新人 けんた先輩、惣菜管理士って資格を職場で聞いたんですが、どうやって取るんですか?



日本惣菜協会の民間資格だ。半年の通信研修のあと、試験に受かると取れる。



試験だけ受けるのはダメなんですか?仕事が忙しいので、研修なしだと助かるのに。



受験できるのは、その級の養成研修を修了した人だ。公式情報で順に整理しよう。
惣菜管理士の受講資格・養成研修(通信教育)の期間と科目・試験の形式と時期・受講料・合格率・上の級へ進む条件を、日本惣菜協会の公式情報(一次情報)だけで整理します。
この記事の要点
- 日本惣菜協会の民間資格。半年間の養成研修(10月〜翌年3月の通信教育)を修了し、翌年4〜8月のCBT試験に合格すると取れる
- 三級は、惣菜など食品の製造・流通・販売の仕事をする人、栄養士・調理師、食品・栄養系の学生などが対象。管理栄養士は二級から始められる
- 費用は三級で受講料55,000円(一般)+受験料15,700円。受講料は協会の正会員企業に勤める人と学生が33,000円、賛助・協力会員が44,000円
- 合格率(全体)は85.6%(2026年)。研修の申込みは毎年6月1日〜9月15日(2026年度の案内)
※2026年10月3日時点の公式情報にもとづきます。
惣菜管理士とは?
一般社団法人 日本惣菜協会が1993年から行っている民間資格です。協会は、食品に関する基礎から専門知識までを総合的に身につけることを目的に、半年間の養成研修とその後の資格試験を行い、「惣菜管理士」を年1回認定しています。「惣菜管理士」は同協会の登録商標です。
級は三級・二級・一級の3つで、各級6教科、合わせて18教科です。惣菜を含む食品の開発・製造・加工・流通・企画・販売に関する知識を学びます。
資格を取るまでの流れ
取り方は「養成研修を修了 → 資格試験に合格」の1通りです。協会のパンフレットは、資格試験の受験資格を「受験する級の養成研修を修了している者」としています。
- 研修の申込み:毎年6月1日〜9月15日(協会のマイページから)
- 養成研修:10月1日〜翌年3月31日。通信教育の添削問題6科目と、集合セミナー(または動画とレポート)
- 資格試験:翌年4月〜8月にCBT方式(テストセンターのコンピュータで受ける試験)
- 合格・登録:その級の惣菜管理士として登録。上の級へ進める


どんな人に向いている?
三級の受講資格から見ると、惣菜などの食品を作る・運ぶ・売る仕事をしている人、栄養士・調理師、食品や栄養を学ぶ学生が主な対象です。食品の衛生・表示・栄養から、HACCP・国際規格まで、段階を追って学びたい人に向いています。協会の発表では、2026年の合格発表後の登録者は累計39,044名(2,615社)です。
資格の基本情報
| 名称 | 惣菜管理士 (三級・二級・一級) |
|---|---|
| 資格区分 | 民間資格 |
| 認定団体 | 一般社団法人 日本惣菜協会 |
| 受講資格 | 三級:食品の仕事 をする人・栄養士 ・調理師・食品系の 学生など 二級:三級合格者 か管理栄養士 一級:二級合格者 |
| 取得方法 | 養成研修(半年) を修了し、 資格試験に合格 |
| 研修期間 | 10月1日〜 翌年3月31日 |
| 試験日程 | 翌年4月〜8月 (CBT方式) |
| 受講料 | 三級 55,000円 (一般・税込) 正会員企業・学生 は33,000円 賛助・協力会員 は44,000円 |
| 受験料 | 15,700円 (6科目・税込) |
| 合格基準 | 各科目60点以上 |
| 合格率 | 85.6% (2026年・全体) |
| 公式情報 | 惣菜管理士 (日本惣菜協会) |
受講資格:実務経験は必要?
受講資格は級ごとに決まっていて、次のどれかに当てはまる必要があります(協会『申込・募集要項』)。
三級の受講資格
- 惣菜の製造・流通・販売などの業務に就いている人、就いていたことのある人、これらに関連する業務に就いている人
- 栄養士、調理師、それらに準ずる資格を持つ人
- 大学・短期大学・専門学校で食品・栄養などの学部・学科を修了した人、修了する見込みの人
- そのほか、協会の会長が受講を認める人(希望する人は協会に問い合わせ)
「何年以上」といった実務経験の年数の条件は、募集要項にもパンフレットにも書かれていません。仕事で当てはまるか迷う人は、申し込む前に協会へ問い合わせましょう。
二級・一級に進む条件
- 二級:三級の資格試験に合格した人、または管理栄養士
- 一級:二級の資格試験に合格した人
管理栄養士が二級から受講するときは、免許証か合格通知の写真を添えて申請します。三級・二級に合格したあと、上の級を受講するまでの期限はありません(協会Q&A)。



友だちはスーパーの惣菜売場で働いて1年目です。経験が短くても受けられますか?



三級は惣菜の製造や販売の仕事をする人も対象だ。年数の条件は書かれていない。



じゃあ管理栄養士の先輩は、三級を飛ばして、いきなり二級から始められるんですね。



そうだ。申込みのときに免許証か合格通知の写真を添えて申請する決まりだ。
養成研修と試験の内容・合格基準
養成研修(通信教育)の進め方
- 添削問題:申込み後に6冊のテキストが届き、毎月1科目ずつ学んで、添削問題をマイページ(Web)で提出する(毎月25日締切×6回)。合格基準に届かない科目は、レポート課題が出る
- 集合セミナー:研修期間中に全国で開かれるセミナー(約90分)に出るか、マイページで動画(約30分)を見てレポートを出す
添削問題の6科目すべての合格と、集合セミナーの出席(またはレポートの提出)で、3月に研修修了となり、4月から受験資格を得ます。学習時間の目安は、添削問題で60時間(1科目10時間程度)です(協会『惣菜管理士養成研修概要』2026年6月)。最後の提出日は3月25日で、4月以降は受け付けられません。
級ごとのテーマと科目
- 三級(安全と栄養):食品の特性と惣菜/食品安全と食品衛生/食中毒/法令と表示/栄養と成分/ライフステージと栄養
- 二級(品質と製造):食品製造の衛生管理/原材料の管理/調理と調味/加工と保存/おいしさと官能評価/食品表示と規格基準
- 一級(規格と管理):食品の国際規格/HACCPの実践/基準値設定の考え方/食品事故とリスク管理/労働と安全/食と生活文化


資格試験(CBT方式)の形式と合格基準
- 試験科目:その級の研修で学んだ6科目
- 問題:1科目10問・15分以内、5肢択一。6科目で90分
- 会場:CBT-Solutionsが運営する全国のテストセンター(協会のページでは全国約340会場)。会場と日時は受験者本人が予約する
- 合格基準:各科目60点以上
試験は終わると同時に採点され、「試験結果レポート」で合否と科目ごとの点数が分かります。1科目の解答を終えてから次の科目に進み、15分を超えるとその科目は終了になります。
受験資格には有効期間と回数の制限があります。たとえば2026年3月に研修を修了した人は、2027年8月までに3回受験できます。有効期間内に合格した科目があれば、再受験では残りの科目だけを受けます。予約した日に欠席すると不合格の扱いになり、残りの回数が1回減ります。制限の回数内に合格できなかったときは、養成研修を受け直す必要があります。



1科目15分で10問なら、6科目まとめて90分。けっこうテンポが速いですね。



各科目60点以上で合格だ。落ちた科目は、有効期間内ならその科目だけ受け直せる。



受け直せるなら、とりあえず一度受けてみて、だめならまた受ければいいですね。



回数には限りがある。2年で3回までで、予約した日に休むと1回に数えるぞ。
申込期間・試験の時期
協会のパンフレット(2026年度版)は、毎年の流れを次のように示しています。
| 研修の申込 | 6月1日〜9月15日 |
|---|---|
| 研修期間 | 10月1日〜 翌年3月31日 |
| 試験の申込 | 翌年4月〜7月31日 |
| 受験期間 | 翌年4月〜8月31日 (同じ年に再受験可) |
2026年10月開講の回は、申込締切が2026年9月15日でした(協会は2026年度から締切を9月15日にしています)。締切を過ぎた回には申し込めないので、募集の時期は協会のページで確認してください。研修の修了者には、3月ごろ受験要項が知らされます。
受講料・受験料(会員・非会員)
2026年10月開講の養成研修の受講料(10%税込)です。「正会員」「賛助会員・協力会員」の価格は、日本惣菜協会の会員企業などに勤める人が対象です。
| 三級 | 一般 55,000円 正会員 33,000円 賛助・協力会員 44,000円 学生 33,000円 |
|---|---|
| 二級 | 一般 60,500円 正会員 38,500円 賛助・協力会員 49,500円 学生 38,500円 |
| 一級 | 一般 66,000円 正会員 44,000円 賛助・協力会員 55,000円 学生 44,000円 |
- 受験料:受講料とは別に、6科目で15,700円(税込)。再受験で受ける科目が少ないときは、1科目5,200円〜5科目13,600円
- 学生:大学・短期大学・専門学校に在学している人(学生証の写しを添付)。企業などで働いている人は対象外
- 個人で申し込む会員企業の人:名刺や社員証など、在籍が分かるものの写真を添える
たとえば一般の価格で三級を取る場合、受講料55,000円と受験料15,700円で合計70,700円です。受講のキャンセル・返金は、申込日(個人申込みは入金日)から8日以内に限られ、それを過ぎると翌年度への振替もできません。受験申込み後の自己都合のキャンセル・返金もできません。
会社でまとめて申し込む場合(企業一括申込み)について、協会は厚生労働省の「人材開発支援助成金」の活用を案内しています。助成されるかどうかは、管轄の労働局の審査で決まるとされています。
合格率と難易度
協会は、その年の資格試験の結果を9月ごろにプレスリリースで発表しています(2024〜2026年の例)。公表されているのは「全体の合格率」で、級ごとの合格率は公表されていません。
| 2026年 | 85.6% 受験 3,330人 合格 2,850人 |
|---|---|
| 2025年 | 86.3% 受験 3,212人 合格 2,772人 |
| 2024年 | 86.7% 合格 2,871人 (受験者数の 記載なし) |


級ごとの合格者数は、2026年が一級534人・二級804人・三級1,512人、2025年が一級541人・二級762人・三級1,469人、2024年が一級614人・二級850人・三級1,407人です(いずれも日本惣菜協会の発表)。
難易度はどのくらい?
2024〜2026年の合格率は85.6〜86.7%です。ただし受験できるのは、半年の研修で添削問題6科目に合格した人だけです。誰でも受けられる試験の合格率とは、そのまま比べられません。研修を最後までやり切ることが、最初の関門といえます。
勉強方法と過去問
試験は研修の6科目から出るので、届いたテキストと毎月の添削問題が勉強の中心です。添削問題は、採点結果と解答のコメントがマイページで返ってきます。内容に質問があるときは、メールで協会に送るとテキストの監修者が答える仕組みです。
三級の「食中毒」「法令と表示」などは、飲食店の衛生管理とも重なる内容です。サイト内の食中毒予防の記事も、あわせて読んでおくと理解が進みます。
独学だけで取れる?
取れません。受験資格は「受験する級の養成研修を修了している者」なので、研修を受けずに試験だけを受ける方法はありません。テキストも、受講していない人向けには販売されていません(受講・取得した級のテキストは1冊1,100円で購入できます)。
過去問はある?
協会のページには、過去問題を公開する案内は見当たりません。研修の添削問題を、きちんと解き直しておくのが確実です。
合格したら:登録と上の級へ
登録証書と称号
合格者は惣菜管理士名簿に登録され、登録証書とカードが合格日に応じて8月上旬か10月上旬に送られます。ロゴマークと次の称号を、名刺などに書けます。
- 一級惣菜管理士:Ready-made Meal Master(RMM)
- 二級惣菜管理士:Ready-made Meal Senior(RMS)
- 三級惣菜管理士:Ready-made Meal Junior(RMJ)
合格者は協会の「jmNews」などで公表されます(載せないこともできます)。登録証書の再発行はできませんが、簡易証明書はマイページからダウンロードできます。
上の級へ進むには
4〜8月の試験に合格すると、上の級の研修に申し込めるようになります。その年の9月15日までに申し込めば、10月から次の級の研修が始まります。協会のパンフレットは、三級・二級・一級を順に3年かけて履修する流れを示しています。上の級に進むまでの期限はないので、自分のペースで進めることもできます。
よくある質問
Q. 実務経験がないと受講できませんか?
A. 三級は、栄養士・調理師や、食品・栄養系の学生なども対象です。食品の仕事をする人の場合も、経験年数の条件は書かれていません。
Q. 研修を受けずに、試験だけ受けられますか?
A. 受けられません。受験資格は、受験する級の養成研修を修了していることです。
Q. 三級を飛ばして二級から始められますか?
A. 管理栄養士の資格を持つ人は二級から受講できます。それ以外の人は三級からです。
Q. 試験はいつ、どこで受けますか?
A. 研修修了の翌年4月〜8月に、全国のテストセンターで受けます。会場と日時は自分で予約します。
Q. 合否はいつ分かりますか?
A. 試験が終わると同時に採点され、試験結果レポートで合否と科目ごとの点数が分かります。
Q. 不合格だったらどうなりますか?
A. 有効期間内(2年以内に3回)なら、合格していない科目だけ受け直せます。回数内に合格できなければ、研修を受け直します。
Q. 個人で申し込んでも会員価格になりますか?
A. 協会の会員企業に勤めていればなります(金額は正会員・賛助会員などの区分で違います)。在籍が分かる名刺や社員証の写真を添えて申し込みます。
Q. 三級に合格したら、すぐ二級に進まないといけませんか?
A. いいえ。上の級を受講するまでの期限はありません(協会Q&A)。
公式情報
- 惣菜管理士(日本惣菜協会)
- 申込・募集要項(管理士養成研修)(日本惣菜協会)
- 受講の流れ(管理士養成研修)(日本惣菜協会)
- 惣菜管理士テキストについて(日本惣菜協会)
- 【プレスリリース】2026年「惣菜管理士」合格者2,850名(日本惣菜協会)
- Q&A(日本惣菜協会)
2025年・2024年の合格率は、協会のプレスリリース(現在は2026年の内容に更新されたページ)の保存版(Internet Archive)で確認しました:2025年の発表(2025年9月5日掲載)/2024年の発表(2024年9月12日掲載)
この記事は、日本惣菜協会とは関係なく独自にまとめたものです。申込期間・受講料・試験の内容は変わることがあるので、必ず協会の公式ページで確認してください。
まとめ
- 惣菜管理士は日本惣菜協会の民間資格。養成研修(半年の通信教育)を修了し、資格試験に合格すると取れる
- 三級は食品の仕事をする人・栄養士・調理師・食品系の学生などが対象。管理栄養士は二級から
- 試験は4〜8月のCBT方式で、各級6科目・各科目60点以上で合格。受験資格は2年以内に3回まで
- 三級の費用は一般で受講料55,000円+受験料15,700円。正会員企業に勤める人と学生は受講料33,000円
- 合格率(全体)は85.6%(2026年)。研修の申込みは毎年6月1日〜9月15日



研修は半年、試験は春から夏。三級から一級までは、順に進んで3年がかりですね。



研修は毎年10月に始まる。申込みはその年の6月1日から9月15日までだ。



惣菜を作るなら、食中毒や衛生の基本も、あわせて勉強しておきたいです。



いい心がけだ。資格の一覧や食中毒予防の記事があるから、続けて読んでくれ。
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