新人 けんた先輩、紅茶の講師を目指せる「ティーインストラクター」って、どう取るんですか?



日本紅茶協会の1年間の養成研修を受けて、資格認定試験に合格すると取れる資格だ。



1年もかかるんですね。紅茶検定や日本茶インストラクターとは同じ仲間ですか?



どれも別の資格で、団体も違う。費用や研修の中身を、公式情報で整理しよう。
ティーインストラクターの取り方・研修の内容・費用・試験・合格率を、日本紅茶協会の公式情報(一次情報)だけで整理します。
この記事の要点
- 日本紅茶協会が認定する紅茶の講師の民間資格。段階はジュニア・シニア・マスターで、最初に目指すのは「ジュニア」
- 1年間(4月~翌3月)の養成研修で30単位を学び、前期・後期の資格認定試験に合格すると認定される。会場は東京・港区
- 受講料は2027年度で通常330,000円・早割297,000円・学割242,000円(税込)。早割は1次申込み(2027年度は2026年11月19日締切)が対象
- 合格率は協会のQ&Aで「毎年90%以上」(年度の記載なし)。ただし出席日数が足りないと試験を受けられない場合がある
※2026年10月3日時点の公式情報にもとづきます。
ティーインストラクターとは?
日本紅茶協会が認定する民間資格です。養成研修の目的は、一般の人に「紅茶に関する正しい知識と、紅茶の正しいいれ方の技術を講習する」ための力を身につけることとされています。つまり、紅茶を教える側の資格です。
資格には次の3つの段階があります。
- ジュニア:協会が定める30単位(年間)を履修し、資格認定試験に合格した人
- シニア:ジュニアを取ったあと、5年以上の実務経験と、協会が定める受験資格(海外研修を含む)がある人が対象の資格認定試験に合格した人
- マスター:シニアを取ったあと、紅茶業界で10年以上の実務経験があり、協会の資格認定委員会で人格・識見・実績が認められた人
この記事では、一般の人が最初に目指す「ティーインストラクター(ジュニア)」を中心に説明します。シニア・マスターの試験日や費用は、公式ページでは確認できませんでした。
資格を取るまでの流れ
独学で試験だけを受ける方法は、公式ページには書かれていません。養成研修に申し込み、4月から翌年3月まで研修を受けながら、前期と後期の終わりに資格認定試験を受けます。


紅茶検定・日本茶インストラクター・ティーアドバイザーとの違い
- 紅茶検定:主催は紅茶検定実行委員会(日本紅茶協会は特別協力)。ティーインストラクターとは別の検定です
- 日本茶インストラクター:日本茶の資格で、認定するのはNPO法人日本茶インストラクター協会。日本紅茶協会とは別の団体です
- ティーアドバイザー:同じ日本紅茶協会の別の資格。紅茶販売やフードビジネスの現場向けで、会場での実習(1日)とオンデマンドの座学のあと認定試験を受けます(88,000円・税込)。どちらかを先に取る必要があるとは、公式ページには書かれていません
どんな人に向いている?
協会のQ&Aによると、受講生は社会人・学生・主婦など10代~70代です。紅茶の仕事や紅茶の先生を目指す人、紅茶の仕事でスキルアップしたい人、趣味で紅茶を楽しんでいる人などがいると紹介されています。紅茶の知識は事前に必要なく、「基礎から専門的内容まで学習します」とされています。
資格の基本情報
| 名称 | ティーインストラクター (ジュニア) |
|---|---|
| 資格区分 | 民間資格 |
| 認定団体 | 日本紅茶協会 |
| 受講資格 | 年齢・実務経験の 条件の記載なし (学生は修学に 支障がないこと) |
| 研修期間 | 1年間 (4月~翌3月) 水曜か土曜のコース |
| 試験日程 | 前期試験 7月 後期試験 11~12月 (2027年度の案内) |
| 申込期間 | 2027年度の 1次締切 2026年11月19日 |
| 受講料 | 通常 330,000円 早割 297,000円 学割 242,000円 (2027年度・税込) |
| 合格率 | 毎年90%以上 (協会のQ&A・ 年度の記載なし) |
| 試験内容 | 学科・産地別 紅茶判定・ いれ方の指導実務 |
| 合格基準 | 公表なし |
| 公式情報 | ティーインストラクター 養成研修 (日本紅茶協会) |
養成研修と試験の内容
研修は合計30単位です。内容と単位数は次のとおりです。
- 「紅茶学」講座など:8単位
- 「講習会の手順」など指導実習:8単位
- 「ティーテイスティング」実習:3単位
- 製茶実習(必須):1単位
- 紅茶関連講座など:10単位


2027年度の「カリキュラム予定」では、授業は全30回(試験・授与式を含む)で、時間は10:30~13:00と14:00~16:30です。紅茶学のほか、「話し方教室」「ティーパーティーの開き方」「紅茶と科学」などの講座があります。紅茶学などの座学の一部はオンデマンドにも対応しますが、実習・テイスティング・試験は対象外です。
製茶実習は静岡で行う製茶工程の基礎の実習で、資格を取るための必須科目です。2027年度は6月16日(水)・17日(木)の班に分かれると案内されています。後期の「紅茶講習会 実習1~4」では、ホットティー・アイスティーやそのバリエーションの作り方を実演して教える技術を身につけます。
資格認定試験の内容
試験は前期と後期の終わりに、それまでに学んだ分野について行われます。分野は次の3つです。
- 学科試験:「紅茶学」で学んだ内容の筆記試験
- 産地別 紅茶判定試験:テイスティング実習で学んだ内容の試験
- 指導実務試験:正しい紅茶のいれ方・扱い方とバリエーションを、デモンストレーションで示す試験
2027年度の「カリキュラム予定」では、前期試験が学科とテイスティング、後期試験が実技です。合格基準(何点以上で合格か)や問題数は公表されていません。カリキュラム予定には再試験の日程も載っています。



試験は筆記だけじゃなくて、紅茶をいれて実演してみせる実技の試験もあるんですね。



そうだ。産地別に紅茶を判定する試験と、いれ方を実演して教える試験もある。



合格率が90%以上なら、研修に申し込めばほとんどの人が受かりそうですね!



Q&Aの「毎年90%以上」は年度の記載がない。出席不足だと受験できない場合もある。
日程・費用
養成研修は4月に始まり、翌年3月まで続きます。2027年度(第37期生)は、2026年10月の時点で募集が始まっていて、1次申込みの締切は2026年11月19日です。
2027年度の日程(参考)
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| 説明会 | 2026年11月14日(土) 11:00~12:00 |
| 1次申込み 締切 | 2026年11月19日(木) |
| 研修開始 | 水曜 2027年4月7日 土曜 2027年4月10日 |
| 前期試験 | 水曜 7月21日 土曜 7月24日 |
| 後期試験1 (実技) | 水曜 11月10日・17日 土曜 11月13日・20日 |
| 後期試験2 (実技) | 水曜 12月1日か2日 土曜 12月3日か4日 |
| 認定証書 授与式 | 2028年3月8日(水) |
日程は協会のカリキュラム予定(2026年8月現在)によるもので、会場や講師の都合で変わる場合があります。会場はJCビルB1Fマリンルーム(東京都港区芝公園)です。定員は50名程度で、定員に満たないときは開催を中止する場合があります。締切を過ぎた回には申し込めないので、最新の情報は公式の研修ページで確認してください。
受講料(2027年度)
| 区分 | 金額(税込) |
|---|---|
| 通常価格 | 330,000円 |
| 早割 | 297,000円 (1次申込みの人 2026年11月19日締切) |
| 学割 | 242,000円 (25歳未満の学生) |
学割の対象は、大学・大学院・短大・高専・各種専門学校などに在学中の25歳未満の学生で、高校生以下は対象外です。参加時に学生証などで確認されます。申込みフォームに入力すると、受講料の振込先などの案内が届きます。
合格率と難易度
協会の「よくあるご質問」では、試験の合格率について「毎年90%以上の方が合格されます」と答えています。いつの年度の数字かは書かれておらず、年度ごとの合格率や受験者数も公表されていません。
合格率は高いものの、試験は1年間の研修に通ったうえで受けるものです。出席日数が規定に満たないと試験を受けられない場合があるため、1年間通い続けられるかがまず大事になります。勉強時間の公式な目安はないため、この記事では書きません。
勉強方法
試験は研修で学んだ内容から出るので、まずは研修の授業と実習が中心になります。研修では、お茶の歴史・文化から紅茶の商品知識、紅茶製造からティーテイスティング、正しいいれ方と楽しみ方(バリエーション)まで学びます。
授業を休むときは、事前に連絡すれば同じ授業の振替ができます(受講人数や内容によってはできない場合あり)。座学の一部はオンデマンドにも対応しています。協会のQ&Aによると、毎年、新幹線や飛行機で遠方から通う受講生も複数いるそうです。
過去問はある?
過去問や出題例の公開は、協会の公式ページでは確認できませんでした。研修の内容は、公式の研修ページにあるカリキュラム予定で確認できます。
合格したら:登録とその後
ジュニアの資格を取った人は、日本紅茶協会に登録します。登録後は、資格を生かして自分の企画で紅茶教室や紅茶セミナーを開くことになる、と説明されています。登録の費用・有効期限・更新の制度は、公式ページでは確認できませんでした。
資格を取った人でつくる「日本ティーインストラクター会」に入ることもできます(任意)。会に入ると、研究会に参加して知識や技術を磨き続けられます。会の正会員は749人です(2026年度・日本ティーインストラクター会発表)。
資格取得後の仕事
協会のQ&Aでは、ティールーム・デパート・紅茶専門店での接客(喫茶・茶葉販売)や厨房で紅茶をいれる仕事、カルチャーセンターなどの講師、ティールーム・茶葉販売・紅茶教室の起業といった例が紹介されています。なお、協会は原則として個人的な仕事のあっせんはしていません。
よくある質問
Q. 紅茶の知識がなくても受講できますか?
A. 協会のQ&Aでは、基礎から専門的な内容まで学ぶので心配いらないとされています。趣味で紅茶を楽しんでいる人も受講できます。
Q. 通信講座やオンラインだけで取れますか?
A. カリキュラム予定でオンデマンド対応とされているのは紅茶学などの座学の一部で、実習・テイスティング・試験は対象外です。製茶実習は静岡で行います。
Q. 費用は全部でいくらですか?
A. 2027年度の受講料は通常330,000円(税込)です。早割297,000円、学割242,000円もあります。
Q. 試験に落ちたらどうなりますか?
A. 2027年度のカリキュラム予定には、再試験の日程(2027年8月28日・12月15日、2028年1月15日)が載っています。
Q. 紅茶検定とどちらを受ければいいですか?
A. 目的で選びます。ティーインストラクターは1年間の研修で講師を目指す資格、紅茶検定は紅茶検定実行委員会が行う別の知識の検定です。
Q. 研修にはいつ申し込むのですか?
A. 研修は4月に始まります。2027年4月に始まる2027年度(第37期生)は、2026年10月の時点で募集が始まっていて、1次申込みの締切は2026年11月19日です。最新の募集は公式の研修ページで確かめましょう。
公式情報
- ティーインストラクター養成研修(日本紅茶協会)
- ティーインストラクター養成研修 よくあるご質問(日本紅茶協会)
- ティーアドバイザー養成研修(日本紅茶協会)
- 日本紅茶協会について
- 日本ティーインストラクター会とは
この記事は、日本紅茶協会とは関係なく独自にまとめたものです。協会によると「日本紅茶協会認定ティーインストラクター」の名称は商標登録されています。この記事では、資格を指し示すために名称を用いています。詳細は必ず公式ページで確認してください。
まとめ
- 日本紅茶協会が認定する紅茶の講師の民間資格(ジュニア・シニア・マスター)
- ジュニアは1年間の養成研修で30単位を学び、前期・後期の試験に合格して認定
- 試験は学科・産地別紅茶判定・いれ方の指導実務。製茶実習(静岡)は必須
- 2027年度の受講料は通常330,000円(税込)。早割の1次申込み締切は2026年11月19日
- 紅茶検定・日本茶インストラクターとは別の資格



まず説明会に行って、1次申込みの締切までに受けるかどうか決めればいいんですね。



早割は1次申込みが対象だ。東京の会場に1年間通えるかも、先に確かめておこう。



紅茶のほかに、日本茶やワインなど、ほかの飲み物の資格も見てみたくなりました。



日本茶インストラクターやソムリエ、資格一覧の記事を続けて読んでみてくれ。
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