新人 けんた先輩、バーで働くなら、バーテンダーの資格を先に取っておかないとダメですか?



日本バーテンダー協会の認定は、お酒を扱う仕事をしている人が受ける資格なんだ。



じゃあ働きながら受けるんですね。試験は難しいんですか?実技もあるんですか?



最初の段階は学科20問だけだ。協会の要綱と総会資料で、中身と合格率を整理しよう。
バーテンダー呼称技能認定の受験資格・試験内容・日程・受験料・合格率を、日本バーテンダー協会の公式情報(試験要綱と総会の議案書)だけで整理します。
この記事の要点
- 一般社団法人 日本バーテンダー協会(N.B.A.)が行う民間資格。国家資格ではない
- 受けられるのは、協会の正会員・友好団体会員か、お酒を扱う飲食・サービス業で働く満20歳以上の人(会員でない人は従事証明書が必要)
- 試験は学科のみ20問・1時間で、2026年度は11月1日(日)。試験前の衛生講習会(約1時間)を受けないと受験できない
- 受験料は正会員など11,000円・非会員33,000円(2026年度)。合格点は事前に公表されず、2025年度の合格率は正会員80.0%(協会の議案書の人数から計算)
※2026年10月3日時点の公式情報にもとづきます。
バーテンダー呼称技能認定とは?
一般社団法人 日本バーテンダー協会(N.B.A.)が行う「呼称技能認定試験」に合格すると認定される、協会独自の資格です。協会は、この試験を「バーテンダーの職業的権利を保つため資格認定制度に基づき」行うと説明しています。国や自治体が出す免許ではありません。
認定は2つの段階がある
- バーテンダー呼称技能認定:学科試験のみ。会員でなくても、お酒を扱う飲食・サービス業で働いていれば受けられる
- インターナショナルバーテンダー呼称技能認定:正会員・友好団体会員だけが受けられる上の段階。学科試験に加え、実技試験がある
インターナショナルを受けられるのは、協会に3年以上在籍し、バーテンダー呼称技能認定を取って2年がたち、その年度末までに25歳になる正会員などです(2026年度要綱)。実技は、フルーツ(リンゴの芯取り・皮むき、レモン・スライス)、ステア(マティーニ)、シェーク(ホワイト・レディ)の3部門で、30点満点の25点以上が合格で、学科と実技のそれぞれで合格点を取る必要があります。


バーテンダーとして働くのに、この資格は必要?
協会の要綱は、会員でない人の受験資格を「アルコール飲料を取り扱う飲食・サービス業に従事」している人としています。つまりこの認定は、すでにお酒を扱う仕事をしている人などが受ける形になっていて、働き始める前に取っておく資格ではありません。正会員の制度も、協会は「技術を向上させたいというバーテンダーのための会員制度」と説明しています。
なお、日本ホテルバーメンズ協会(HBA)にも認定資格がありますが、運営する団体が違う別の資格です。この記事では日本バーテンダー協会の認定だけを扱います。
資格の基本情報
| 名称 | バーテンダー 呼称技能認定 |
|---|---|
| 資格区分 | 民間資格 (協会の認定) |
| 認定団体 | 日本バーテンダー 協会(N.B.A.) |
| 受験資格 | 協会の正会員など か、お酒を扱う 飲食・サービス業 で働く満20歳以上 |
| 試験日程 | 年1回 (2026年度は 11月1日・日曜) |
| 申込期間 | 2026年7月27日 〜10月15日 |
| 試験内容 | 学科のみ20問 (酒類15・衛生5) +衛生講習会 |
| 受験料 | 正会員など 11,000円 非会員 33,000円 (2026年度・税込) |
| 合格率 | 正会員 80.0% 一般 69.2% (2025年度) |
| 合格基準 | 事前の公表なし |
| 公式情報 | 呼称技能認定試験 (日本バーテンダー協会) |
受験料は合格認定料と消費税を含む金額です。合格率は、協会の総会議案書に載った人数から当サイトが計算しました(くわしくは後の「合格率と難易度」)。
受験資格と試験の内容
受験資格
2026年度の要綱では、次の条件を満たす人が受験できます。
- 協会の正会員・友好団体会員(全日本フレア・バーテンダーズ協会に限る)、またはアルコール飲料を扱う飲食・サービス業で働いている
- 満20歳以上
- 試験当日の衛生講習会を受講済み
会員でない人(一般受験者)は、協会ホームページから従事証明書をダウンロードして記入し、スキャンか撮影をして申込み時に必ず添付します。旧資格の「バーテンダー認定」は呼称技能認定と同等とみなされますが、持っている人がこの試験を受けることもできます。
参考までに、正会員の入会金は3,000円、年会費は18,000円です(消費税不課税・協会の入会案内)。
学科試験の中身(2026年度)
- 酒類問題:15問(『改訂 NBA 新オフィシャル・カクテルブック』〈柴田書店〉から出題)
- 衛生問題:5問(協会が発表する「衛生参考問題」から出題)
- 合計20問・100点満点・試験時間1時間(開始20分後から退出できる)
実技試験はありません。持ち物は鉛筆と消しゴムで、ボールペンは使えません。
試験の前に衛生講習会(約1時間)
試験の前に、協会が指定した講師のビデオを見る衛生講習会(50分以上1時間以内)があります。要綱は「講習会に出席しない者は受験できない」としています。講習会に遅刻した場合は、見逃した分を試験の後に補講すれば受講済みになります。試験そのものに20分以上遅刻すると受験できません。
2026年度の当日の予定は、受付11時15分〜11時45分、衛生講習会11時45分〜12時45分、試験13時〜14時です。当日は衛生テキスト(スマホで見るか印刷)を持参し、一般受験者は受験票(画像)と顔写真付きの本人確認書類も持っていきます。
合格点は事前に公表されていない
要綱には「学科試験の合格点数は、検定試験委員長が会長・専務理事と過去の合格率を鑑みて決定する。」とあります。何点取れば合格かは、前もって決まっていません。



学科20問だけなら、カクテルを作る実技はないんですね。ちょっと安心しました。



この段階はな。上のインターナショナルには、マティーニなどの実技試験がある。



合格ラインって何点なんですか?7割取れていれば、もう大丈夫ですよね?



合格点は事前に決まっていない。過去の合格率を見て毎回決めると要綱にある。
試験日・申込み・受験料(2026年度)
| 申込開始 | 2026年7月27日(月) |
|---|---|
| 申込締切 | 2026年10月15日(木) (受験料の支払いも 同じ日まで) |
| 試験日程 | 2026年11月1日(日) 衛生講習会 11:45〜 学科試験 13:00〜14:00 |
| 合格発表 | 2026年11月25日(水) 協会ホームページ・ 機関誌12月号 |
要綱は「締め切り後の申し込みは一切受け付けない」としています。試験は全国一斉で、2023年度以降はいずれも11月の日曜日です(2023年11月5日・2024年11月3日・2025年11月2日・2026年11月1日)。要綱は毎年更新されるので、次の年度は公式ページで確かめてください。
申込みの手順と会場
- 協会のショッピングサイトで受験料を支払う(支払いだけでは申込みは完了しない)
- 支払いの注文IDを使い、協会ホームページの専用フォームから申し込む(会員でない人は従事証明書を添付)
正会員は所属する本部の会場で受けます。一般受験者は住んでいる地域によって、東京地区(北海道・東北・関東広域本部のエリア)か大阪地区(中日本・関西・中国・四国・九州本部のエリア)の会場になります。ほかの会場を希望する場合は、申込み時に伝えます。
受験料
- 正会員・友好団体会員(全日本フレア・バーテンダーズ協会に限る):11,000円
- 一般受験(会員でない人):33,000円
- 参考:インターナショナルバーテンダー呼称技能認定:22,000円
いずれも合格認定料と消費税を含みます(2026年度要綱)。払込みの手数料は受験者の負担です。一度払った受験料は、欠席や不合格でも返ってきません。そのかわり、2年目以降は事務手数料1,100円だけで再受験できます。
合格率と難易度
協会の資格ページには合格率の掲載がなく、毎年の総会の議案書(検定試験委員会の活動報告)に合格者数と受験者数が載っています。
| 2025年度 (11月2日) | 正会員 80.0% 合格68人・受験85人 一般 69.2% 合格9人・受験13人 |
|---|---|
| 2024年度 (11月3日) | 正会員 81.6% 合格71人・受験87人 一般 50.0% 合格4人・受験8人 |
| 2023年度 (11月5日) | 正会員 合格53人・受験72人 一般 合格12人・受験17人 |


合格率は、合格者数を受験者数で割って当サイトが計算しました。2025年度の一般は、議案書では69.7%と書かれていますが、人数から計算すると69.2%です。2023年度は、議案書の正会員の合格率(76%)が人数と合わず、受験者数も72人と73人の2通りの記載があるため、人数だけを載せています。
難易度はどのくらい?
正会員は2024年度・2025年度とも約8割が合格しています。一般受験は受験者が8人・13人と少なく、年によって合格率が大きく変わっています。合格点は毎回決められるので、「何割取れば合格」とは言えません。協会が勉強時間の目安を示した資料も見当たりません。
勉強方法と過去問
- 酒類問題(15問):出題元の『改訂 NBA 新オフィシャル・カクテルブック』(柴田書店)が中心の教材
- 衛生問題(5問):衛生参考問題から出題される。2026年度は衛生テキストが7月27日、衛生参考問題が8月25日に、機関誌と協会ホームページに載った
過去問はどこで手に入る?
2026年10月に確認したときは、協会の呼称技能認定試験のページに、2025年度の試験問題と衛生参考問題、2026年度の衛生テキストと衛生参考問題がPDFで載っていました。載っている資料は年度で変わるので、ページで確かめましょう。まずは前の年度の問題で、出題の形に慣れておきましょう。
よくある質問
Q. バーテンダーとして働くのに、この資格は必要ですか?
A. 2026年度の要綱では、受けられるのは協会の正会員などか、お酒を扱う飲食・サービス業で働いている人です。働き始める前に取っておく形の資格ではありません。
Q. 未経験や学生でも受けられますか?
A. 2026年度の要綱の受験資格は、協会の正会員・友好団体会員か、お酒を扱う飲食・サービス業で働く満20歳以上の人です。会員でない人は従事証明書の添付が必要です。
Q. 実技試験はありますか?
A. バーテンダー呼称技能認定は学科試験だけです。実技試験があるのは、上の段階のインターナショナルバーテンダー呼称技能認定です。
Q. 不合格だったら、受験料はまた全額かかりますか?
A. 受験料は返ってきませんが、2年目以降は事務手数料1,100円だけで再受験できます(2026年度要綱)。
Q. 認定証書をなくしたら再発行できますか?
A. 要綱では、認定証書はどんな理由でも再発行しないとしています。紛失などの場合は、資格認定証明書を発行できるとしています。
Q. 資格に有効期限や更新はありますか?
A. 2026年度の要綱と協会の試験ページには、有効期限や更新の定めは書かれていません。
公式情報
- 呼称技能認定試験(日本バーテンダー協会):2026年度の要綱(PDF)もこのページに掲載
- 日本バーテンダー協会とは(日本バーテンダー協会)
- 正会員 入会/復会申し込み(日本バーテンダー協会)
- 理事会/総会/会議 各種資料:議案書(日本バーテンダー協会)
この記事は、日本バーテンダー協会とは関係なく独自にまとめたものです。試験日・受験料・申込方法は、必ず協会の公式ページで確認してください。
まとめ
- 日本バーテンダー協会(N.B.A.)が行う民間資格で、上にインターナショナルの段階がある
- 受けられるのは、協会の正会員・友好団体会員か、お酒を扱う飲食・サービス業で働く満20歳以上の人
- 試験は年1回・学科20問。試験前の衛生講習会を受けないと受験できない
- 受験料は正会員など11,000円・非会員33,000円(2026年度)。締め切り後の申込みは受け付けない
- 合格点は事前に公表されない。正会員の合格率は2024・2025年度とも約8割



学科20問と衛生講習会なら、働きながらでも挑戦できそうな気がしてきました。



締め切り後の申込みは一切受け付けない決まりだ。要綱の日付を先に確かめろよ。



お酒の種類も、もう一度ちゃんと整理したいです。転職のことも気になってて……。



資格の一覧、お酒の種類、飲食業界の転職の記事がある。続けて読んでくれ。
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