新人 けんた先輩、食育インストラクターって資格、子育てにも仕事にも役立ちそうですね。



そうだな。NPO日本食育インストラクター協会の民間資格だな。国家資格ではないぞ。



同じ名前の資格をほかの団体も出していると聞きました。同じものですか?



別の団体の別の資格だ。この記事はこの協会の5段階だけを、公式情報で整理する。
NPO日本食育インストラクター協会の「食育インストラクター」について、5つの段階・各級の取り方・令和8年度の研修会の日程と費用を、協会の公式サイトと案内PDF(一次情報)だけで整理します。
この記事の要点
- NPO日本食育インストラクター協会が認定する民間資格。プライマリー・4級・3級・2級・1級の5段階
- 推進校(協会が認めた料理学校など)の授業か協会の研修会を受け、筆記試験に合格して取る。調理師・栄養士などの国家資格等があると3級から受けられる
- 令和8年度の1〜3級研修会はオンライン(またはDVD)で、申込締切は9月30日。受講受験料は3級19,800円(税込)などで、合格後に別に申請料がかかる
- 同じ名前の資格を別の団体も出している。合格率は公表されていない
※2026年10月3日時点の公式情報にもとづきます。
食育インストラクター(NPO日本食育インストラクター協会)とは?
特定非営利活動法人 NPO日本食育インストラクター協会が認定する民間資格です。協会は「”食育”の指導者の証となる資格」と説明し、Q&Aで「国家資格ではありません」と案内しています。
「食育インストラクター」という同じ名前の資格は、別の団体(公益社団法人 全国調理師養成施設協会)も出しています。また、「食育アドバイザー」「食育メニュープランナー」など、名前に「食育」が付く資格はほかにもあります。この記事が扱うのは、NPO日本食育インストラクター協会の資格だけです。
プライマリーから1級までの5段階
協会は、食育の理解や実践のレベルで資格を5段階に分けています。協会の説明を短くまとめると、次のとおりです。
- プライマリー:通信教育で、食育の3本柱や基礎知識を学ぶ
- 4級:食育の基本をふまえ、家庭料理の基礎技術を学ぶ
- 3級:料理技術を向上させ、日々の生活で食育を実践し、身の回りの人に伝える
- 2級:食育の幅広い知識を持ち、基本的な知識を分かりやすく伝える
- 1級:料理・栄養・健康・衛生などの専門知識を持ち、広く伝えて普及活動をする
プライマリーは、協会と提携した通信講座(がくぶん「服部幸應の食育インストラクター養成講座」)を修了して申請します(協会Q&A)。なお、「エグゼクティブ」という段階の認定は行っていないと案内されています(2026年10月確認)。


どんな人に向いている?
協会は、資格で学んだ知識を日常生活(子育てなど)で実践することで、周りの人たちの食育推進を手助けできるとしています。家庭で食育を実践したい人や、身の回りに食育を広めたい人に合う資格です。
資格の基本情報
| 名称 | NPO日本食育 インストラクター (プライマリー・4級〜1級) |
|---|---|
| 資格区分 | 民間資格 (国家資格ではない) |
| 認定団体 | 特定非営利活動法人 NPO日本食育 インストラクター協会 |
| 受験資格 | 級ごとに条件あり (下の「各級の取り方」) |
| 試験日程 | 令和8年度は 2・3級 在宅で受験 (11月18日消印有効で返送) 1級 11月7日・8日・10日 |
| 申込期間 | 令和8年度は 9月30日締切 |
| 受験料 | 3級 19,800円 2級 会員22,550円〜 1級 会員29,150円〜 (税込・申請料は別) |
| 合格率 | 公表なし |
| 試験内容 | 1〜3級は筆記試験30分 (1級は活動報告と レシピ提案も) |
| 合格基準 | 3級 60点以上 2級 70点以上 1級 80点以上など |
| 公式情報 | NPO日本食育 インストラクター協会 |
各級の取り方と研修会・試験の内容
取り方は、今持っている級や資格、推進校に通っているかで変わります。協会は令和8年度の案内で、「資格取得フローチャート」で受けられる級を確かめるよう求めています。推進校とは、協会の会員で2級以上を持つ人が教える料理学校(教室)のうち、協会が認めた学校です。一覧は協会サイトに都道府県別で載っています。
4級:はじめての人向け
- 推進校に通う(協会のおすすめ):調理技術基礎6単位(1単位=90分以上のデモンストレーション+実習)と食育授業6単位を受け、食育の筆記試験で60点
- 4級資格認定研修会(実技を含む1日):食育の筆記試験60点と、調理実技の筆記試験80点
令和8年度の4級研修会は「オンライン形式にて開催」と案内されています。日程と費用は、協会の研修会日程のページで確かめましょう。
3級:4級・プライマリー・国家資格等がある人
- 4級があり推進校に通う人:推進校での調理実習(20単位)と、食育授業(6単位)か3級の研修会、食育筆記試験(60点以上)
- 4級があり推進校に通っていない人:3級の研修会と食育筆記試験(60点以上)に加えて、調理筆記試験(80点以上)
- 食育に関する国家資格等がある人:3級の研修会と食育筆記試験(60点以上)
- プライマリーがある人:推進校に通っていれば3級の研修会、通っていなければ3級の調理筆記試験(80点以上)
「食育に関する国家資格等」は、管理栄養士・栄養士・調理師・製菓衛生師・保育士・看護師・小中学校の教諭などです(協会Q&A)。
2級:3級などがある人
- 3級があり推進校に通う人:推進校での調理実習(40単位)と、1・2級合同の研修会・食育筆記試験(70点以上)
- 3級があり推進校に通っていない人:研修会と食育筆記試験(70点以上)に加えて、調理筆記試験(80点以上)
- 一般社団法人 全国料理学校協会の「准教師(助教員)」以上を持つ人:研修会と食育筆記試験(70点以上)
- 食育に関する国家資格等があり、プライマリー以上も持つ人:研修会と食育筆記試験(70点以上)
協会のフローチャートでは、国家資格等とあわせて、全国調理師養成施設協会の「食育インストラクター」を持つ人も2級の研修会に進めます。
1級:2級を取って1年以上活動した人など
2級を持つ人と、栄養教諭の資格を持つ人が、1級の研修会を受けられます。令和8年度の1級は、次の3つで合否を総合的に判断します。
- 食育筆記試験(80点以上):研修会のテキストと講義を中心に、食育の全範囲から出題
- 食育活動報告:2級を取ってから1年以上、食育インストラクターとして活動した実務経験を報告
- 食育レシピ提案1品:エコ料理・地産地消・減塩や低カロリーなどからテーマを選び、自分の意見を添えてレシピ(材料・分量・作り方)を出す
研修会で学ぶこと
- 1級・2級:12単位(540分)。90分の講義が6つ(食育総論①②・食の環境・食の伝承・健康増進・豊かな食卓)
- 3級:90分の講義が3つ。食育の3つの柱(安全・安心・健康の選食能力/衣食住の伝承と共食/食糧問題やエコロジー)
1〜3級の筆記試験は30分です。2・3級は自宅で受けて郵送で返し、テキストを見ながらの解答やコピー・撮影は禁止されています。1級は東京会場・大阪会場・Zoom(面接あり)から選びます(令和8年度)。
合格点はページによって書き方が違うことに注意してください。協会サイトの「「資格」取得を初めて目指す方」のページには、2級60点・1級70点と、上と違う点数が書かれています。この記事は、令和8年度の案内(PDF)の点数で書いています。



1級まで行くには、筆記試験だけじゃなくて食育活動の報告も要るんですね。



そうだ。2級を取ってから1年以上の食育活動と、レシピ提案1品も出す。



調理師の免許を持っていれば、4級から順番に受けなくてもいいんですか?



国家資格等があれば3級から受けられる。プライマリーも持てば2級からだ。
日程・費用(令和8年度)
1〜3級研修会の日程(令和8年度・参考)
令和8年度の1・2・3級研修会は、オンライン配信かDVDの形式です。申込みの締切は9月30日(水)で、申込みと入金の両方が確認できた時点で完了です。オンライン配信なので定員の制限はありません。最新の年度の日程は、協会の研修会日程のページで確かめましょう。


| 申込締切 | 9月30日(水) 9月15日以降の キャンセルは原則返金なし |
|---|---|
| 講義 | オンライン配信 10月1日〜11月6日 DVDは10月2日発送 11月5日返却必着 |
| 2・3級の 試験 | 11月6日に問題を発送 11月18日消印有効で返送 |
| 1級の 試験 | 11月7日 東京会場 11月8日 大阪会場 11月10日 Zoom |
| 合否通知 | 2・3級 12月1日発送 1級 12月8日発送 |
講義の録画・録音は禁止で、見つかった場合は受講受験の停止と、今持っている資格の消滅もあると案内されています。
受講受験料と申請料
受講受験料のほかに、合格後に資格の申請料がかかります。金額はすべて税込で、協会の会員かどうかで変わります(令和8年度)。
| 3級 | 19,800円 申請料 6,600円 |
|---|---|
| 3級の 調理筆記 | 9,900円 申請料 6,600円 |
| 2級 | 会員 22,550円 (調理筆記ありは30,250円) 非会員 35,750円 (調理筆記ありは43,450円) 申請料 会員8,800円 非会員14,300円 |
| 1級 | 会員 29,150円 非会員 42,350円 申請料 会員16,500円 非会員27,500円 |
- 1・2級の受講受験料には、サブテキスト「食育の基本(第3版)」の代金1,650円が含まれる
- DVDで受ける場合は、1・2級は2,500円、3級は1,500円を追加
- 協会の一般会員は、入会金5,000円・年会費3,000円
- 推進校で学ぶ場合の授業料は、推進校の決まりによる
難易度・合格率
合格率・受験者数は、協会の公式サイトでは公表されていません(2026年10月3日確認)。目安になるのは合格点で、3級は60点、2級は70点、1級は80点以上と、級が上がるほど高くなります。調理筆記試験はどちらも80点以上です。
勉強方法
1〜3級の研修会は、送られてくるテキストでの自習と、オンライン配信(またはDVD)の講義をすべて受ける形です。筆記試験は、研修会のテキスト・サブテキスト(3級は「食育の基本(第3版)」)と講義を中心に出題されます。
調理筆記試験は、書籍「”食育”調理技術の基礎」から出題されます。購入を希望する人は協会に連絡します(2級の案内では定価2,200円、送料200円)。
2級の調理筆記試験の費用には、過去問例題集と基礎動画の費用が含まれると案内されています。
よくある質問
Q. 食育インストラクターは国家資格ですか?
A. 国家資格ではありません。NPO日本食育インストラクター協会が認定する民間資格です。
Q. 全国調理師養成施設協会の「食育インストラクター」と同じですか?
A. 別の団体の別の資格です。この協会の案内では、国家資格等とあわせてその資格を持つ人は、2級の研修会から受けられます。
Q. 家から受けられますか?
A. 令和8年度の1〜3級の講義はオンラインかDVDで、2・3級の筆記試験は自宅で受けます。1級の試験は会場かZoomです。
Q. 調理師ですが、4級から受ける必要はありますか?
A. 調理師などの国家資格等があれば、3級の研修会から受けられます。プライマリーも持っていれば2級からです。
Q. 合格したらすぐ名乗れますか?
A. 合格後に、各級の申請料を払って申請します。
Q. 研修会の申込みはいつまでですか?
A. 令和8年度の1〜3級研修会は9月30日締切でした。締切を過ぎた年度には申し込めないので、最新の案内を協会の研修会日程のページで確認してください。
公式情報
- 食育インストラクターとは(NPO日本食育インストラクター協会)
- 「資格」取得を初めて目指す方(同)
- 「資格」取得方法について(同)
- 「国家資格」等をお持ちの方(同)
- 資格取得申請料(同)
- 研修会日程(同。令和8年度の案内PDFはこのページから)
- 「食育」推進校一覧(同)
- Q&A(同)
この記事は、NPO日本食育インストラクター協会とは関係なく独自にまとめたものです。研修会の日程・費用・受けられる級は、必ず協会の公式情報で確認してください。
まとめ
- NPO日本食育インストラクター協会の民間資格で、プライマリー・4級〜1級の5段階。同じ名前の別団体の資格とは別物
- 推進校の授業か協会の研修会を受け、筆記試験に合格して取る。国家資格等があると3級から受けられる
- 合格点は3級60点・2級70点・1級80点以上。1級は活動報告とレシピ提案も合わせて判断する
- 令和8年度の1〜3級研修会の申込締切は9月30日。受講受験料のほかに、合格後の申請料がかかる



研修会は年度ごとに申込みの締切があるんですね。早めに確かめておきます。



その年度の日程や費用は、協会の研修会日程のページでこまめに確かめよう。



食育を仕事に活かすなら、調理や衛生の資格も一緒に知っておきたいです。



いい心がけだ。資格の一覧や調理師・食品衛生責任者の記事も読んでくれ。
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