新人 けんた先輩、発酵食品ソムリエと発酵マイスターって、同じ資格の別の呼び方ですか?



違うぞ。認定する団体が別々で、取り方も費用もまったく違う民間の資格だ。



名前がそっくりなので、てっきり上の級と下の級の関係なのかと思っていました。



片方がもう片方の受講条件、ということもない。2つの団体の情報で整理しよう。
名前がよく似た「発酵食品ソムリエ」と「発酵マイスター」の違いを、それぞれの取り方・費用・試験の形式・合格率に分けて、認定する団体と講座を開く会社の公式情報(一次情報)だけで整理します。
この記事の要点
- 発酵食品ソムリエはNPO法人 発酵文化推進機構、発酵マイスターは一般社団法人 日本発酵文化協会が認定する。別の団体の別の民間資格
- 発酵食品ソムリエは、ユーキャンの通信講座(一括39,000円・税込)で学び、在宅の認定試験で70点以上を取ると取れる。機構の「発酵の学校」(全14講座)でも取れる
- 発酵マイスターは、協会のベーシック講座4教室(各7,700円)を受けたあと、4日間の養成講座(176,000円)を受け、認定試験に合格すると取れる
- 合格率はどちらも公表されていない
※2026年10月3日時点の公式情報にもとづきます。
発酵食品ソムリエと発酵マイスターの違いとは?
2つは、別の団体が認定する別の資格です。どちらも民間の団体が認定する資格(民間資格)です。
- 発酵食品ソムリエ:NPO法人 発酵文化推進機構(理事長 小泉武夫)が認定。機構の認定講座を修了すると認定証が授与される。「発酵食品ソムリエ」は機構の登録商標
- 発酵マイスター:一般社団法人 日本発酵文化協会が認定。協会の講座を受けたあと、認定試験に合格すると認定される。発酵マイスターを取った人だけが受けられる、同じ協会の「発酵プロフェッショナル」もある
発酵食品ソムリエを取る2つのルート
- 通信講座:ユーキャンの「発酵食品ソムリエ講座」(機構の認定講座)。添削課題をすべて出し、最終課題(在宅の認定試験)に合格すると取れる
- 発酵の学校:機構が開く会場の講座(全14講座)。14講座すべてを受けた人に認定証が授与される
機構の案内では、ユーキャン通信教育「発酵食品ソムリエ講座」や宮城大学の正課科目「発酵食品・醸造学」の受講者も、決められた基準を満たすと発酵食品ソムリエに認定されています。この記事の通信講座の受講料・合格基準・再受験の回数は、講座を提供するユーキャンの案内によります。


発酵マイスターを取るまで
協会に会員登録し、「発酵教室」のベーシック講座(麹・醤油・甘酒・味噌の4科目)を受けます。そのあと発酵マイスター養成講座を受けて課題を提出し、認定試験(修了試験)に合格すると発酵マイスターになれます。ベーシック講座は、だれでも受けられます。


どちらを選ぶ?
- 自宅で自分のペースで学びたい人は、発酵食品ソムリエの通信講座(試験も在宅)
- 決まった日に講義を受け、発酵食品を実際に食べながら学びたい人は、発酵マイスター(会場では実食4回。オンライン開催もある)か「発酵の学校」
費用は、通信講座の発酵食品ソムリエのほうが低く、発酵マイスターは合計20万円台です(下の「日程と費用」)。
2つの資格の基本情報
| 認定団体 | 【発酵食品ソムリエ】 NPO法人 発酵文化推進機構 【発酵マイスター】 一般社団法人 日本発酵文化協会 |
|---|---|
| 資格区分 | どちらも民間資格 |
| 取得方法 | 【発酵食品ソムリエ】 認定講座を修了 (通信講座か 発酵の学校) 【発酵マイスター】 講座を受けて 認定試験に合格 |
| 受講条件 | 【発酵食品ソムリエ】 制限なし (ユーキャン) 【発酵マイスター】 ベーシック講座 4教室を受講済み |
| 試験形式 | 【発酵食品ソムリエ】 在宅受験 マークシート方式 (ユーキャン) 【発酵マイスター】 会場の筆記か オンライン試験 |
| 合格基準 | 【発酵食品ソムリエ】 70点以上 (ユーキャン) 【発酵マイスター】 公表なし |
| 受講料 | 【発酵食品ソムリエ】 39,000円 (通信講座・一括) 【発酵マイスター】 206,800円 ベーシック講座+ 養成講座の合計 (当サイトの計算) |
| 合格率 | どちらも公表なし |
| 公式情報 | 発酵文化推進機構 日本発酵文化協会 |
受講料は税込・2026年10月3日時点です。
講座と試験の内容
発酵食品ソムリエ(ユーキャンの通信講座)
- テキスト1:発酵の仕組みや、発酵をもたらす微生物など
- テキスト2:日本と世界の発酵食品の歴史・製法・健康効果など
- 添削は3回(2回+在宅試験1回)。最終課題がそのまま認定試験
- 試験はマークシート方式で、70点以上で合格。受講期間内ならいつでも受けられ、不合格の場合は3回まで再受験できる
発酵食品ソムリエ(機構の「発酵の学校」)
2026年の第10期は全14講座です。「発酵食品とは何か」「日本の発酵食品の原点 こうじ」「味噌・醤油・魚醤の話」「ヨーグルトとチーズの話」「漬物と乳酸菌の話」「日本の酒 清酒と焼酎」「納豆とテンペの話」などを、大学の名誉教授・教授などの講師から学びます。14講座すべてを受けると、発酵食品ソムリエの認定証が授与されます。
発酵マイスター(協会の養成講座)
講義は120分×8回と実食4回で、科目は発酵概論(1回)・発酵食品概論(2回)・日本の発酵食品(5回)です。修了には、次のすべてが必要です(協会「認定公式資格について」)。
- 講義8回のうち6回以上に出席する(3回以上欠席すると修了試験を受けられない)
- 課題を提出する
- 修了試験に合格する
- ベーシック講座4科目をすべて受講済みである
2026年11月の回では、認定試験は会場の回が筆記(2027年1月16日)、オンラインの回がオンライン試験(同1月17日)で、どちらも13時から15時です。オンライン試験は、本人確認と不正防止のためカメラ付きのパソコンで受け、Zoomに入ってカメラをオンにしたまま受けます。
協会は「認定試験に合格しなければ、発酵マイスターとして認定されません」とし、受講しただけの修了書や証明書は出していません。



発酵マイスターは、講座に全部出席すれば、それで認定してもらえるんですか?



いや、協会は認定試験に合格しないと認定されないと明記している。注意しろよ。



発酵食品ソムリエのほうは、家で試験を受けられるから、気が楽そうですね。



通信講座ならそうだ。ただ合格は70点以上で、受講期間内に受ける決まりだぞ。
日程と費用
発酵食品ソムリエ
ユーキャンの通信講座は、標準学習期間が3か月(受講開始から6か月まで指導)で、試験日は決まっていません。受講料は次のとおりです(2026年10月3日時点・税込)。
| 一括払い | 39,000円 |
|---|---|
| 分割払い | 3,300円×12回 (総計39,600円) |
| 含むもの | 教材費・指導費・ 消費税など (送料は会社負担) |
機構の「発酵の学校」第10期は、2026年7月12日に始まった講座で、受付は5月12日から電話で行われました(先着順)。受講料(税込)は東京本会場が58,520円、岐阜県恵那市・秋田県横手市・福島県小野町のサテライト会場が42,680円、千葉県神崎町が45,320円です。最新の期の案内は、機構のサイトで確かめましょう。
発酵マイスター
養成講座は4日間です。2026年10月の確認時点では、2026年11月20日〜23日の回(東京・築地の会場とオンラインで同時に開催)が案内されていました。
- 会場の回:申込み期限は2026年11月15日23時59分、定員24名
- オンラインの回:申込み期限は2026年11月13日23時59分、定員22名
どちらも定員に達した時点で締め切られ、期限を過ぎた回には申し込めません。最新の日程は、協会のサイトで確かめましょう。ベーシック講座(各2時間)は東京・麻布十番の教室とオンラインで開かれています。費用は次のとおりです(協会「お申し込み方法」・税込)。
| 発酵教室 | ベーシック講座 各7,700円 麹・甘酒・味噌・醤油 (4教室で30,800円) |
|---|---|
| 養成講座 | 合計 176,000円 うち入会金 11,000円 受講料 93,500円 テキスト費 33,000円 実習費・実食費 (オンラインは 事務費・教材費・送料) 22,000円 修了試験料 16,500円 |
| 合計 | 206,800円 (当サイトの計算) |
協会の「お申し込み方法」には、会員登録に「入会金は必要ありません」とあります。一方、同じページの養成講座の料金の内訳には「入会金 11,000円」があり、176,000円に含まれています。上の合計は、この内訳どおりに足したものです(再試験の費用は公表されておらず、含めていません)。
認定されたあとも費用がかかります。協会の「発酵マイスター規約」では、資格を取った月の1年後から毎年、年会費(1万円+消費税)を払うことで資格が更新され、払わない場合は資格を失うとされています。
協会は、決済が終わったあとの自己都合のキャンセルは原則として返金しないとしています。日程を確かめてから申し込みましょう。
難易度・合格率
合格率は、機構・協会・ユーキャンのどのページでも公表されていません。分かっているのは、試験のしくみだけです。
- 発酵食品ソムリエ(ユーキャン):70点以上で合格。不合格の場合は3回まで再受験できる
- 発酵マイスター:合格の基準は公表されていない。不合格の場合、再試験は2回まで。最終受講日から24か月を過ぎると再試験を受けられない
機構によると、発酵食品ソムリエの認定者は、発酵の学校・宮城大学の科目・ユーキャンの講座を合わせて13,627名です(2026年2月28日現在)。
勉強方法
どちらも、講座の教材と講義が勉強の中心です。
- 発酵食品ソムリエ(ユーキャン):メインテキスト2冊に、副教材(発酵食品図鑑・レシピ集・発酵食品の手づくりDVD)が付く。分からないところは1日3問まで質問できる
- 発酵マイスター:講義を休まないことが第一。8回のうち3回以上休むと、修了試験を受けられない
よくある質問
Q. 発酵食品ソムリエと発酵マイスターは、どちらが上の資格ですか?
A. 認定する団体が別の、別々の資格です。どちらが上かを示した公式の説明はありません。日本発酵文化協会には、発酵マイスターを取った人だけが受けられる「発酵プロフェッショナル」もあります。
Q. 家にいながら取れますか?
A. 発酵食品ソムリエは、ユーキャンの通信講座で試験まで在宅で受けられます。発酵マイスターも、ベーシック講座・養成講座・認定試験にオンラインの回があります(カメラが必要)。
Q. 発酵マイスターは、講座を受けるだけで修了証がもらえますか?
A. もらえません。協会は、受講に対する修了書や証明書は発行せず、認定試験の合格で認定するとしています。
Q. 試験に落ちたらどうなりますか?
A. 発酵食品ソムリエ(ユーキャン)は3回まで再受験できます。発酵マイスターは再試験を2回まで受けられ、最終受講日から24か月を過ぎると受けられなくなります。
Q. 資格に更新や年会費はありますか?
A. 発酵マイスターは、資格を取った月の1年後から毎年、年会費(1万円+消費税)を払うことで更新されます(協会「発酵マイスター規約」)。発酵食品ソムリエの更新については、機構・ユーキャンのページに記載がありません。
Q. 発酵食品ソムリエは何人くらいいますか?
A. 機構の発表で13,627名です(2026年2月28日現在の累計)。発酵マイスターの人数は公表されていません。
公式情報
- NPO法人 発酵文化推進機構
- 第10期「発酵の学校」開催のご案内(発酵文化推進機構)
- 発酵食品ソムリエ講座 試験ガイド(ユーキャン)
- 発酵食品ソムリエ講座 費用(ユーキャン)
- 認定公式資格について(日本発酵文化協会)
- 発酵マイスター養成講座(日本発酵文化協会)
- 発酵マイスター養成講座 2026年11月の回・発酵マイスター規約(日本発酵文化協会)
- ベーシック講座(日本発酵文化協会)
- お申し込み方法・料金(日本発酵文化協会)
この記事は、発酵文化推進機構・日本発酵文化協会・ユーキャンとは関係なく独自にまとめたものです。講座の日程・受講料・申込み方法は、必ず各団体の公式ページで確認してください。
まとめ
- 発酵食品ソムリエ(発酵文化推進機構)と発酵マイスター(日本発酵文化協会)は、別の団体の別の民間資格
- 発酵食品ソムリエは、ユーキャンの通信講座(39,000円)を修了し、在宅の試験で70点以上を取れば取れる。機構の「発酵の学校」でも取れる
- 発酵マイスターは、ベーシック講座4教室と4日間の養成講座(合計206,800円・当サイト計算)を受け、認定試験に合格して取る。認定後は毎年の年会費で更新
- 合格率はどちらも公表なし。発酵マイスターは講義を3回以上休むと試験を受けられない



名前は似ていても、認定する団体も費用も試験の形も、まるで違ったんですね。



そうだ。自宅で自分のペースか、講義と実食で学ぶか。目的に合うほうを選ぼう。



お客さんに発酵の話ができるように、ほかの資格のことも調べてみたくなりました。



資格の一覧や調理師、日本酒の利き酒師の記事もある。続けて読んでみてくれ。
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