新人 けんた先輩、ウイスキーコニサーって、バーテンダーじゃないと受けられない資格ですか?



最初のエキスパートは20歳以上で「職種、経験不問」だ。仕事の条件はないぞ。



じゃあ、いきなり一番上のマスター・オブ・ウイスキーを目指してもいいですか?



それはできない。3段階あって、上の段階は下の段階を持っていることが条件だ。
ウイスキーコニサーの3つの段階(ウイスキーエキスパート・ウイスキープロフェッショナル・マスター・オブ・ウイスキー)について、受験資格・試験の内容・日程・受験料・合格率を、公式サイトと受験要項など公式の情報(一次情報)だけで整理します。
この記事の要点
- ウイスキー文化研究所が運営する民間の資格。エキスパート(WE)→プロフェッショナル(WP)→マスター・オブ・ウイスキー(MW)の3段階
- WEは20歳以上なら職種・経験不問。WPはWEの保有、MWはWPの保有と研究所の会員であることが条件
- 試験は毎年WEが5月下旬、WPが10月下旬。受験料は一般でWE 22,000円・WP 27,500円(2026年度)
- 合格率はWE 55.3%(2026年)、WP 52.8%・MW 17%(2025年)。いずれも公式サイトの受験者データ
※2026年10月3日時点の公式情報にもとづきます。
ウイスキーコニサーとは?
ウイスキーコニサーは、ウイスキーに関する知識と鑑定能力を問う資格認定制度です。2004年に始まり、主催はウイスキーコニサー実行委員会、運営はウイスキー文化研究所です。国家資格ではなく、民間の資格です。
公式サイトによると、「コニサー」は「鑑定家」の意味です。
3つの段階と取る順番
資格は3段階で、下から順に取っていきます。WPを受けるにはWEの合格認定番号が、MWを受けるにはWPの保有と、ウイスキー文化研究所の会員であることが必要です。
- ウイスキーエキスパート(WE):第一段階。筆記試験のみ
- ウイスキープロフェッショナル(WP):筆記試験と官能試験(ウイスキーを味わって答える試験)
- マスター・オブ・ウイスキー(MW):最上位の段階。一次は論文審査、二次は筆記・官能・口頭試問


ウイスキー検定との違い
名前の似た「ウイスキー検定」は、一般社団法人ウイスキー検定実行委員会が主催する別の検定です(運営は同じウイスキー文化研究所)。コニサーの公式FAQでは、マークシート択一形式で初心者も挑戦しやすい検定として紹介されています。なお、ウイスキー検定1級を受けるには、ウイスキー検定2級かウイスキーコニサー資格が必要です。
どんな人に向いている?
公式サイトでは、酒類の輸入・流通・販売会社やバーテンダー、飲食店などで働く人が仕事に生かしているほか、酒類業界を目指す学生の受験も増えていると紹介されています。WEの受験資格には「ウイスキーに興味があり、ウイスキーのエキスパートと呼ぶにふさわしい専門知識を身につけたい方」とあり、仕事の条件はありません。
資格の基本情報
| 名称 | ウイスキーコニサー (WE・WP・MW) |
|---|---|
| 資格区分 | 民間の資格 |
| 主催団体 | ウイスキーコニサー 実行委員会 (運営:ウイスキー 文化研究所) |
| 受験資格 | WE:20歳以上 (職種、経験不問) WP:WE保有者 MW:研究所会員 かつWP保有者 |
| 試験内容 | WE:筆記(選択式) WP:筆記+官能 MW:論文+筆記 ・官能・口頭試問 |
| 試験日程 | WE:毎年5月下旬 WP:毎年10月下旬 MW二次: 毎年2月下旬 |
| 試験会場 | WE・WP:東京・大阪 MW二次:東京 |
| 受験料 | WE:一般22,000円 WP:一般27,500円 (2026年度・税込。 会員は割引あり) |
| 合格率 | WE:55.3% (2026年) WP:52.8% MW:17% (2025年) |
| 合格基準 | 公式サイトで 確認できず |
| 有効期限 | 公式サイトで 確認できず |
| 公式情報 | 試験概要 (ウイスキーコニサー 公式サイト) |
試験の内容
ウイスキーエキスパート(WE)
筆記試験のみです。2026年度の受験要項では、90分・選択式100問とされていました。受験資格は20歳以上、職種・経験は問いません。
ウイスキープロフェッショナル(WP)
筆記試験(90分)と官能試験(60分)です。2026年度の受験要項では、筆記は選択式と記述式、官能は「ウイスキー数点」を味わい、選択式と記述式で答えます。試飲があるため、車での来場は断られています。
受験資格はWEを持っていること(20歳以上)で、ウイスキー文化研究所の会員でなくても受けられます。申込みにはWEの合格認定番号が必要です。
マスター・オブ・ウイスキー(MW)
- 受験資格:20歳以上で、ウイスキー文化研究所の会員かつWPを持っていること
- 一次試験:論文審査。本文は16,000字以上28,000字以内で、未発表の論文であること
- 二次試験:記述式筆記試験・官能試験・口頭試問(会場は東京)
合格基準
何点で合格になるかは、公式サイト・受験要項では確認できませんでした。公式FAQには、合否の結果や点数についての問い合わせには答えられないと書かれています。



エキスパートは選択式だけなら、知識を詰め込めばなんとかなりそうですね。



WEは筆記だけだ。次のWPでは、ウイスキーを味わって答える官能試験もある。



何点取れば合格なのか、先に知っておけば勉強の計画も立てやすいんですけど。



合格点は公式サイトに載っていない。点数の問い合わせにも答えないとFAQにある。
試験日・申込期限(2026年度・参考)
| WE | 申込期限: 2026年4月16日18:00 試験: 5月24日(日) 14:30〜16:00 |
|---|---|
| WP | 申込期限: 2026年9月16日18:00 試験: 10月25日(日) 13:00〜16:30 |
| MW | 一次の申込・ 論文提出期限: 2026年11月20日 23:59 二次: 2027年2月28日(日) |
受験要項には、締切日以降の申込みは受け付けないと書かれています。2026年度のMWは、一次の合否を2027年2月中旬ごろ、二次の合否を4月上旬ごろに郵送すると案内されています。
公式サイトの年間スケジュールでは、WEは1月下旬〜2月上旬に申込開始・5月下旬に試験、WPは7月下旬〜8月上旬に申込開始・10月下旬に試験です(実施時期は変わることがあります)。2023年度から、WEが10月から5月に、WPが5月から10月に移りました。WE・WPの合否は、試験の約1か月後に郵送で届きます。
受験料・認定料(費用)
| WE | 会員 18,700円 一般 22,000円 認定料 11,000円 |
|---|---|
| WP | 会員 24,200円 一般 27,500円 認定料 11,000円 |
| MW | 一次 22,000円 二次 22,000円 認定料 33,000円 |
| 会費 | 入会 13,200円 (入会費2,200円+ 年会費11,000円) 更新 11,000円 |
2026年度の受験要項・試験概要によります(すべて税込)。「会員」はウイスキー文化研究所の会員のことで、「オンラインショップ会員」「ウイスキーコニサークラブ会員」とは別です。会員価格で受けるには、受験の申込み前に入会しておく必要があります。認定料は合格した人が払い、後日、認定証と認定バッジが届きます。
払い込んだ受験料は、受験をやめても払い戻されません。申込み後の受験地の変更や、次回への振り替えもできません。
合格率と難易度
公式サイトの「受験者データ」で、段階ごとの受験者数・合格者数・合格率が公表されています。段階ごとの3年分は次のとおりです(合格率は公表値)。
| WE 2026年 | 55.3% 受験者 602名 合格者 334名 |
|---|---|
| WE 2025年 | 55.2% 受験者 629名 合格者 347名 |
| WE 2024年 | 51.9% 受験者 619名 合格者 321名 |
| WP 2025年 | 52.8% 受験者 216名 合格者 114名 |
| WP 2024年 | 52.9% 受験者 187名 合格者 99名 |
| WP 2023年 | 52.7% 受験者 167名 合格者 88名 |
| MW 2025年 | 17% 受験者 18名 一次通過 9名 合格者 3名 |
| MW 2024年 | 13% 受験者 16名 一次通過 8名 合格者 2名 |
| MW 2023年 | 24% 受験者 17名 一次通過 12名 合格者 4名 |
※2026年のWEは、人数から割り算すると約55.5%になりますが、ここでは公式サイトで公表されている合格率(55.3%)をそのまま載せています。


表の3年分の合格率は、WEが51.9〜55.3%、WPが52.7〜52.9%です(その前の2023年のWEは61.1%)。MWは2010年からの合計で、受験者132名・合格者22名(17%)です。
難易度はどのくらい?
公式の勉強時間の目安はありません。WE・WPは受験者のおよそ半分が合格していますが、WPの受験者はWEに合格した人に限られます。MWは論文と二次試験の両方を通る必要があり、合格者は各年0〜4名です(2010〜2025年。2012年は実施なし)。
勉強方法と過去問
- 指定テキスト:『ウイスキーコニサー資格認定試験教本』上・中・下巻の3冊(最新版は上巻2018年版・中巻2025年版・下巻2021年版)
- 過去問題集:問題と解答を2〜3年ごとに1冊にまとめたものがある
- 試験対策セミナー:受験するかどうかに関係なく、20歳以上なら受講できる。2026年はWE向け19,800円、WP向け22,000円(会場とオンライン)
対策セミナーでは、教本に加えて『ジャパニーズウイスキーイヤーブック2026』と『Irish Whiskey Chronicle アイリッシュウイスキー蒸留所名鑑』も使います。スコッチ・アイリッシュ・ジャパニーズ・アメリカン・カナディアンと、モルトウイスキーの製造が講義の柱です。お酒の分類の基本から整理したい人は、次の記事も役に立ちます。


よくある質問
Q. 飲食店やバーで働いていなくても受けられますか?
A. WEは20歳以上で「職種、経験不問」です。仕事の条件はありません。
Q. いきなりWPやMWを受けられますか?
A. 受けられません。WPはWEの保有、MWはWPの保有とウイスキー文化研究所の会員であることが条件です。
Q. 研究所の会員になると、費用はどう変わりますか?
A. 2026年度の受験料は、会員のほうがWE・WPとも3,300円安くなります(当サイトの計算)。一方、入会には13,200円(入会費2,200円+年会費11,000円)かかります。公式FAQでは、会員はセミナー受講料などにも割引があるとされ、MWを受けるには会員であることが必要です。会員価格は申込み前に入会した人だけが対象です。
Q. 試験会場はどこですか?
A. 公式FAQでは毎年東京と大阪で開かれます。2026年度のWE・WPは東京・大阪で、MWの二次試験は東京です。
Q. 有効期限や更新はありますか?
A. 公式サイトでは確認できませんでした。合格者が入れる「ウイスキーコニサークラブ」(年会費6,600円)という会員組織はあります。
公式情報
- 試験概要(ウイスキーコニサー公式サイト)
- 2026年度 ウイスキーエキスパート受験要項(PDF)
- 2026年度 ウイスキープロフェッショナル受験要項(PDF)
- 受験者データ(ウイスキーコニサー公式サイト)
- 試験対策(ウイスキーコニサー公式サイト)
- FAQ(ウイスキーコニサー公式サイト)
- ウイスキーコニサークラブ(ウイスキーコニサー公式サイト)
この記事は、ウイスキーコニサー実行委員会・ウイスキー文化研究所とは関係なく独自にまとめたものです。日程・受験料は年度で変わるため、必ず最新の受験要項で確認してください。
まとめ
- ウイスキーコニサーは、ウイスキー文化研究所が運営する民間の資格。WE→WP→MWの3段階
- WEは20歳以上・職種、経験不問。WPはWEの保有、MWはWPの保有と研究所の会員が条件
- 試験は毎年WEが5月下旬、WPが10月下旬、MW二次が2月下旬。合格基準の点数は公表されていない
- 2026年度の受験料は一般でWE 22,000円・WP 27,500円。合格すると認定料もかかる
- 合格率はWE 55.3%(2026年)、WP 52.8%・MW 17%(2025年)



まずは5月のエキスパートからですね。申込みはいつごろ締め切られるんですか?



2026年度は4月16日が締切だった。日程は年度で変わるから、要項で確かめてくれ。



ウイスキーを覚えるなら、ほかのお酒との違いも一緒に知っておきたいです。



いい心がけだ。お酒の種類やソムリエ試験の記事もあるから、続けて読んでくれ。
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