新人 けんた先輩、オリーブオイルソムリエって資格、ワインのソムリエの仲間なんですか?



いや、別物だ。日本オリーブオイルソムリエ協会が認定する、民間の資格だよ。



じゃあ試験に申し込めば、すぐにオリーブオイルソムリエになれるんですよね?



いや、先にジュニアコースの修了が要る。講座と試験の流れを、順に見ていこう。
オリーブオイルソムリエの取り方・受講できる人・講座と資格認定試験の内容・費用・日程・合格率・上位資格を、実施団体である一般社団法人日本オリーブオイルソムリエ協会の公式ページ(一次情報)だけで整理します。
この記事の要点
- オリーブオイルソムリエは、日本オリーブオイルソムリエ協会が認定する民間の資格。日本ソムリエ協会のソムリエとは別の資格
- ソムリエコースからは原則受けられない。ジュニアコース(2時間×6回・試験なし)を修了してから、ソムリエコース(2時間×10回)に進む
- ソムリエコースの最後に資格認定試験(テイスティング実技と択一式の筆記)。受講料はジュニア82,500円+ソムリエ176,000円(税込)
- 合格率は公表なし。認定証に有効期限はないが、協会の会員(年会費6,600円・税込)をやめると資格を名乗れなくなる
※2026年10月3日時点の公式情報にもとづきます。
オリーブオイルソムリエとは?
一般社団法人日本オリーブオイルソムリエ協会(東京都中央区京橋)が認定する資格です。法令にもとづく資格ではなく、協会の民間資格です。「オリーブオイルソムリエ」という名称は、協会の登録商標です。
協会は認定のレベルを、オリーブとオリーブオイルの栽培から製造までの流れ、品種、格付、栄養、健康効果、料理への使い方などの専門知識を身につけ、それをほかの人に語ることができることとしています。協会によると、認定された人は約720名です(2023年3月現在)。
取り方は「ジュニアコース→ソムリエコース→資格認定試験」
試験だけを受ける形ではありません。まずジュニアオリーブオイルソムリエコースを修了し(試験なし)、次にオリーブオイルソムリエコースの全講座を受け、コースの最後に行われる資格認定試験に合格すると認定されます。協会は、ソムリエコースからの受講は原則できないとしています。


日本ソムリエ協会のソムリエとは別の資格
名前に「ソムリエ」と付きますが、ワインの「ソムリエ・ワインエキスパート」を認定する一般社団法人日本ソムリエ協会とは、団体も資格も別です。また、同じ協会の「日本オリーブオイルソムリエ協会認定オリーブオイルアドバイザー」は、ソムリエの段階とは別の資格で、専用の講座(通学制または通信制)と試験で取ります。
資格の基本情報
| 名称 | オリーブオイルソムリエ (下にジュニア、 上にマスター) |
|---|---|
| 資格区分 | 民間資格 (協会の認定資格) |
| 認定団体 | 日本オリーブオイル ソムリエ協会 |
| 受講資格 | ジュニアコースの 修了者(原則) |
| 取得方法 | ジュニアコース →ソムリエコース →資格認定試験 |
| 試験内容 | テイスティング実技 (約20分) 筆記・択一式 (約40分) |
| 合格基準 | 公表なし |
| 受講料 | ジュニア 82,500円 ソムリエ 176,000円 (税込・試験1回分込み) |
| 合格率 | 公表なし |
| 有効期限 | なし (会員の継続が前提) |
| 公式情報 | オリーブオイル ソムリエコース(協会) |
受講できる人
協会の受講要領では、講座は一般の人・食品業界の人を問わず、どなたでも受講できるとされています。協会のQ&Aでも、年齢や性別に関係なく受講できると答えています。
ただし、ソムリエコースは原則として協会のジュニアコースを修了した人が対象です。協会が指定する国内外の他校のオリーブオイル講座(通信教育を除く)を修了した人には、ジュニアコースの一部を免除する制度があります。この場合も入会金(13,200円・税込)と年会費が必要です。くわしくは協会の事務局に問い合わせます。
講座と資格認定試験の内容
ジュニアコース(2時間×6回・試験なし)
オリーブオイルの基本を学ぶ基礎コースです。2時間の講座が全6回(合計12時間)で、各回の前半90分程度が講義、後半30分がテイスティング実習です。全講座を受けると「ジュニアオリーブオイルソムリエ」に認定され、修了証が出ます。試験はありません。
- オリーブオイルの基礎と歴史
- オリーブオイルの規格と風味(テイスティング技術の基礎)
- オリーブオイルの製造工程
- オリーブオイルのテロワールと品種
- 様々なプレミアムオイルとオリーブオイルの料理活用法
- オリーブオイルのアンチエイジング/健康機能
ソムリエコース(2時間×10回)
2時間の講座が全10回(合計20時間)です。ジュニアコースと同じく、毎回前半90分程度が講義、後半30分がテイスティング実習で、毎回3種類以上のオリーブオイルを味わいます。
- オリーブ栽培学(栽培史と栽培法)
- オリーブのテロワール・品種と品質規格、格付
- 食用油脂学の基礎
- 油脂栄養学と脂肪酸の化学
- 食品法規とオリーブオイルの製造法(食品衛生学)
- 風味官能評価の目的と理論
- テイスティング技法
- フードペアリング論
- オリーブオイルマーケティング序論
- オリーブオイルソムリエとしての心得
資格認定試験
ソムリエコースの最後に、資格認定試験があります(78期では最終日の午後)。
- テイスティング実技試験:約20分
- 筆記試験:択一式・約40分
資格認定試験と協会の審査に合格すると、オリーブオイルソムリエの資格認定証とソムリエバッジが授与されます。合格に必要な点数や問題数は、協会のページに書かれていません。不合格でも追試験を何度でも受けられ、追試験料は1回5,500円(税込)です。



ソムリエコースの最後には、テイスティングと筆記の両方の試験があるんですね。



そうだ。実技は約20分、筆記は択一式で約40分。合格の基準は公表されていない。



落ちたら、また176,000円払って、ソムリエコースを受け直しですか?



いや、追試験を何度でも受けられる。追試験料は1回5,500円(税込)だ。
日程・費用
開講の頻度と場所
- ジュニアコース:東京本部校でほぼ毎月2回程度。通常は連続する2日間で開講。小豆島・関西(大阪・神戸)・福岡・名古屋・札幌などでも、年に数回程度開講
- ソムリエコース:年4〜5回程度。通常は東京本部校だけで、ときどき地方でも開講(過去に小豆島・福岡。頻度はコースのページでは「2年に一度程度」、Q&Aでは「2〜3年に1回程度」)。週2日を2週続ける計4日間の集中コースと、3日間連続の特別短期コース(年1回程度)がある
ソムリエコースの日程(2026年10月時点の掲載・参考)
| 78期 | 2026年11月6日(金) 〜8日(日) 資格試験は8日 東京・京橋本部 定員12名 |
|---|---|
| 79期 | 2027年2月15日(月) 〜17日(水) (平日3日間連続の 特別短期コース) 定員12名 |
79期の資格試験の日は、協会のページの中で表記が分かれているため、申し込む前に協会に確かめてください。申込みは協会の申込フォームから行い、受講枠の確認後に届く案内メールから10日以内に受講料を振り込むと受付完了です(振り込まないと自動キャンセル)。申込者が最低催行人員に満たない回は、次の回以降に振り替えになることがあります。この2回の定員は、どちらも12名でした。最新の日程と空きは、協会のページで確かめましょう。
費用
| ジュニア | 82,500円 (テキスト・教材費、 修了証込み) |
|---|---|
| ソムリエ | 176,000円 (テキスト・教材費、 試験1回分、修了証・ ソムリエバッジ込み) |
| 入会金 | 13,200円 (ジュニアコースの 受講料を一括で 払えば免除) |
| 年会費 | 6,600円 (受講した翌年の 1月から) |
| 追試験 | 5,500円/回 |
金額はすべて税込で、協会の「料金及び受講要領」のページによります。ジュニアとソムリエの2つのコースの受講料を合わせると、258,500円です(当サイトの計算。入会金・年会費・追試験料は含みません)。振り込んだ受講料は、講座が成立しなかった場合などを除き、原則として返金されません。講座を休むときは、開講の4日前までに連絡すれば1回に限り別の日程に振り替えられます。3日前以降の欠席や20分以上の遅刻は、その回の受講が無効になり、受け直すにはその回の受講料が必要です。
難易度・合格率
協会のページには、資格認定試験の合格率・受験者数・合格基準の公表はありません。分かっているのは、試験がテイスティング実技(約20分)と択一式の筆記(約40分)であることと、不合格でも追試験を何度でも受けられることです。
上位資格のマスターオリーブオイルソムリエ
オリーブオイルソムリエの上の資格として、2012年に「マスターオリーブオイルソムリエ」が設けられました。認定された人は25名です(2023年3月現在)。
- 対象:オリーブオイルソムリエの修了者。受講を希望する人は、先に協会事務局へメールで受講希望登録をする
- 講座:全4日間。協会のページでは開講は2年に1回程度・少人数限定とされている(開講時期の案内は、2026年10月3日時点の公式ページに見当たらなかった)
- 試験:テイスティング実技試験と口頭試問
- 受講料:275,000円(税込・テキスト、教材、検定受検料1回分を含む)
- 更新制:毎年の更新試験(テイスティング実技)に合格するなどして更新する
有効期限と会員(OLIVE CLUB)
協会の「認定資格」のページとQ&Aでは、オリーブオイルソムリエの認定に有効期限はないとしています(上位のマスターは更新制)。ただし、ジュニアコース・ソムリエコースを受けた人は、協会の会員(OLIVE CLUB)になります。会員の年会費は6,600円(税込)で、初年度(受講した年の12月まで)は免除です。
一方、「料金及び受講要領」のページでは、認定書は会員を続ける限り有効で、会員資格を失うと無効と書かれています。会員制度のページにも、会員資格を続けないと取得した資格を名乗れなくなるとあります。つまり、期限はなくても、年会費を払って会員を続けることが前提です。いったん会員資格を失うと、会員に戻るには審査と所定の手数料が必要です。
勉強方法
- 学習の中心は、受講料に含まれるテキストと各回の講義。全講座の受講が試験の前提なので、まず欠席しない日程を選ぶ
- 試験にテイスティング実技があるので、毎回の実習で味わったオイルの特徴を書き留めておく
- テイスティングをもっと練習したい人向けに、協会は毎月「オリーブオイル テイスティング講座」を開いている
協会の公式ページに、過去問題の公開や勉強時間の目安は見当たりません。
よくある質問
Q. 飲食や食品の仕事をしていなくても受けられますか?
A. 受けられます。協会は、一般の人・食品業界の人を問わず、どなたでも受講できるとしています。
Q. ジュニアコースを飛ばして、ソムリエコースだけ受けられますか?
A. 原則できません。協会が認定する他校の講座を修了した人には、ジュニアコースの一部を免除する制度があります。
Q. 試験に落ちたらどうなりますか?
A. 追試験を何度でも受けられます。追試験料は、その都度5,500円(税込)です。
Q. 東京以外でも受けられますか?
A. ジュニアコースは地方でも年に数回程度開講しています。ソムリエコースは通常は東京本部校だけで、地方での開講はときどきです(協会のページにより「2年に一度程度」「2〜3年に1回程度」と書き方が分かれています)。
Q. 一度取れば一生名乗れますか?
A. 認定証に有効期限はありませんが、協会の会員(年会費6,600円・税込)を続けることが前提です。会員資格を失うと、資格を名乗れなくなります。
Q. ワインのソムリエ資格と関係がありますか?
A. ありません。ワインのソムリエ・ワインエキスパートは日本ソムリエ協会の資格で、団体も資格も別です。
公式情報
この記事は、日本オリーブオイルソムリエ協会とは関係なく独自にまとめたものです。日程・料金・申込方法は、必ず協会の公式ページで確認してください。
まとめ
- オリーブオイルソムリエは、日本オリーブオイルソムリエ協会が認定する民間の資格。日本ソムリエ協会とは別
- ジュニアコース(試験なし)→ソムリエコース→資格認定試験の順で取る。ソムリエコースからは原則受けられない
- 試験はテイスティング実技(約20分)と択一式の筆記(約40分)。合格率・合格基準は公表なし。追試験は何度でも
- 受講料はジュニア82,500円+ソムリエ176,000円(税込)。ソムリエコースは通常、東京本部校で年4〜5回程度
- 認定に有効期限はないが、会員(年会費6,600円・税込)を続けることが前提で、会員資格を失うと無効になる。上位にマスターがある



まずはジュニアコースから申し込んでみます。東京の本部まで通えるかなあ。



ソムリエコースは通常、東京本部校だけで開く。日程は協会のページで確かめろ。



一度取ったら一生名乗れるんですよね?有効期限はないって書いてありました。



期限はないが、会員をやめると名乗れなくなる。ワインの資格の記事も読んでおけ。
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