新人 けんた先輩、食品表示検定の中級って、過去問はどこで見られますか?



協会は試験問題そのものを公開していない。問題例を載せているだけだ。



過去問なしで、何を練習すればいいのか不安です……。



形式を確かめて、法令の基準日に合わせるんだ。順番に整理しよう。
食品表示検定の中級に、全問を見られる過去問はありません。協会は試験問題そのものを公開しておらず、サイトで見られるのは初級・中級の「試験問題例」だけです。
この記事では、協会の公表で確かめられた事実と消費者庁の一次情報をもとに、過去問がなくても中級の練習を進める方法を整理します。
この記事の要点
- 協会は試験問題そのものを公開していない。サイトには初級・中級の「試験問題例」があり、協会のよくある質問は「過去の試験問題の一部」と案内している
- 練習用の教材として、協会の公式問題集(初級・中級)が市販されている。中級は2025年4月発行の改訂版で、100問・90分の模擬問題が入っている
- 中級はCBT方式の選択問題100問・90分で、70点以上が合格(100点満点)。分野ごとの配点や基準は公表されていない
- 試験は「基準日の時点で施行されている法令」で出題される。前期は前年10月1日、後期はその年の4月1日
※2026年10月21日時点の公式情報にもとづきます。
※記事の最後で、試験の実施団体とは関係のない非公式の問題演習アプリ「うらがえし手帖」を紹介しています。無料体験はこちら。
食品表示検定の過去問は公開されている?
協会の「試験問題例」のページには、試験問題については公開していないが、試験問題例を掲載している、と書かれています。載っているのは、初級と中級の問題例(PDF)と、上級のCBT試験の画面の見方・解答方法です。
一方、協会のよくある質問は、このページを、各級の「過去の試験問題の一部」を公開しているものとして案内しています。全問の過去問は出ておらず、公式に見られるのは一部の問題例、ということです。
問題例の著作権は協会にあり、無断転載と無断営利利用は禁止されています。この記事は問題例の中身を載せていません。内容は、協会のページで直接ご覧ください。
また協会は、試験問題や過去問をフリマサイト・オークションサイトで売買することは、著作権を侵害するおそれがあるとして、控えるよう求めています(受験概要・上級のページ)。
協会が用意している練習の教材
- 試験問題例(無料):協会サイトの「試験問題例」のページで、初級・中級の問題例のPDFを見られる
- 公式問題集(市販):初級は改訂3版(2026年9月発行)、中級は改訂版(2025年4月発行・2,420円・税込)。ダイヤモンド社の発行。中級は、各章に対応した練習問題と、本番と同じ100問を90分で解く想定の模擬問題が入り、すべての問題に解説が付く
- 認定テキスト(市販):中級は改訂9版(2025年1月発行)。原則として2年ごとに改訂される
- 対策セミナー:オンデマンド講座で行われている
買う前に、受ける回に対応した版かどうかを、協会の「書籍・参考図書」のページで確かめましょう。
過去問がなくてもできる、代わりの練習のしかた
1. 本番の形に慣れる
中級は、全国のテストセンターでパソコンを使い、選択肢をマウスで選ぶCBT方式です。選択問題が全100問で、試験時間は90分。単純に割ると、1問あたり約54秒です。
協会が掲載している2025年版の中級の問題例では、選択肢は4つが中心で、3つの問もあります。「最も不適切なもの」を選ぶ問い方が中心で、文中の空欄を埋める問や、一括表示の枠の行から誤りを選ぶ問(表示例を読む問)もあります。形式だけの紹介です。問題の中身は、協会のページで確かめてください。
2. 受ける回の法令基準日に合わせる
協会は回ごとに「法令基準日」を決め、その日の時点で施行されている法令を基準に出題すると案内しています。第25回から第34回までの10回は連続して、前期は前年の10月1日、後期はその年の4月1日でした(協会の受験案内)。第34回(2026年11月12日〜12月6日)の基準日は、2026年4月1日です。
古い問題集やネットの解説は、基準日より前の法令で書かれていることがあります。たとえばアレルギー表示は、2026年4月1日にカシューナッツが加わって9品目になりました(アレルギー表示9品目とは?カシューナッツの経過措置まで)。
3. 一次情報で根拠を確かめる
出題のもとになる法令・通知・Q&Aは、消費者庁が公開しています。問題を解いたら、間違えた理由を食品表示基準やQ&Aの文章で確かめましょう。理由まで確かめておくと、聞き方が変わっても考え直せます。
認定テキスト・中級の改訂9版は2025年1月の発行なので、その後の改正はテキストだけでは追えません。改正の日付と中身は、消費者庁の「これまでの食品表示基準の改正」のページで確かめられます。
4. 分野ごとの弱点は「目安」として見る
協会は、分野ごとの配点や、分野ごとの合格基準を公表していません。合格基準は、100点満点で70点以上です。分野別の正答率は、点数の予想ではなく、弱点を見つける目安として使いましょう。
確認問題(体験版の問題から)
「うらがえし手帖」の体験版に入っている問題を1問どうぞ。解いたあとに、選択肢ごとの根拠が出る作りです。
国産の畜産物の原産地の表示について、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 国産品は、国産である旨と都道府県名の両方を必ず表示する。
- 原産地に市町村名を示すときは、必ず都道府県名も併記する。
- プライスラベルと別に貼ったシールの地名は、原産地の表示とはならない。
- 国産とa市名を併記したときは、最も狭い範囲のa市が原産地となる。
答え:4番目。国産の畜産物は、国産である旨か、主たる飼養地が属する都道府県名・市町村名その他一般に知られている地名で原産地を表示する。『国産○○県』『国産○○県△△市』のように併記してもよく、その場合は最も狭い範囲の地名が原産地となる。市町村名を表示するとき、その市町村名が一般に理解される地域であれば都道府県名を省略できる。プライスラベルに『国産』と表示し、別の箇所にシール等で都道府県名などを示した場合も、それが原産地の表示となるので、主たる飼養地を誤認させないよう留意する。
選択肢ごとの根拠(体験版の表示)
- 1番目:国産である旨か都道府県名等のどちらかでよく、併記は任意。
- 2番目:一般に理解される市町村名なら都道府県名を省略できる。
- 3番目:別の箇所のシール等の地名も原産地の表示となる。
- 4番目:併記した場合は、最も狭い範囲の地名が原産地となる。
よくある質問
Q. 食品表示検定の過去問は、PDFで公開されていますか?
A. 試験問題そのものは公開されていません。協会のサイトで、初級・中級の試験問題例をPDFで見られます。
Q. 中級の問題集は、協会が出していますか?
A. 出しています(ダイヤモンド社の発行)。中級は2025年4月発行の改訂版で、練習問題と、100問を90分で解く想定の模擬問題が入っています。
Q. 過去問を、フリマサイトで買ってもいいですか?
A. 協会は、試験問題や過去問の売買は著作権を侵害するおそれがあるとして、控えるよう求めています。
Q. 中級の合格点は何点ですか?
A. 100点満点で70点以上です。分野ごとの配点や基準は公表されていません。
Q. 試験の法令は、いつの時点のものですか?
A. 回ごとの基準日の時点です。前期は前年の10月1日、後期はその年の4月1日で、第34回は2026年4月1日です。
公式情報
- 試験問題例(食品表示検定協会)
- 受験概要(中級)(食品表示検定協会)
- 受験概要(上級)(食品表示検定協会)
- 書籍・参考図書(食品表示検定協会)
- よくある質問(食品表示検定協会)
- 食品表示法等(法令及び一元化前の基準等)(消費者庁)
- これまでの食品表示基準の改正(消費者庁)
この記事は、食品表示検定協会・消費者庁とは関係なく独自にまとめたものです。試験の日程・形式・教材は、必ず協会の公式ページで確認してください。
まとめ
- 試験問題そのものは公開されていない。見られるのは、協会サイトの試験問題例
- 公式問題集(市販)には、練習問題と100問・90分の模擬問題がある
- 代わりの練習は、形式に慣れる→基準日に合わせる→一次情報で根拠を確かめる、の順
- 分野ごとの基準は公表されていない。分野別の正答率は目安にする



公開されているのは問題例だけなんですね。まず形式を見てみます。



いいぞ。解く前に、受ける回の法令基準日も確かめておけよ。



間違えた問題は、消費者庁の資料で理由まで確かめます!



その調子だ。繰り返しには、うちの非公式アプリも使えるぞ。
試験の全体像(受験資格・試験日・受験料・合格率)は、次の記事にまとめています。


基準日の時点のルールで確かめたい論点の例として、期限表示(消費期限と賞味期限の違い、省略できる食品)も整理しています。


食品表示検定(中級)の対策をスマホで進めたい方へ
『うらがえし手帖』は、食品表示検定を実施する一般社団法人食品表示検定協会とは関係のない非公式アプリです。合格を保証するものではありません。
試験問題が公開されていないので、数をこなす練習は自分で用意する必要があります。うらがえし手帖は、消費者庁の法令・通知・Q&Aをもとに作ったオリジナルの問題で、すべての選択肢に一行の根拠が付きます。対象は中級だけです。
② 詳しい説明・全499問のアクセスコード購入はnoteへ








