新人 けんた先輩、国産のワインにハマってます。日本ワイン専門の検定があるって本当ですか?



本当だ。日本ワイン検定といって、3級・2級・1級の3段階に分かれているぞ。



ワインの検定なら、ソムリエ協会がやっている検定と同じものですよね?



いや、主催団体が違う別の検定だ。受け方や費用を、公式情報で整理しよう。
日本ワイン検定の級の仕組み・受験資格・筆記試験とテイスティング試験・受験料・認定料・試験日を、実施団体の公式情報(一次情報)だけで整理します。
この記事の要点
- 日本ワイン(国内で収穫したぶどうだけを使い、国内で造ったワイン)の知識を問う民間検定。3級・2級・1級の3段階
- 3級は筆記試験(CBT・通年)だけ。2級・1級は、筆記試験とテイスティング試験の両方に合格して、はじめてその級の合格者になる
- 受験料は3級8,000円、2級は筆記8,000円+テイスティング6,000円、1級は筆記10,000円+テイスティング8,000円(税込)。合格率は公表なし
- 合格から1年以内に有料の認定手続きをすると、2級は「J.W.E.C.日本ワインアドバイザー」、1級は「J.W.E.C.日本ワインマスター」と名乗れる
※2026年10月3日時点の公式情報にもとづきます。
日本ワイン検定とは?
日本ワインについての正しい知識を広めるための民間検定です。正式な名前は「日本ワイン検定 日本ワインマスター・日本ワインアドバイザー呼称資格認定試験」。主催は日本ワイン検定委員会(一般社団法人日本ワイナリーアワード協議会)で、事務局は株式会社CruXです。
公式サイトによると、検定は2011年4月に始まりました。2019年12月から主催団体の活動停止で中断し、2022年4月に今の主催団体・今の名前で再開しています。
「日本ワイン」とは
「日本ワイン」は、国税庁の「果実酒等の製法品質表示基準」(平成27年国税庁告示第18号)で決められた言葉です。国内で造ったワインのうち、原料の果実として国内で収穫されたぶどうのみを使った果実酒(水を原料に使ったものなどを除く)を指します。この基準では、日本ワインには「日本ワイン」と表示することになっています。
ほかの「ワイン検定」とは別
「ワイン検定」という名前の検定は、日本ソムリエ協会や日本酒サービス研究会(SSI)も行っています。日本ワイン検定は、主催団体も級の分け方も違う別の検定です。申し込む前に、どの団体の検定かを確かめてください。
級の構成と受け方
- 3級:筆記試験(CBT)のみ。20歳以上なら誰でも受けられる
- 2級(日本ワインアドバイザー呼称資格認定試験):筆記試験+テイスティング試験。3級合格者が対象
- 1級(日本ワインマスター呼称資格認定試験):筆記試験+テイスティング試験。2級合格者が対象
2級・1級の筆記試験とテイスティング試験は、どちらを先に受けても構いません。両方に合格すると、その級の合格者になります。


どんな人に向いている?
日本ワインのブドウ栽培・醸造・産地・歴史を学びたい人に向いています。2級の受験資格には、ワイナリーやワイン販売業者・飲食店などでの一定の勤務経験で3級合格を免除する決まりもあります。
日本ワイン検定の基本情報
| 名称 | 日本ワイン検定 |
|---|---|
| 資格区分 | 民間検定 |
| 主催団体 | 日本ワイン検定委員会 (日本ワイナリー アワード協議会) |
| 受験資格 | 3級:20歳以上 2級:3級合格者 1級:2級合格者 (免除あり) |
| 試験日程 | 筆記:通年 テイスティング: 2026年11月21日 ・24日 |
| 受験料 | 3級:8,000円 2級:8,000円 +6,000円 1級:10,000円 +8,000円 (税込) |
| 合格率 | 公表なし |
| 試験内容 | 筆記:CBT 50問・60分 テイスティング: マークシート (2級・1級) |
| 合格基準 | 筆記:正答率70%以上 2級テイスティング: 正答率50%以上 |
| 公式情報 | 日本ワイン検定 公式サイト |
試験の内容と合格基準
筆記試験(3級・2級・1級)
全国のテストセンターで、コンピューターで答えるCBT方式です。どの級も選択式50問・60分で、合格基準は正答率70%以上です。結果は試験の終了後、申込サイトのマイページで確認できます。
- 3級:日本ワインのブドウ栽培、醸造、産地、歴史などについての基本的知識
- 2級:日本ワインのブドウ栽培、醸造、産地、歴史などについての基本的知識に、一部やや専門的な問題が加わる
- 1級:日本ワインについての高度な専門知識を含む問題
テイスティング試験(2級・1級)
- 2級:課題ワイン2種類の「品種」に関する設問。マークシート方式。合格基準は正答率50%以上。試験時間は、概要ページでは25分ですが、申込ページには「2025年5月開催回から20分」とあります
- 1級:課題ワイン4種類の「外観」「香り」「味わい」「品種」に関する設問。マークシート方式で40分
1級のテイスティング試験の合格基準は、公式サイトに書かれていません。試験会場では、遅刻するとどんな理由でも受験できません。
3級・2級を免除される人
次の人は3級合格の条件が免除され、2級から受けられます(20歳以上であることは必要)。
- ワイナリー・日本ワイン用ブドウの生産者での勤務経験が1年以上の人
- ワイン販売業者(酒類の卸売・小売)か、飲食店など日本ワインの販売に従事する業種での勤務経験が2年以上の人
- 日本ソムリエ協会の有資格者(ソムリエ・ワインエキスパート)
- WSETの有資格者(Level3以上)
2級の申込みで証明書類を出す必要はありませんが、受験資格がないのに受けると、合格しても無効になることがあります。また、WSET Level 4 Diplomaの有資格者は、「受験資格証明手続き」をすると2級合格の条件が免除され、1級を受けられます。1級のテイスティング試験に申し込む人は、この手続きで2級合格者であることなどを証明する必要があります。



3級に受かったら、次は2級の筆記試験に受かれば、2級合格ですよね?



2級は、筆記とテイスティングの両方に受かって、はじめて2級合格になるんだ。



テイスティングは苦手なので、筆記に受かってから考えようと思います。



どちらが先でもいい。ただテイスティングは開催日と定員が限られているぞ。
試験日・申込方法
筆記試験は通年(CBT)
筆記試験は通年で、受ける日と会場(全国のテストセンター)を申込みのときに選びます。申込みは、公式サイトの「筆記試験申込」からリンクされている日本通信紙のCBTサイトで行います(インターネット申込)。当日は身分証明書と確認書を持ち、受験開始の15分前に集合します。遅刻は認められていません。
テイスティング試験(2026年11月の回)
テイスティング試験は、公式サイトに「年2回以上開催予定」とあり、日程は決まりしだい公式サイトで告知されます。参考として、2026年11月の回は次のとおりでした。
| 2級 | 11月21日(土) 大阪 10:30〜 東京 10:50〜 11月24日(火) 東京 18:00〜 ・18:50〜 |
|---|---|
| 1級 | 11月21日(土) 大阪 12:30〜 東京 13:10〜 |
| 申込締切 | 2026年11月8日(日) (先着順。定員で 早く締め切ることがある) |
申込みは、公式サイトの「テイスティング試験申込」からリンクされている申込ページで行います。締切を過ぎた回には申し込めません。2026年は11月より前に、2月(2級のみ)と5〜6月にも開かれていました(公式サイトのお知らせ)。
受験料・認定料(費用)
| 3級 | 筆記 8,000円 認定料 2,200円 |
|---|---|
| 2級 | 筆記 8,000円 テイスティング 6,000円 認定料 7,150円 |
| 1級 | 筆記 10,000円 テイスティング 8,000円 認定料 9,350円 |
金額はいずれも税込で、2026年10月3日時点の公式サイトによります。筆記試験の支払いは、クレジットカード・コンビニ・ペイジーです。筆記試験はキャンセルできません(予約の変更は、クレジットカードなら受験日の1日前〔土日祝を除く〕の17時まで、コンビニ・ペイジーなら4日前の17時まで)。テイスティング試験も、申し込んだあとの受験料の返金や試験日時の変更はできない(11月21日の回は「原則できない」)と申込ページに書かれています。
合格率と難易度
合格率・受験者数・合格者数は、公式サイトで公表されていません。そのため、数字で難易度を比べることはできません。
分かっているのは、筆記試験の合格基準がどの級も正答率70%以上であること、2級・1級は筆記に加えてテイスティング試験の合格も要ることです。勉強時間の公式な目安は確認できなかったため、この記事では書きません。
勉強方法と過去問
筆記試験は、日本ワイン検定公式テキスト『日本ワインの教科書』(柴田書店)を中心に学ぶよう案内されています。公式サイトによると、3級・2級は全問、1級も大半の問題がこのテキストから出題されます。出版社から正誤表が出ているので、あわせて確認しましょう。
テイスティング試験について、公式サイトは「暗記」では正解できないとし、ワイナリー訪問や試飲会、比較試飲ができるワインスクールなど、さまざまな日本ワインを味わう機会を使うよう勧めています。事務局は「テイスティング試験対策セット」も用意しています。
過去問はどこで手に入る?
筆記試験の過去問の公開は確認できませんでした。テイスティング試験については、試験のあとに公式サイトのお知らせで「出題ワインについて」が掲載されています。
合格したら:認定手続き
合格しただけでは、認定証も呼称も手に入りません。合格から1年以内に、有料の認定手続きを終えた人だけが認定者になれます。
- 3級:3級合格の認定証
- 2級:認定証・認定カード・認定バッジ。「J.W.E.C.日本ワインアドバイザー」の呼称が使える
- 1級:認定証・認定カード・認定バッジ。「J.W.E.C.日本ワインマスター」の呼称が使える
認定の有効期限や更新の有無は、公式サイトで確認できませんでした。
よくある質問
Q. 何歳から受けられますか?
A. どの級も、検定日に満20歳以上であることが条件です。
Q. ソムリエの資格を持っています。3級から受ける必要はありますか?
A. 日本ソムリエ協会のソムリエ・ワインエキスパートの有資格者は、3級合格の条件が免除され、2級から受けられます。
Q. 家から受けられますか?
A. 筆記試験は全国のテストセンターで受けるCBTです。テイスティング試験は会場(2026年11月の回は東京・大阪)で受けます。
Q. 筆記試験とテイスティング試験は、どちらから受けますか?
A. どちらを先に受けても構いません。2級・1級は、両方に合格するとその級の合格者になります。
Q. 合格すれば、すぐ「日本ワインアドバイザー」と名乗れますか?
A. 名乗るには、合格から1年以内に有料の認定手続き(2級は7,150円)を終える必要があります。
Q. 日本ソムリエ協会やSSIのワイン検定と同じですか?
A. 別の検定です。日本ワイン検定は、日本ワイン検定委員会(日本ワイナリーアワード協議会)が主催しています。
公式情報
- 日本ワイン検定 公式サイト
- 日本ワイン検定 概要(各級の受験資格・受験料・合格基準)
- 筆記試験申込(日本ワイン検定)
- テイスティング試験申込(日本ワイン検定)
- 各級合格の認定申込(日本ワイン検定)
- 試験の学習方法(日本ワイン検定)
- 主催者・事務局(日本ワイン検定)
- 果実酒等の製法品質表示基準を定める件(国税庁)
この記事は、日本ワイン検定委員会・日本ワイナリーアワード協議会とは関係なく独自にまとめたものです。この記事では、検定や呼称を指し示すために名称を用いています。日程・受験料などは、必ず公式サイトで確認してください。
まとめ
- 日本ワイン検定は、国内で収穫したぶどうだけで国内で造る「日本ワイン」の民間検定。3級・2級・1級の3段階
- 3級は筆記(CBT・通年)だけ。2級・1級は筆記とテイスティングの両方の合格が必要で、どちらを先に受けてもよい
- 一定の勤務経験、日本ソムリエ協会のソムリエ・ワインエキスパート、WSET(Level3以上)の資格で3級が免除される(WSET Level 4 Diplomaは手続きで2級も)
- 受験料は3級8,000円、2級14,000円(筆記+テイスティング)、1級18,000円(同)。認定料は別。合格率は公表なし
- 呼称を使うには、合格から1年以内に有料の認定手続きが必要



1級に受かれば、すぐに日本ワインマスターと名乗れるんですね!がんばります!



合格だけでは名乗れない。合格から1年以内に、有料の認定手続きが要るぞ。



お店で日本ワインをすすめたいので、ソムリエ試験のことも知りたいです。



それならソムリエ試験の記事を読むといい。お酒の種類の記事も続けて読もう。
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