新人 けんた先輩、SCAのコーヒーの資格って、試験に1つ受かれば全部そろうものなんですか?



1つではない。入門と5つの分野の講座があって、講座ごとに試験を受ける形だ。



分野ごとに初級から上級まであるんですよね。いきなり上級から受けてもいいですか?



上級は、同じ分野の中級が必須だと案内されている。申込み先で必ず確かめよう。
Specialty Coffee Association(SCA)のコーヒースキルズ講座について、講座の種類・試験・費用の決まり方・ポイントとディプロマを、SCAの公式情報(英語の一次情報)と、日本で講座を開く機関の公式ページだけで整理します。
この記事の要点
- アメリカに本部を置くSCAの、段階式のコーヒー講座。入門+5分野×3段階(初級・中級・上級)から選んで受ける
- 講座ごとに筆記や実技の試験に合格すると、SCAの修了証が出る。全国共通の試験日はなく、合格率も公表されていない
- 受講料は講師(機関)が決める。日本の一例:入門55,000円・初級77,000円(UCCコーヒーアカデミー・税込)
- 修了した講座はディプロマ(4種類)に向けたポイントになる。修了証の有効期限の明文は見当たらない
※2026年10月3日時点の公式情報にもとづきます。
SCAコーヒースキルズ講座とは?
SCAコーヒースキルズ講座は、アメリカに本部を置くSpecialty Coffee Association(SCA)の、段階式のコーヒー講座です。SCAのサイトでは「Coffee Skills Course」と表記され(2026年10月確認)、以前の名前「Coffee Skills Program(CSP)」も日本の講座案内などで使われています。
講座は、SCAの認めた講師(Authorized SCA Trainer)が開きます。講座ごとに試験に合格すると、SCAの修了証(certificate)が出ます。国家資格ではなく、海外の団体が出す民間の資格です。
講座の種類:入門+5分野×3段階
SCAは、まず「Introduction to Coffee(入門)」を受け、そのあと5つの分野から選び、それぞれ3段階で進む形を案内しています。講座の時間は、SCAの公式ページで次のとおりです。
- Introduction to Coffee:4〜6時間。産地からカップまでの流れ、抽出の基本、風味と鮮度
- Barista Skills(バリスタ):エスプレッソのドリンク、ミルク、作業の流れなど
- Brewing(抽出):抽出器具の使い方、レシピの調整、水の化学など
- Green Coffee(生豆):生豆の格付け、欠点の見分け、契約や買付けなど
- Roasting(焙煎):焙煎の段階、プロファイルの調整、生産焙煎など
- Sensory Skills(官能評価):基本の風味の見分け、カッピングの手順、評価の仕組みづくりなど
5つの分野は、どれもFoundation(初級・7時間)/Intermediate(中級・14時間)/Professional(上級・21時間)の3段階です。初級は対面またはオンライン、中級・上級は対面、または対面とオンラインの組み合わせで行われます。
取るまでの流れ
講座と分野を選ぶ → 講師・機関の講座に申し込む → 講座を受けて試験に合格する(修了証) → ほかの講座も重ねてディプロマを目指す、の順です。


Qグレーダーとの違い
同じSCAの「Qグレーダー」は、カッピングや官能評価の経験がある人向けの、6日間のコースで取るライセンスです(有効期間3年)。SCAは、コーヒーを学び始めたばかりの人には、先にコーヒースキルズ講座の「Sensory Skills」や「Introduction to Coffee」で基礎を作ることを勧めています。
資格の基本情報
| 名称 | SCA Coffee Skills Course(コーヒー スキルズ講座) |
|---|---|
| 資格区分 | 海外団体の 講座・修了証(民間) |
| 発行団体 | Specialty Coffee Association(SCA) |
| 講座構成 | 入門+5分野 ×3段階 |
| 受講資格 | SCAの明文なし (日本の例:入門・ 初級は条件なし) |
| 試験内容 | 筆記・実技 (段階で違う) |
| 試験日程 | 全国共通の日はない (講師・機関ごと) |
| 受講費用 | 講師が決める (日本の一例: 入門55,000円 初級77,000円 UCC・2026年10月) |
| 合格率 | 公表なし |
| 有効期限 | 明文なし |
| 公式情報 | SCA Courses (SCA・英語) |
講座と試験の内容
SCAは、講座のあとに筆記と実技の評価で知識と技術を確かめ、合格すると修了証が出ると案内しています。SCAの旧教育サイトのQ&Aでは、多くの講座は理論をオンラインで、実技を対面で学ぶ形で、実技はすべて実地での評価が必要としています。
日本で講座を開くUCCコーヒーアカデミーの案内(Barista Skills・Brewing・Sensory Skillsの例、2026年10月3日確認)では、試験の形は次のとおりです。
- 入門・初級:講習1日。筆記試験は別日に案内
- 中級:講習3日(実技試験を含む)。筆記試験は別日にオンライン
- 上級:講習4日(実技試験を含む)。筆記試験は別日にオンライン
同アカデミーは、資格を取るには講習と試験の両方に参加する必要がある(試験だけは受けられない)としています。合格した人の修了証は、SCAが発行し、PDFでダウンロードする形です。
合格点・採点方法・筆記の問題数、再受験の回数や費用は、公式情報では確認できませんでした。申込み先で確かめてください。
受講の条件
SCAの公式ページには、年齢や経験年数などの受講条件の明文はありません。SCAは、この講座を「コーヒー好きの人や、仕事を始めたばかりの人」向けとしています。
UCCコーヒーアカデミーでは、入門と各分野の初級は「特に参加条件はございません」としています。上級は、同じ分野の中級の修了が必須です(SCAのコースカタログ〔2021年版〕でも同じ)。中級の条件は、申込み先の案内で確かめてください。



講座に出て試験に受かれば、それがそのまま国家資格みたいなものになるんですね!



国家資格ではない。アメリカのSCAが出す民間の修了証だ。そこは区別しておこう。



初級でも上級でも、試験は毎回、筆記と実技の両方を受けることになるんですか?



日本の例では、入門と初級は筆記だけ。中級と上級で、筆記と実技の両方になる。
日程・費用
全国一斉の試験日はありません。講座は講師・機関ごとに日程が組まれ、SCAの講座検索ページ(英語)で探せます。日本で講座を開く機関の一覧や数は、公式情報では確認できませんでした。
SCAによると、受講料はSCAではなく講師が決めます。受講料には、講師の授業料(教材・実施の費用を含む)と、SCAの登録料が含まれます。SCAの登録料は、講師が負担することもあります。
日本の一例として、UCCコーヒーアカデミーの費用は、Introduction to Coffeeが55,000円、Barista Skills・Brewing・Sensory Skillsの初級が各77,000円です(いずれも税込・試験費用込み、2026年10月3日確認)。中級・上級やほかの機関の費用は、申込み先の公式ページで確かめてください。
ポイント・ディプロマと有効期限
修了した講座は、SCAの「ディプロマ」に向けたポイントになります。SCAが案内するディプロマは、次の4つです。SCAの講座ページでは、コーヒースキルズ講座のほか、サステナビリティや技術者(機器の整備)の講座も、ディプロマのポイントの対象として示されています。
- Café Diploma:カフェで働く人・日々の営業を管理する人向け
- Roastery Diploma:焙煎・生産の仕事をする人向け
- Coffee Trade Diploma:生豆の調達・評価をする人向け
- Sustainable Coffee Diploma:サステナビリティに取り組む人向け
講座ごとのポイントは、SCAのコースカタログ(2021年版)で入門10・初級5・中級10・上級25ポイントです。各ディプロマに必要な講座の組み合わせは、SCAの「Diploma Pathway」のページ(英語・ログインして進み具合を確認する形)で確かめてください。SCAの旧教育サイトには、コーヒースキルズ講座だけで100ポイントを集める「Coffee Skills Diploma」の案内も残っていますが、2026年10月に確認したSCAのディプロマ一覧(4つ)には出てきません。申請できるかは、SCAで確かめてください。
修了証の有効期限や更新について、SCAの公式ページに明文は見当たりませんでした。SCAは、学びの進み具合(progress)は失効しないと案内しています。有効期間3年のQグレーダーとは、この点が違います。
難易度・合格率
SCAは、コーヒースキルズ講座の合格率や受講者数(日本)を公表していません。そのため、この記事では合格率の数字を載せません。
難しさの目安は、段階の違いです。講座の時間は初級7時間・中級14時間・上級21時間と増え、日本の例では中級から実技試験が加わります。勉強時間の目安は、公式情報では示されていません。
勉強方法
SCAは、学び始めの土台として「Introduction to Coffee」を挙げています。そのあとは、自分の仕事に近い分野(カフェならBarista Skills・Brewing、焙煎ならRoasting、買付けならGreen Coffeeなど)を初級から順に進めるのが、講座の組み立てに沿った進め方です。
試験は講座の内容から出ます。過去問の公開は、公式情報では確認できませんでした。SCAの案内ページは英語です。
よくある質問
Q. SCAコーヒースキルズは国家資格ですか?
A. いいえ。アメリカに本部を置くSpecialty Coffee Association(SCA)が出す、民間の修了証です。
Q. 未経験でも受けられますか?
A. SCAは、コーヒー好きの人や仕事を始めたばかりの人向けとしています。日本の例では、入門と初級に参加条件はありません。
Q. オンラインだけで取れますか?
A. 初級はオンラインで受けられる場合があります。中級・上級は対面を含み、SCAの旧教育サイトでは、実技は実地での評価が必要としています。
Q. 費用はいくらですか?
A. 講師(機関)が決めるため、全国共通の金額はありません。日本の一例では入門55,000円・初級77,000円です(UCCコーヒーアカデミー・税込・2026年10月3日確認)。
Q. 修了証に有効期限はありますか?
A. SCAの公式ページに明文は見当たりませんでした。気になる人は、SCAや申込み先に確かめてください。
公式情報
- Education – Courses(Specialty Coffee Association・英語)
- Education – Diplomas(SCA・英語)
- 講座検索 Course Finder(SCA・英語)
- Diploma Pathway(SCA・英語)
- コーヒースキルズプログラム(UCCコーヒーアカデミー)
この記事は、Specialty Coffee Association(SCA)・講座を開く機関とは関係なく独自にまとめたものです。費用・日程・試験の条件は、必ずSCAと申込み先の公式ページで確認してください。
まとめ
- SCAの段階式のコーヒー講座。入門+5分野×3段階(初級・中級・上級)
- 講座ごとに試験に合格すると修了証。日本の例では、入門・初級は筆記、中級・上級は筆記+実技
- 受講料は講師が決める(日本の一例:UCCで入門55,000円・初級77,000円、2026年10月)。全国共通の試験日はない
- 修了した講座はディプロマ(4種類)に向けたポイントになる。合格率は公表なし



一度取った修了証も、Qグレーダーみたいに3年ごとの更新が必要になるんですか?



期限の明文は見当たらない。SCAは、学びの進み具合は失効しないと案内している。



コーヒーのほかに、お茶やほかの飲み物の資格も、いろいろ調べてみたくなりました。



日本茶やワインの資格の記事と、資格の一覧があるから、続けて読んでみてくれ。
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