新人 けんた先輩、ウイスキー検定って、バーで働いている人しか受けられないんですか?



いや、20歳以上なら誰でも受けられる。条件が付くのは1級だけなんだ。



試験会場まで行くのが大変そうです。地方に住んでいても受けられますか?



2026年9月の回は3級・2級・JC級が在宅試験だった。自宅で解いて郵送する。
「ウイスキー検定」の級の違い・受験資格・受験方法・試験日・受験料・合格基準・合格率を、実施団体の公式サイト(一次情報)だけで整理します。
この記事の要点
- 一般社団法人ウイスキー検定実行委員会が主催する民間の検定。3級・2級・1級と、分野に特化した特別級がある。毎年2月と9月の年2回開催(1級と特別級は不定期)
- 20歳以上なら誰でも受験できる。1級だけは、ウイスキー検定2級かウイスキーコニサー資格が必要
- 2026年9月の回は、3級・2級・JC級が自宅で受ける在宅試験(紙の受験キットが届く)、1級が東京・大阪の会場試験。どの級も60分で、CBT(パソコン受験)ではない
- 合格基準は100問中、3級60問・2級70問・JC級75問・1級80問以上。累計の合格率は3級87%・2級69%・1級34%(第22回まで・実施団体の受験者データ)
※2026年10月3日時点の公式情報にもとづきます。
ウイスキー検定とは?
世界のウイスキーを対象に、歴史・原料・製法から飲み方まで、ウイスキーを楽しむための知識を問う検定です。国家資格ではなく、民間の検定です。主催は一般社団法人ウイスキー検定実行委員会、運営はウイスキー文化研究所です。
実施団体は「ウイスキー初心者から上級者まで挑戦できる内容」とし、毎年2月と9月の年2回開催しています。1級と特別級は毎回ではなく、不定期の開催です。
受験するまでの流れ
申込みはインターネットで行います。2026年9月の回(第23回)は、次の流れでした。
- 公式サイトの「実施概要」から申し込み、受験料を払う(コンビニ・ペイジー・銀行振込・クレジットカード)
- 在宅試験の級は、受験キット(試験の手引き・問題冊子・解答用紙)が自宅に届く。1級(会場試験)は受験票が届く
- 在宅試験は試験期間内の好きな時間に60分で解き、解答用紙を返送する。1級は試験日に会場で受ける
- 結果通知は封書で届き、合格者には合格認定証が同封される


級の種類(3級・2級・1級と特別級)
総合的な級が3つと、ある分野に特化した特別級があります。実施団体は各級を次のように説明しています。
- 3級:初級レベル。スコッチを中心に、公式テキストの全ての章から出題
- 2級:中級レベル。スコッチを含む世界の5大ウイスキーや製造などが範囲
- 1級:最上級レベル。ウイスキーの文化・歴史・製法・時事問題を深く問い、記述問題もある
- 特別級:BW級(バーボン)、IW級(アイリッシュ)、JC級(ジャパニーズクラフトウイスキー)、WM級(ウイスキーメイキング)、SM級(シングルモルト)、JW級(ジャパニーズウイスキー)の6つ。回ごとに実施する級が違う
2026年9月の回で行われたのは、3級・2級・JC級・1級の4つです。この記事では、この4つを中心にまとめます。
ウイスキーコニサーとの違い
ウイスキーコニサーは、同じウイスキー文化研究所が試験を実施している別の資格です。ウイスキー検定のよくある質問では、コニサーは酒類業界の人やバーテンダーなどが目指す「資格的要素が強い」もの、ウイスキー検定は一般の人が「趣味的に受けられるもの」と説明しています。コニサーを持っていれば、ウイスキー検定1級を受ける条件を満たします。
どんな人に向いている?
実施団体は、まずウイスキーが好きな人、飲み始めたばかりの人にもすすめています。ウイスキーは世界の地理や歴史とも関係が深いため、歴史好き・地理好きの人にも向いているとしています。
ウイスキー検定の基本情報
| 名称 | ウイスキー検定 (3級・2級・1級 特別級) |
|---|---|
| 資格区分 | 民間検定 |
| 主催団体 | 一般社団法人 ウイスキー検定 実行委員会 (運営:ウイスキー 文化研究所) |
| 受験資格 | 20歳以上 1級は2級合格か ウイスキーコニサー |
| 試験日程 | 毎年2月・9月 2026年9月の回: 在宅 9月18日~28日 1級 9月27日 |
| 申込期間 | 2026年9月の回: 4月20日~ 8月20日(コンビニ等) 8月27日(カード) |
| 受験料 | 3級 4,400円 2級 5,500円 JC級 5,500円 1級 6,600円 (税込・2026年9月) |
| 合格率 | 累計(第22回まで) 3級 87% 2級 69% 1級 34% |
| 試験内容 | 選択式(マーク) 1級は記述もあり 各級60分 |
| 合格基準 | 100問中 3級 60問以上 2級 70問以上 JC級 75問以上 1級 80問以上 |
| 公式情報 | ウイスキー検定 公式サイト |
受験資格
- 3級・2級・特別級:20歳以上の人
- 1級:20歳以上で、ウイスキー検定2級か、ウイスキーコニサー資格を持っている人。申込みのときに、2級かウイスキーコニサーの合格認定番号が必要
年齢のほかに、職業や経験の条件はありません。3級の合格は2級の条件ではないので、2級から受けることもできます。実施団体は、最初は3級か2級を受けるようすすめています。



いきなり1級から受けて、一発で最上級の認定を取るのはダメなんですか?



できない。1級は、ウイスキー検定2級かウイスキーコニサーを持つ人が対象だ。



じゃあ、3級に受からないと、2級は受けさせてもらえないってことですよね?



それは違う。2級の条件は20歳以上だけだ。3級と2級を同じ回に併願もできる。
試験の内容と合格基準
受験方法:在宅試験と会場試験
級によって受け方が違います。2026年9月の回は次のとおりでした。
- 在宅試験(3級・2級・JC級):申込み時の住所に受験キットが届く。試験期間内の都合のよい時間に自宅などで解き、解答用紙を返送用封筒で送る。期間外に返送した解答用紙は受け付けられない(消印で判断)
- 会場試験(1級):東京と大阪で開催。試験会場は受験票の発送で知らされる。試験は14:00~15:00
試験時間はどの級も60分です。在宅試験は紙の問題を郵送でやりとりする形で、テストセンターのパソコンで受けるCBTや、Web上で解くオンライン試験の案内は、確認した公式ページにはありませんでした。
在宅試験でも、テキストや参考書、インターネットなど、解答の助けになるものは使えません。実施団体は、不正が分かった場合は受験資格を取り消すことがあるとしています。試験期間中に問題の内容をSNSなどで共有することも禁じられています。
出題の形式と範囲
- 3級:マークシート4者択一。『増補新版 ウイスキー検定公式テキスト』のスコッチを中心に、全ての章から出題
- 2級:マークシート4者択一。公式テキストを中心に出題
- JC級:マークシート5者択一。日本のクラフトウイスキー、クラフト蒸留所や時事問題が中心
- 1級:マークシート5者択一+記述。ウイスキーの文化・歴史・製法・時事問題
3級・2級は、テキスト外からの出題もあるものの、テキストを学習すれば合格できる、と実施団体は説明しています。
合格基準
級ごとに合格点が決まっています。2026年9月の回で行われた4つの級は、どれも100問中の正答数で判定します。


上の級ほど合格に必要な正答数が多くなり、1級は8割以上の正答が必要です。特別級の合格点は級ごとに違います(例:BW級は50問中35問以上)。SM級とJW級は、得点によって初段・二段・三段・師範の4段階で認定されます。



在宅試験なら、テキストを横に置きながら解けばいいから楽勝ですね!



それはだめだ。在宅でも、解答の助けになるものは一切使えないと決まっている。



合格ラインは、どの級も6割くらいだと思って勉強すればいいですか?



級で違う。100問中で3級60問、2級70問、JC級75問、1級80問以上だ。
試験日・申込期間
試験は毎年2月と9月の年2回です。実施する級は回ごとに違い、1級と特別級は不定期です。
2026年の日程(参考)
| 回 | 日程 |
|---|---|
| 第22回 (2026年2月) | 在宅試験: 2月13日(金) ~24日(火) |
| 第23回 (2026年9月) | 申込:4月20日(月) 正午から 締切:8月20日(木) (コンビニ・ペイジー ・銀行振込) 8月27日(木) (クレジット決済) 在宅試験(3級・2級 ・JC級): 9月18日(金) ~28日(月) 会場試験(1級): 9月27日(日) 結果通知: 11月初旬に発送 (実施団体の案内) |
締切は支払い方法によって違い、締切を過ぎた回には申し込めません。次の回の日程・実施級・受験料は、公式サイトのインフォメーションと「実施概要」で案内されます。最新の日程は公式ページで確かめましょう。
受験料
2026年9月の回(第23回)の受験料(税込)は次のとおりです。
- 3級:4,400円
- 2級:5,500円
- JC級:5,500円
- 1級(会場試験):6,600円
3級・2級・JC級のうち2つ以上を同じ回に受ける「併願」は、受験料が10%引きになります。割引を受けるには「併願」用のフォームから申し込む必要があり、会場試験(1級)と在宅試験の併願には割引がありません。5件以上でまとめて申し込む「団体受験」では、受験料や公式テキストなどが10%引きになります。
申込み後に自分の都合で受験級を変えたり、取り消して返金を受けたりすることはできません。次の回への振替もできません。申し込む前に、級と日程をよく確かめてください。
合格率と難易度
実施団体の「受験者データ」には、第22回(2026年2月実施)までの累計の数字が載っています。回ごとの級別の合格率は、確認した公式ページには載っていませんでした。
| 級 | 累計(第22回まで) |
|---|---|
| 3級 | 合格率 87% 受験者 11,858名 合格者 10,360名 |
| 2級 | 合格率 69% 受験者 14,842名 合格者 10,279名 |
| JC級 | 合格率 75% 受験者 1,164名 合格者 869名 |
| 1級 | 合格率 34% 受験者 1,409名 合格者 476名 |
出典:ウイスキー検定「受験者データ」(2026年2月実施・第22回までの累計)。合格率は合格者数÷受験者数です。累計なので、毎回この割合で合格するとは限りません。2級・3級は毎回、ほかの級は不定期に行われています。
難易度はどのくらい?
累計の合格率を見ると、3級(87%)、2級(69%)、1級(34%)の順に下がり、1級は3人に1人ほどです。合格基準も3級の60問から1級の80問まで上がります。実施団体も1級を「上級者もてこずる」級としています。勉強時間の公式な目安は確認できなかったため、この記事では書きません。



3級の合格率は87%だから、次の回も9割近くの人が受かるってことですよね?



そうとは限らない。87%は第22回までの累計で、回ごとの合格率は出ていない。



じゃあ勉強は、公式テキストを1冊読んでおけば、それで十分ってことですか?



実施団体は、テキストを熟読して、過去問題集も解く勉強法をすすめているよ。
勉強方法と過去問
実施団体がすすめているのは、教科書の『増補新版・ウイスキー検定公式テキスト』(小学館、2024年4月26日発売、2,970円税込)を熟読し、過去問題集を解く方法です。このテキストは3級から1級まで一貫して使える内容とされています。公式テキストにない問題が出ることもあるため、実施団体は参考図書もあわせて案内しています。
JC級は、日本のクラフト蒸留所や時事問題が中心です。実施概要では『ジャパニーズウイスキーイヤーブック2026』を、公式テキストのページではジャパニーズウイスキーインフォメーションセンター(JWIC)のサイトを、JC級の対策として案内しています。
ウイスキーの種類や、蒸留酒と醸造酒の違いなど、お酒全体の基本から整理したい人は、サイト内の「お酒の種類一覧」の記事も参考にしてください。
独学で合格できる?
受験に講習の受講は必要なく、公式テキストと問題集で自分で勉強して受けられます。3級・2級について、実施団体は、テキストを学習すれば合格できると説明しています。
過去問はどこで手に入る?
過去の問題と解答は『ウイスキー検定公式問題集』(880円~)に級別にまとめられています。たとえば3級・2級のvol.4は第19~21回、1級のvol.3は第18・20回の問題と解答です。問題と解答は実施当時のものです。各回の解答は、合否通知の発送と同じころに公式サイトで公開されます。公式サイトには練習問題のページもあります。
合格したら:認定証と特典
結果通知は、合否にかかわらず受験した全員に封書で届きます。届くのは試験終了から約1か月後で、2026年9月の回は11月初旬に発送すると案内されています。得点と、全受験者の中での順位も知らされます。採点結果や合否についての問い合わせ・異議申し立ては受け付けていません。
- 無料:名前入りの合格認定証(結果通知に同封)
- 有料:合格認定カード(2,530円)・合格認定名刺(3,520円)・合格認定バッジ(1,210円)など(いずれも税込)
- その他:合格者限定の蒸留所見学ツアーが企画されることがある(申込みには合格認定番号が必要)
2級に合格すると、1級の受験資格を満たします。認定の有効期限や更新の仕組みは、確認した公式ページには書かれていませんでした。合格認定証をなくしたときは、手数料1,000円(送料込)で再発行を受けられます。
よくある質問
Q. お酒の仕事をしていなくても受験できますか?
A. できます。受験資格は20歳以上であることだけです(1級は2級かウイスキーコニサーが必要)。
Q. 3級を飛ばして2級から受けられますか?
A. 受けられます。2級の受験に3級の合格は必要ありません。3級と2級を同じ回に併願することもできます。
Q. 自宅で受けられますか?
A. 2026年9月の回は、3級・2級・JC級が在宅試験、1級が東京・大阪の会場試験でした。受け方は級によって違い、回ごとの実施級と実施方法は「実施概要」で案内されます。
Q. CBTやオンラインで受験できますか?
A. 確認した公式ページに、CBTやオンライン受験の案内はありませんでした。在宅試験は、届いた紙の問題を解いて解答用紙を郵送する形です。
Q. 合格点は何点ですか?
A. 100問中、3級は60問以上、2級は70問以上、JC級は75問以上、1級は80問以上です。
Q. 結果はいつ分かりますか?
A. 試験終了から約1か月後に、封書で届きます。2026年9月の回は、11月初旬に発送すると案内されています。
Q. 申込み後にキャンセルや返金はできますか?
A. 自分の都合での受験級の変更・取り消し・返金と、次の回への振替はできません。
Q. ウイスキーコニサーとはどう違いますか?
A. 実施団体は、コニサーは業界の人などが目指す資格的要素が強いもの、ウイスキー検定は一般の人が趣味的に受けられるもの、と説明しています。
公式情報
- ウイスキー検定 公式サイト(一般社団法人ウイスキー検定実行委員会)
- ウイスキー検定とは(ウイスキー検定)
- 実施概要(ウイスキー検定)
- 受験者データ(ウイスキー検定)
- よくある質問(ウイスキー検定)
- 公式テキスト&参考図書(ウイスキー検定)
- 合格者特典(ウイスキー検定)
- インフォメーション一覧(ウイスキー検定)
この記事は、一般社団法人ウイスキー検定実行委員会・ウイスキー文化研究所とは関係なく独自にまとめたものです。検定名は、対象の検定を指し示すために用いています。詳細は必ず公式ページで確認してください。
まとめ
- ウイスキー検定実行委員会が主催する民間の検定。3級・2級・1級と特別級があり、毎年2月と9月の年2回
- 20歳以上なら誰でも受験でき、2級からでも受けられる。1級は2級かウイスキーコニサーが必要
- 2026年9月の回は、3級・2級・JC級が在宅試験、1級が東京・大阪の会場試験。どの級も60分
- 受験料は3級4,400円・2級5,500円・JC級5,500円・1級6,600円(税込・2026年9月の回)
- 合格基準は100問中60~80問以上。累計の合格率は3級87%・2級69%・1級34%(第22回まで)



まずは2級に挑戦して、合格したらいつかは1級にも挑戦したいです!



いい目標だ。2級に合格すれば、1級を受ける条件を満たすことになる。



お店で働くなら、検定よりウイスキーコニサーのほうがいいんですか?



目的しだいだ。検定側のFAQは、コニサーは資格的、検定は趣味的と説明している。
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