:難易度★★★(上級)。筆記とテイスティングの実技試験
アンバサダーの取り方は、対策講座と試験がセットになった「講義付き試験」に申し込む形です。協会の資格ページには「セミナー受講後そのまま受験できます」とあります。


そもそもシードルとは?
協会の説明では、シードルは「リンゴ果汁を発酵させてつくる醸造酒の総称」です。原料が梨のものは「ペリー」と呼んで区別し、日本で清涼飲料水を指す「サイダー」とは別物だとしています。
これとは別に、お酒の分類については、国税庁の酒類販売管理研修モデルテキスト(令和6年7月)が、ぶどう以外の果実から造る果実酒(フルーツワイン)の例の一つに「りんご酒」を挙げています(このテキストに「シードル」という言葉は出てきません)。
どんな人に向いている?
協会の資格ページでは、対象を「初めて学ぶ方、愛好家」、目的を「シードルの基礎知識を学び、日常生活に活かす」としています。シードルを置いている飲食店や酒販店で、まず基本を押さえたい人にも合う内容です。
資格の基本情報
| 名称 | シードルアンバサダー |
|---|---|
| 資格区分 | 民間資格 (協会の認定資格) |
| 認定団体 | 一般社団法人 日本シードルマスター 協会 |
| 受験資格 | 年齢・経験などの 条件の記載なし |
| 試験内容 | 知識問題 四肢択一 30問 (30分) |
| 試験方式 | オンライン (Zoom・カメラ要) |
| 合格基準 | 70%以上 (第40回の案内) |
| 試験日程 | 第40回 2026年12月20日(日) |
| 受験料 | 4,620円(税込) 講座と試験のセット (第40回) |
| 合格率 | 目安のみ (実績は公表なし) |
| 有効期限 | 公式ページに 記載なし |
| 公式情報 | 認定資格制度 (日本シードル マスター協会) |
試験の内容と合格基準
試験は知識問題だけで、テイスティング(試飲)はありません。第40回の申込ページによると、当日の流れは次のとおりです。
- 13:40〜:受付開始
- 14:00〜15:00:対策講座(60分)。『シードルの事典』をもとにした講義と試験対策で、講義から最低5問が出る
- 15:00〜15:30:休憩と、受験方法の説明
- 15:30〜16:00:試験(30分)。オンラインの選択式で全30問
合格ラインは70%以上(30問なら21問以上)です。合否は試験が終わるとすぐ画面に表示されます。試験中は顔が確認できるよう、WEBカメラが必要です。講座はビデオをオフにして受けられますが、試験ではオンにします。
出題範囲と教材
協会は、知識問題は『シードルの事典』(誠文堂新光社)から出すとしています。また資格ページには、出題範囲として次の項目が載っています(どの資格の範囲かは書かれていません)。
- 歴史:世界や日本のリンゴ栽培とシードルづくりの歴史
- 国・地域ごとの特徴:製法・食文化・リンゴの種類
- シードルの製法:瓶内二次発酵などの伝統的な製法から、カーボネーション方式まで
- リンゴの種類:スイート・シャープ・ビタースイート・ビターシャープと、日本の品種
- リンゴ産地と栽培:世界や日本の産地、日本のりんご栽培の時期と工程
- 酒税法や産地呼称制度:日本のシードルの酒税と、世界や日本の産地呼称制度



合格率80〜90%なら、講座だけ受ければ、勉強しなくても受かりそうですね!



それは目安だ。申込ページは60〜80%で、年ごとの実績は公表されていない。



じゃあ、講座の前に『シードルの事典』をしっかり読んでおくのが大事なんですね。



そうだ。講座だけでは本を網羅しないから事前学習を、と協会も案内している。
日程・費用と申込み方
申込みは、協会の直営ネットショップで回ごとに受け付けています。2026年10月3日時点で案内されているのは第40回です。
| 試験日 | 2026年12月20日(日) 14:00〜16:00 (受付13:40〜) |
|---|---|
| 申込期間 | 2026年8月30日〜 12月16日(水)23:59 |
| 定員 | 30名(先着順) |
| 受験料 | 4,620円(税込) 講座と試験のセット |
| 形式 | オンライン(Zoom) |
締切を過ぎた回や、定員に達した回には申し込めません。第40回の申込ページは「2027年より価格見直しを行います」と案内していました(2026年10月時点)。2027年以降の回は、料金を確かめてから申し込みましょう。
- 協会の会員は、受講料が15%引き(会員の年会費は個人8,000円)
- キャンセルは、クレジットカード決済に限り開催7日前まで無料
- パソコンかタブレット(Zoomアプリ・WEBカメラ)を用意する
試験は年に何回?
協会のページによると、第1回は2017年1月です。協会の実施回の一覧では、2025年は6月(第37回)、2026年は1月(第38回)・6月(第39回)・12月(第40回)に実施されています。次の回の日程は、協会のページで確認してください。
合格率と難易度
協会は、受験者数や合格者数などの実績を公表していません。示しているのは「目安」で、ページによって数字が違います。
- 協会の資格ページ:「80%〜90%程度」(難易度★☆☆・初級〜中級)
- 第40回の申込ページ:「合格率目安 60%〜80%」(初級レベル)
どちらも年ごとの結果ではないので、「必ず受かる」とは考えず、教材を読んでから臨みましょう。勉強時間の目安も、公式には示されていません。
勉強方法
中心は、協会が教材・公認図書としている『シードルの事典』(誠文堂新光社)です。申込ページでも「必ず事前にご一読のうえご参加ください」と求めています。
当日の対策講座は、試験に出る重要なポイントを60分で解説する直前の講義です。協会は、講座は本の内容をすべて扱うわけではないので、事前学習を必ずするよう案内しています。
協会の資格ページには、参考図書として『シードルガイド』(池田書店)、『ゼロから始めるシードル醸造所』(虹有社)、『世界のシードル図鑑』『りんごの歴史』(原書房)も挙がっています。過去問の公開は見当たりません。
合格したあと:認定証と上の資格
合格者には「シードルアンバサダー認定証」が発行されます。有効期限や更新の案内は、協会の公式ページには見当たりません(2026年10月3日時点)。
上の資格のシードルエキスパートは、協会が第1回の試験を2026年12月13日(日)にオンラインで行うと案内しています(全60問・70%以上で合格)。受験料と申込締切は、申込ページの中で表示が食い違っている箇所があるため(2026年10月3日時点)、申込ページで確かめてください。申込ページは「アンバサダー取得後、さらなるレベルアップを目指したい方」に勧めていますが、アンバサダーの合格を受験の条件としては書いていません。
よくある質問
Q. 家から受けられますか?
A. 受けられます。講座も試験もZoomを使ったオンラインで、パソコンかタブレットとWEBカメラが必要です。
Q. 試験だけ受けることはできますか?
A. 協会が案内しているのは、講座と試験がセットの「講義付き試験」です。試験だけの申込ページは見当たりませんでした。
Q. 試飲(テイスティング)はありますか?
A. ありません。アンバサダーの試験は四肢択一の知識問題30問です。実技があるのは上級のシードルマスターです。
Q. 結果はいつ分かりますか?
A. 試験が終わるとすぐ、画面に合否が表示されます(第40回の案内)。
Q. 費用はいくらですか?
A. 第40回は講座と試験のセットで4,620円(税込)です。協会の会員は15%引きです。申込ページは、2027年から価格を見直すと案内していました(2026年10月時点)。
Q. 資格に有効期限はありますか?
A. 協会の公式ページに、有効期限や更新の案内は見当たりません。気になる人は協会に問い合わせてください。
公式情報
- 認定資格制度(日本シードルマスター協会)
- シードルアンバサダー対策講座(日本シードルマスター協会)
- 第40回・シードルアンバサダー講義付き試験(協会直営ネットショップ)
- シードルエキスパート試験 第1回(協会直営ネットショップ)
- 賛助会員へのご入会について(日本シードルマスター協会)
- シードルとは?(日本シードルマスター協会)
- 酒類販売管理研修モデルテキスト(令和6年7月)(国税庁)
この記事は、日本シードルマスター協会とは関係なく独自にまとめたものです。日程・料金・申込方法は、必ず協会の公式ページで確認してください。
まとめ
- シードルアンバサダーは、日本シードルマスター協会の3段階の資格のうち、いちばん入門の民間資格
- Zoomで60分の講座のあと、30問・30分の試験を受け、70%以上で合格
- 第40回は2026年12月20日、4,620円(税込)。定員30名の先着順で、締切は12月16日
- 合格率は目安だけ(80〜90%程度/60〜80%)で、実績は公表されていない
- 教材は『シードルの事典』。講座の前に読んでおく



家からZoomで受けられて、講座と試験で4,620円。思ったより手軽ですね。



ただ定員30名の先着順で締切もある。料金は2027年に見直すと案内されているぞ。



シードルだけじゃなく、ほかのお酒やワインのことも勉強しておきたいです。



いい心がけだ。お酒の種類やソムリエ試験の記事があるから、続けて読んでくれ。
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